影アリスの正体
本殿までの通路、中央付近・・・
「……霊夢と魔理沙、あいつと一緒に“空間”に入ってから随分経ったね……」
「そうね。まぁ、あの二人のことだから、大丈夫だとは思うけど……」
「………」
「……二人のことが心配?それとも、先に行った夜見やフランのことが心配?」
「べ、別に!!あいつらがどうなろうが、知ったことじゃないし!!」
「あぁ!!やっと追いつきました!!良かった!!ギリギリ間に合ったみたいですね!!」
シュガーとレミリアがそう話をするなか、寅丸がそう言いながら、ナズーリンとノゾミと一緒にその場に駆けつける。
「いや。寅丸。よく見てみなよ。夜見とあのフランっていう子がいないじゃないか。ボクはギリギリ処か大遅刻だと思うんだけど……」
「な、なんと!?もうそこまで進んでしまったんですか!?夜見さん……無理してないと良いのですが……」
「あ!?おまえら、『ネズ公』と『雷野郎』じゃん!!なんだなんだ!?また私達を邪魔しようと追っかけてきたのか!?」
「ネズ公って……キミ、流石に失礼じゃないか?」
「『ジャック』の影響や妖力の吸収の方は大丈夫なの?」
「はい。おかげさまで妖力が吸いとられる感じもなくなったので、これから私達も聖と術者の元へ向かうところです。」
「……あら?一人、足りないわね。あの子はどうしたの?」
何故か、ノゾミ達と一緒に来ていない小傘のことについて、レミリアはそう尋ねる。
「え?……あれ?そういえば、小傘さんがいませんね。ナズーリン。ノゾミさん。小傘さんが何処に行ったか、知りませんか?」
「いや。ボクも知らないけど、何処に行ったんだろう?」
「さっきまで一緒に来てたと思ってたんですが……」
(私のあれがトラウマで逃げちゃったのかしら……あれだけ散々、咬まないって言ったのに……)
「ま、まぁ、彼女のことは置いておいて、あなた達が先に進むのなら、私達も同行させてもらうわ。」
「お姉ちゃん。魔理沙達のことは待たなくて良いの?」
「まだ戻ってきそうにないし、今はこの国を助ける方が最優先よ。妖力の吸収が弱まってるのは『結界装置』を破壊していってくれているからだと思うけど、『結界装置』を全部、壊しても『ジャック』の効果範囲が狭まるだけで『ジャック』を完全に封じたとは言えないわ。影魔理沙の話では一人くらいは操れるらしいし、最悪、追い込まれても聖一人を『ジャック』で操って、人質にすることもできるわ。」
「なっ!?そ、それは本当ですか!?」
「急ごう!!寅丸!!手遅れになる前に!!」
「えぇ!!そうです!!って痛たた……また……頭痛です……」
「本殿に近づくにつれて、酷くなってきている……また『ジャック』に支配されないよう……気をしっかり持とう……」
「やっぱり、無理せずに休んでいた方が……」
「……これ以上、夜見さんや皆さんに迷惑をかけられませんから……もう少しだけ頑張らせてください……」
「ほんと、皆、誰かのために頑張るって好きだねぇ~~~」
「キミは違うのかい?」
「私はいつも、好き勝手やってるだけだよ。この国を救うのなんて、ぶっちゃけスィーツ目的だし♪」
(キミ、バカじゃないか?ってツッコミたいけど……面倒くさいことになりそうだから……敢えて黙っておこう……)
「じゃ、じゃあ、スィーツ以外でキミにとって大切なものはあるかい?物じゃなくても、友達とか家族とか……」
「な、ないね!!天才の私はそういうの興味ないからな!!他の奴のことなんかどうでもいいし!!」
若干呆れながらそう尋ねるナズーリンに対し、シュガーはぎこちない笑顔でそう答える。
「ふぅーん?そうなんだ……ボクにはいるよ……信頼し合える大切な友達……まぁ、もう殆んど家族みたいなものだけど……その子が頑張るから、ボクらも頑張れるんだ。今も、これから先も、ボクらの夢を叶えた後も……」
「………」
「私も大切な家族や友達はいるもの。あなた達の気持ちはわからなくはないわ。」
「あのナズーリンがここまで成長してくれて、私も嬉しいです。」
「寅丸。泣くなら聖を助けてからにしてよ。」
「あぁ、ずいまぜん。私は……あなだ達が頑張る姿を……いつも見でいだので……び、聖もぎっど、喜んでぐれまずよ……」
「はいはい……そのためにも、ボクらも協力して、聖を助けなきゃね……」
