プロローグ

その頃、『ウェズペリア』、『ビャッコの森』・・・

「フッ!!」

ズドドドドドドドドドドッ!!

ズガガガガガガガガガガァンッ!!

その頃、『ウェズペリア』の『ビャッコの森』では、阿号とにとりと共に討伐依頼を受けたノゾミがそう言いながら今、二丁流の銃形態のサクラで十弾の銃弾を討伐対象である巨大な肉食系の植物の魔物、フラワーズキラーに撃ち込む。

「グオオオォォォーーーッ!!」

ズオオオォォォッ×2!!

十弾の銃弾を撃ち込まれたフラワーズキラーはそう苦痛の声を上げながら二本の巨大な蔦を伸ばし、ノゾミに攻撃を仕掛ける。

「させないよ!!」

「!?」

ズバァァァンッ×2!!

が、自身のスペカ、『光学 オプティカルカモフラージュ』で姿を隠していたにとりがそう言いながら、能力で作り出した“水の刃”を飛ばして、フラワーズキラーの二本の蔦を斬り裂く。

「グオオオォォォーーーッ!?」

「阿号!!今だよ!!」

二本の蔦を斬り裂かれたフラワーズキラーがそう苦痛の声を上げるなか、ノゾミは既に戦闘モードになり、背中から出したロケットブースターで飛んでいた阿号にそう言う。

「あぁ!!武符、『号殺剣』!!」

ズオオオオオッ!!ガシィィィンッ!!

対する阿号はそう言いながら、スペカを使って号殺剣を生成し、構える。

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

「!?」

ズバアアアァァァンッ!!

次の瞬間、阿号はそう言いながら号殺剣を振り下ろし、フラワーズキラーを一刀両断した。

「いやぁ~~~、今回も無事に依頼を達成したねぇ~~~。ノゾミ♪」

「にとりと阿号が手伝ってくれるおかげだよ……ありがとう♪にとり♪阿号♪」

フラワーズキラーを討伐した後、依頼達成の証拠となる残骸を回収しながら、笑顔でそう話しかけるにとりに対し、ノゾミも笑顔でそう言う。

「いやぁ~~~♪それ程でもぉ~~~♪」

「私達はおまえの使い魔でもあるからな。気にするな。」

そんなノゾミに対し、にとりと阿号がそう言うなか、

ドカァァァンッ!!

「「「!?」」」

森の奥から突然、爆発音が響き渡ってくる。

「な、なに?今の爆発音……」

「森の奥から聞こえてきたな……」

「……なんか嫌な予感がする……行ってみよう……」

突然、響き渡ってきた爆発音ににとりと阿号が首を傾げながらそう言うなか、ノゾミは真剣な表情でそう言いながら二人を連れて、爆発音が響き渡ってきた方へ向かう。

そこで彼女達は出逢うことになる・・・

戦うために造り出された一人の少女と・・・
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