再会と甦る黒雷

ナカムラ家、リビング・・・

その頃、一旦屋敷に戻ったフェイト達三人は一翔達や偶々、遊びに来ていた月詠とマサヒロと一緒にセッテの今後について、話し合っていた。

『!?』

が、そんななか、話し合いに参加していたフェイト、なのは、カオリ、一翔、スィン、彩夏、ツバキ、サクヤ、阿号、にとり、月詠、マサヒロの十二人は商店街でセッテの身体から溢れ出た黒い雷から発せられる邪悪な魔力を感じとる。

「なに?この強大な魔力は!?」

「ただ強いだけじゃない……邪悪な気配を感じる!!」

「まさか、ノゾミがネクサスの光の“力”を使って施した、コアメダルの邪悪な意思の封印が解けかけてるんじゃ……」

「ちょっwwwマジかwwwネクサスに協力してもらって、漸くその邪悪な意思をどうにかするための装置を作ったのにwww」

「とにかく行ってみよう!!」

突然、感じとった魔力について、フェイト、月詠、マサヒロ、彩夏の四人がそう言うなか、一翔がそう言う。

そうして一同は屋敷を出て、商店街の方へと向かった。

商店街、『ツーロック』付近・・・

「はぁ……はぁ……」バチッ!!…バチッ!!…

「セッテ……」

突如、自分の身体から溢れ出た黒い雷でサイズグリフィンを倒したセッテに対し、マミゾウがそう話しかける。

「ッ……」ダッ!!

「あ!?待っ……」

が、セッテは何も答えずにその場から走り去ってしまった。

「……これはマズいことになったかもしれんのぉ……」

喫茶店、『Sweet』・・・

「うわっ。マジかよ。あんなもん、俺らにどうにかできるのかよ……」

その頃、魔法でサイズグリフィンと視覚を共有することで商店街で起きたことの一部始終を視ていた燐はそう言いながら、新作スィーツを食べる。

「漸く見つけたぞ。燐……」

そんな燐に対し、明らかに怒りのオーラ全開のトーレがそう言いながら歩み寄る。

「あ。トーレ。さっきぶりぃ~。」

「『さっきぶりぃ~』じゃない!!まったく、貴様は」

「あぁ~、そんなカッカすんなって。仕事はちゃんとしてんだから……」

「なに?」

「セッテが見つかった。」

「!?」

「サイズグリフィンと共有して視た視覚で得た情報だと、セッテはこの店からそう遠くない商店街にいた。もしかすると案外、今はこの近く」

「IS:ライドインパルス!!」

ドキューンッ!!

そう言う燐の言葉の最中、トーレは自身のIS:ライドインパルスを使って、早々に店から出ていった。

「……人の話は最後まで聞けよ……すいませーん!!追加でチョコケーキ、くださぁーい!!」
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