「……霊夢と魔理沙、あいつと一緒に“空間”に入ってから随分経ったね……」
「そうね。まぁ、あの二人のことだから、大丈夫だとは思うけど……」
「………」
「……二人のことが心配?それとも、先に行った夜見やフランのことが心配?」
「べ、別に!!あいつらがどうなろうが、知ったことじゃないし!!」
「あぁ!!やっと追いつきました!!良かった!!ギリギリ間に合ったみたいですね!!」
シュガーとレミリアがそう話をするなか、寅丸がそう言いながら、ナズーリンとノゾミと一緒にその場に駆けつける。
「いや。寅丸。よく見てみなよ。夜見とあのフランっていう子がいないじゃないか。ボクはギリギリ処か大遅刻だと思うんだけど……」
「な、なんと!?もうそこまで進んでしまったんですか!?夜見さん……無理してないと良いのですが……」
「あ!?おまえら、『ネズ公』と『雷野郎』じゃん!!なんだなんだ!?また私達を邪魔しようと追っかけてきたのか!?」
「ネズ公って……キミ、流石に失礼じゃないか?」
「『ジャック』の影響や妖力の吸収の方は大丈夫なの?」
「はい。おかげさまで妖力が吸いとられる感じもなくなったので、これから私達も聖と術者の元へ向かうところです。」
「……あら?一人、足りないわね。あの子はどうしたの?」
何故か、ノゾミ達と一緒に来ていない小傘のことについて、レミリアはそう尋ねる。
「え?……あれ?そういえば、小傘さんがいませんね。ナズーリン。ノゾミさん。小傘さんが何処に行ったか、知りませんか?」
「いや。ボクも知らないけど、何処に行ったんだろう?」
「さっきまで一緒に来てたと思ってたんですが……」
(私のあれがトラウマで逃げちゃったのかしら……あれだけ散々、咬まないって言ったのに……)
「ま、まぁ、彼女のことは置いておいて、あなた達が先に進むのなら、私達も同行させてもらうわ。」
「お姉ちゃん。魔理沙達のことは待たなくて良いの?」
「まだ戻ってきそうにないし、今はこの国を助ける方が最優先よ。妖力の吸収が弱まってるのは『結界装置』を破壊していってくれているからだと思うけど、『結界装置』を全部、壊しても『ジャック』の効果範囲が狭まるだけで『ジャック』を完全に封じたとは言えないわ。影魔理沙の話では一人くらいは操れるらしいし、最悪、追い込まれても聖一人を『ジャック』で操って、人質にすることもできるわ。」
「なっ!?そ、それは本当ですか!?」
「急ごう!!寅丸!!手遅れになる前に!!」
「えぇ!!そうです!!って痛たた……また……頭痛です……」
「本殿に近づくにつれて、酷くなってきている……また『ジャック』に支配されないよう……気をしっかり持とう……」
「やっぱり、無理せずに休んでいた方が……」
「……これ以上、夜見さんや皆さんに迷惑をかけられませんから……もう少しだけ頑張らせてください……」
「ほんと、皆、誰かのために頑張るって好きだねぇ~~~」
「キミは違うのかい?」
「私はいつも、好き勝手やってるだけだよ。この国を救うのなんて、ぶっちゃけスィーツ目的だし♪」
(キミ、バカじゃないか?ってツッコミたいけど……面倒くさいことになりそうだから……敢えて黙っておこう……)
「じゃ、じゃあ、スィーツ以外でキミにとって大切なものはあるかい?物じゃなくても、友達とか家族とか……」
「な、ないね!!天才の私はそういうの興味ないからな!!他の奴のことなんかどうでもいいし!!」
若干呆れながらそう尋ねるナズーリンに対し、シュガーはぎこちない笑顔でそう答える。
「ふぅーん?そうなんだ……ボクにはいるよ……信頼し合える大切な友達……まぁ、もう殆んど家族みたいなものだけど……その子が頑張るから、ボクらも頑張れるんだ。今も、これから先も、ボクらの夢を叶えた後も……」
「………」
「私も大切な家族や友達はいるもの。あなた達の気持ちはわからなくはないわ。」
「あのナズーリンがここまで成長してくれて、私も嬉しいです。」
「寅丸。泣くなら聖を助けてからにしてよ。」
「あぁ、ずいまぜん。私は……あなだ達が頑張る姿を……いつも見でいだので……び、聖もぎっど、喜んでぐれまずよ……」
「はいはい……そのためにも、ボクらも協力して、聖を助けなきゃね……」