思い出の断片

翌日、ナカムラ家、リビング・・・

『セッテが見つかったぁ!?』

「あぁ。」

翌日、ナカムラ家のリビングにて、通信越しにそう困惑の声を上げるフェイトに対し、一翔はそう言う。

『え?確か、私がセッテ達が脱獄したことを話したのは昨日ですよね!?』

「その昨日の夕方、ノゾミがセッテを拾ってきたんだよ。しかも、記憶喪失の状態で。」

『はぁぁぁっ!?記憶喪失!?一翔さん、それ、マジですか!?演技とかじゃなくて!?』

セッテが記憶喪失になっていることについて、フェイトは困惑しながらもそう尋ねる。

「疑うんなら、直接に会いに来てくれないか。会って、それでセッテを再逮捕するかどうか、判断してほしいんだ。」

対する一翔は真剣な表情でそう言う。

『別に一翔さんを疑っているわけではないんですが……わかりました。一週間後、なのはとカオリと一緒にそちらに伺います。』

「あぁ……」

そうしてフェイトとの通信が切れる。

「ふぅ……とりあえず、後は神のみぞ知る……かな……」

フェイトとの通信を終えた後、一翔はそう呟いた。
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