シュガー(フラン)の本心

ワタシノセカイ・・・

「な、なんだ!?ここ、一体何処なんだ!!?」

「welcome。ここは私の創った世界。この世界に入った時点であなたの命は私の掌の上にあるわ……」

「ハッ!!だったら、この世界をぶっ壊して、外に出るまでだ!!焔星、『プラネタリーレボリューション』!!」

「『burstバースト』、『weakenウィーケン』、『holdホールド』、実行。」

「!?」

ドカァァァンッ!!

霊夢がそう言った瞬間、『プラネタリーレボリューション』を放とうとしていた、空の右手の砲台が暴発した。

(暴発した!?それに身体が動かない!!……くっ!!背中の翼も消された!!)

「妖力も含めた全てのステータスを最低限まで引き下げさせてもらったわ。『hold』で指一本、動かなくしてね……これで漸く自分の置かれている状況が理解できるかしら?」

「おいおい。相変わらず、容赦ないな。霊夢。もし、この国の妖怪だとしたら、ケガさせちゃマズいんじゃ」

「あれは『Xマジンラー』がお空のデータを元に造り出した人形、偽者よ。一見、本人と間違えそうなくらい、よくできてるけど、『Xマジンラー』の元メンである私の目は誤魔化されませんよ。『妖力で動く人形』なら、破壊しても問題ないでしょう。」

「はぁっ!?あのお空が人形だって!?」

今、自分達の目の前にいる空の“正体”が『Xマジンラー』が空のデータを元に造り出した人形だという霊夢の言葉に対し、魔理沙はそう驚愕の声を上げる。

「今はあいつを片付ける方が先よ。『recoveryリカバリー』、実行。」

パァァァ

霊夢がそう言いながら、魔理沙を回復させ、帽子と箒も修復する。

「おっと、そうだったぜ……帽子と箒、ありがとよ。霊夢……」

(動け!!この!!)

「霊夢は破壊しても問題ないと言っていたが、流石にそこまでやるのは気が引けるぜ……人形が気絶するかはわからないが、一応手加減しといてやる。黒魔、『イベントホライズン』!!ファイア!!」

「!?」

パァァァ・・・ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

魔理沙がそう言った瞬間、空の周りに四つの魔法陣が展開され、その魔法陣から放たれる弾幕が空を襲う。

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

(痛た!?こいつらもスペカを持っているのか!?)

「もう一丁!!ファイア!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

(だとすれば、こいつらは『外の世界』の住人……なんでこの世界に!?『ウェズペリア』のノゾミ・ナカムラといい、こいつらといい……我々の邪魔をするな!!)

「こいつで最後だ!!上手いこと、気絶してくれよ!!弾けろ!!魔法陣!!」

「さ……せるか!!……焔星、『プラネタリーレボリューション』!!」

「!?」

ズガアアアァァァンッ!!

自力で霊夢の書き換えを解いた空はそう言いながら、『プラネタリーレボリューション』で魔理沙の魔法陣を撃ち落とした。
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