ギルド、『希望の翼』・・・

「♪」

その頃、『希望の翼』でノゾミは目の所に蒼い宝石を使った紅い小鳥の髪飾りを手に取って、眺めながらニコニコしていた。

「どうした？ノゾミ。ってその髪飾り……」

「あ。デネブ。フフフ……これ、セッテとお揃いになるように買ったの♪セッテにはまだ内緒だけど♪」

「なるほど………」

ガチャッ！！ドタタタタタッ！！

「「！？」」

「はぁ……はぁ……」

そんななか、商店街でセッテに助けてもらった男の子が駆け込んでくる。

「はぁ……はぁ……」

「ど、どうしたの？」

駆け込んできた男の子に対し、ノゾミがそう話しかける。

「……助けて……」

「え？」

「セッテお姉ちゃんを助けて！！」

「！？」

次の瞬間、男の子は慌てた様子でそう言った。

商店街、『ツーロック』付近・・・

「私が……人工的に生み出された存在……だと？」

「そう。かの次元犯罪者、ジェイル・スカリエッティによって造り出された戦闘機人集団、『ナンバーズ』の一人、No.7　セッテ………それが貴様の正体。貴様は人間ではなく、戦うためだけに造り出された生きた兵器、人形なのさ………」

その頃、自分が戦闘機人だということを知らされたセッテに対し、サイズグリフィンは不敵な笑みを浮かべながらそう言う。

「私が……人形……」

「まったく、その人形が記憶を無くしたのを良いことに自分を人間だと思って、今の今まで人間共と生活していたとは可笑しな話だ……くくく……」

(くっ……あの人工キメラ、余計なことをベラベラと！！)

不敵に嗤いながらそう言うサイズグリフィンに対し、近くで様子を見ていたマミゾウがそう思いながら倒そうとする。

「……嘘だ……」

「ん？」

「あ？」

「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だあぁあぁぁあああぁああぁぁぁあぁあぁぁあぁあああぁぁぁああぁぁあぁぁあああぁああぁぁぁあぁあぁぁあぁっ！！！」

バリイイイィィィンッ！！

「「！？」」

が、その瞬間、そう叫ぶセッテの身体から黒い雷が溢れ出す。

「な」

ズガアアアァァァンッ！！

次の瞬間、サイズグリフィンはその黒い雷に呑み込まれた。