影アリスの正体

「はぁっ!!」

ズガアアアァァァンッ!!

「ぐっ!?」

「うっ!?」

マンティスとディラーネと戦っていた影法師は強力な重力を発生させる。

「くっ……!!」

「身体が……!!」

「このまま押し潰してくれる……フフフ……」

マンティスとディラーネが思わず地面に両手両足を着きながらそう言うなか、影法師はそう言いながら、発生させた重力で二人を押し潰そうとする。

キュインッ!!

「「「!?」」」

が、突如、影法師が発生させていた重力が消滅する。

「悪いな。おまえさんが発生させた重力は『私達』が無効化したぜ。」

次の瞬間、闇霊夢と一体化した影魔理沙が真剣な表情でそう言う。

「バカな……貴様のサイキックは我がサイキックを無効化する程の影響力はない筈!!」

「確かにな……私一人のサイキックじゃおまえさんの重力を完全に封じることはできないぜ……だが、今の私の中には相棒の霊夢がいる……だから、おまえさんの重力を無効化できたんだぜ……」

「蒼牙閣下!!」

「あぁ!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

自身のサイキックの重力を無効化されたことにそう困惑の声を上げる影法師に対し、影魔理沙がそう言うなか、マンティスとディラーネはそう話しながら、ゼクトクナイガンとディラーネドライバー・ガンタイプで四十弾の光弾を放つ。

ズガガガガガガガガガガカガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

「ぐおおおぉぉぉっ!?」

「おまえさんだけは許さない……!!」スッ

マンティスとディラーネが放った四十弾の光弾を受け、影法師(分身)がダメージを受けるなか、影魔理沙はそう言いながら、黒いミニ八卦炉を取り出し、構える。

「恋符、『マスタースパーク』!!」

ズガアアアァァァーーーンッ!!

次の瞬間、影魔理沙はそう言いながら、闇霊夢と一体化したことで強化された『マスタースパーク』を影法師(分身)に向けて、放つ。

「くっ……これで勝ったと思うな……!!」

ズガアアアァァァーーーンッ!!

対する影法師(分身)はそう言いながら、影魔理沙の『マスタースパーク』に呑み込まれ、消滅した。

「え?今、元真っ黒霊夢と合体した真っ黒魔理沙が勝ったの?お姉ちゃん。」

「……どうやらそうみたいね……」

「……蒼牙閣下……」

「あぁ、わかっている。あの影法師は分身……恐らくだが、本体は別にいる……」

影魔理沙が影法師(分身)を倒すのを見て、こいしとさとりがそう話をするなか、マンティスとディラーネはそう話しながら変身を解く。

「あ、あの、あなた達は……?」

「あぁ、私達はーーー」

変身を解いた後、そう尋ねてくる早苗を始めとする影魔理沙達に対し、リヒテルはそう言いながら、自分達のことについて、説明した。
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