芽生え始める感情

その後、一翔達と一緒に夕食を食べたノゾミとセッテは一緒にお風呂に入ることになった。

ナカムラ家、通路・・・

「あ。ノゾミちゃん。」

「!ヴィヴィオ叔母さん!!」

セッテと一緒に大浴場に向かってる最中、ノゾミはヴィヴィオと鉢合わせる。

「!?」

ヴィヴィオを見た瞬間、セッテは何故か驚愕の表情を浮かべる。

「ヴィヴィオ叔母さん。今、帰ってきたの?」

「仕事が長引いちゃったからねってん?その子は?」

ノゾミにそう答えながら、ヴィヴィオは一緒にいるセッテのことについて、尋ねる。

「あぁ、この子はセッテって言ってね。詳しくは後で話すけど、今日から一緒に住むことになったの。セッテ。この人はヴィヴィオ叔母さんって言って、私の義理の叔母で学校の担任だよ。」

対するノゾミはそう紹介しながら、セッテにもそう言ってヴィヴィオを紹介する。

「………」

が、何故かセッテはヴィヴィオを凝視したまま固まっている。

「?セッテ?」

「?私に何か?」

「あ、あぁ、いえ、何も……失礼ですが、何処かで会っていませんか?」

「?初対面だと思うけど?」

戸惑いながらもそう尋ねるセッテに対し、ヴィヴィオは首を傾げながらそう答え。

「そうですか……」

「?じゃあ、私はご飯、食べに行くから。またね。」

対するセッテの反応を見て、ヴィヴィオは首を傾げながらもそう言って、食堂の方へと向かって行った。

「ねぇ。セッテ。なんであんな質問したの?」

ヴィヴィオと別れた後、ノゾミはそうセッテに尋ねる。

「よくわからないけど、あの人とは何処かで会ったことあるような気がしたんだ……」

「そうなんだ……」

二人はそう話しながら、大浴場へと向かっていった。
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