辿り着いた一つの答え

「計画の要である『結界装置』と魔導人形は破壊されてしまったようですが、それまでに妖力を奪って弱体化させることはできました……恐らく今頃、我々がアリスさんに貸し与えた怪人達が妖怪達の回収に向かっていることでしょう……」

「ッ!!そんなこと、させませんよ!!」

「妖術、壱の型、“雹花”!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

ポーカーフェイスのまま、そう言う加頭に対し、フランと夜見はそう言いながら、二十弾の弾幕と二十弾の“雹花”を放つ。

「フフフ……」

ピタッ!!

「「!?」」

が、加頭が不敵な笑みを浮かべながらそう言った瞬間、フランと夜見が放った弾幕と“雹花”は加頭の目の前で静止する。

「フッ!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

加頭がそう言いながら、右腕を横に振るった瞬間、静止した弾幕と“雹花”は全て、夜見達に襲いかかる。

「ッ!!一輪!!」

「はい!!夜見さん!!」

「「妖術、“水鏡”!!」」

パァァァ

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

跳ね返された弾幕と“雹花”を夜見と一輪が“水鏡”を展開させて、防ぐ。

「あぁ、言い忘れてましたが、私も細胞処置を行ったことでこの世界の人間と同じように様々な超能力を使うことができるんですよ……」ガチャンッ!!

その隙に加頭はそう言いながら黒いダブルドライバー、『アームドライバー』を装着し、エターナルメモリとユートピアメモリを取り出す。

『エターナル!!』

『ユートピア!!』

「変身。」

『エターナル・ユートピア!!』

パキィィィンッ!!

次の瞬間、加頭は双眼がワインレッド、黒に金のラインが入ったエターナル、『Xマジンラー』製のオリジナルダークライダー、『仮面ライダーダークエターナル・アームドユートピア』に変身する。

「「「!?」」」

「!?姿が変わった!?」

「この姿は『Xマジンラー』が造りあげたダークライダー、仮面ライダーダークエターナル・アームドユートピアと言います。」スッ

加頭がダークエターナル・アームドユートピアに変身したことに夜見、一輪、影アリスはそう驚愕の表情を浮かべ、フランがそう困惑の声を上げるなか、ダークエターナルはそう言いながら、エターナルエッジを黒くし、薙刀くらいの長さに変えた武器、『ダークエターナルセイバー』を取り出し、構える。

「さてと、『計画』に色々と支障をきたしたあなた達にはここで消えてもらうとしましょうか……」

ドンッ!!

次の瞬間、ダークエターナルはそう言いながら、自身にかかる重力を操作して、低空飛行で突っ込み、フランに斬りかかる。

ガキィィィンッ!!

「ちょっと、あなた……私の妹に何するのよ……?」

「!?姉上!!」

「ほぅ……」

が、そこに駆けつけたレミリアがそう言いながら割って入り、『スピア・ザ・グングニル』でダークエターナルのダークエターナルセイバーを受け止める。

ズドドドドドドドドドドッ!!

ズガガガガガガガガガガァンッ!!

「ぐはっ!?」

ダークエターナルのダークエターナルセイバーをレミリアが『グングニル』で受け止めた直後、予めホープ・ソルスタイルに変身していたノゾミが二丁流のホープソードガン・ガンモードで放った十弾の銀の銃弾がダークエターナルに命中し、退ける。

「くっ……」

「必殺!!“爆砕ハンマー”!!」

「!?」

ドカァァァンッ!!

ホープが放った銃弾を受け、夜見達から距離を取ったダークエターナルに対し、上からシュガーがそう言いながら殴りつけ、土煙が舞う。

「夜見!!一輪!!聖!!」

「大丈夫ですか!?」

「!?ナズーリン!!寅丸!!」

そんななか、ナズーリンと寅丸がそう言いながら、銃弾を放ったホープと一緒に駆けつけてくる。

「二人とも、目が覚めたんだな。」

「えぇ。魔理沙さんと彼女のおかげで……」

そう言う夜見に対し、寅丸はホープを見ながらそう言う。

「………」

ホープは何も言わずにシュガーがダークエターナルを殴りつける際に発生した土煙の方を見据える。

「やはり、あなたもこの世界に来ましたか……希望の魔法使い、仮面ライダーホープ、ノゾミ・ナカムラさん………」

次の瞬間、土煙の中から多少のダメージを負った様子のダークエターナルがそう言いながら現れた。
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