シュガー(フラン)の本心

記憶の断片・・・

ガシャーンッ!!

『お止めください!!フランお嬢様!!一体どうなされたんですか!?』

『この“力”が……こんな“力”があるからいけないんだ!!こんな“力”があるから皆が私のこと、嫌いになっちゃうんだ!!私だって望んで手に入れた能力じゃないのに……ねぇ。教えてよ!!咲夜!!どうすれば、この“力”を捨てることができるの!?壊すだけの能力なんて……私はいらない!!』

『の、能力を捨てる方法は私にもわかりません。しかし、そんなことをされて、もし、フランお嬢様の身に何かあったら……』

『だったら、パチェを呼んで、調べさせてよ!!きっと何か方法が』

『グッドモーニングゥ~♪ってうわ!?なにこの状況!?あ!フランに咲夜!!ケガはない!?』

『レミリアお嬢様。私は大丈夫ですが、フランお嬢様が……』

『私は『悪い子』なの……こんな“力”があるから皆は私のこと、嫌いになるんでしょ……咲夜も美鈴もパチェも小悪魔も……お姉様も!!』

『………』

『……嫌いになれる訳ないじゃない!!』

『!?』

パチンッ!!

『痛い!?いきなり何するの!?お姉様!!』

『れ、レミリアお嬢様!?』

『実の可愛い妹を……嫌いになれる訳ないじゃない!!私だけじゃない、咲夜も美鈴もパチェも小悪魔も皆、あなたのことが大好きなのよ。』

『で、でも……』

『例え、あなたがどんなに悪いことしても……あなたの能力で私達がどんなに危険な目に遭っても……私達はあなたのこと、嫌いにはならないわ……例え、あなたが私達を嫌っていたとしても……私達にとって、あなたは大切な……『家族』だもの………』

『?なんでお姉様も泣いてるの?』

『姉が可愛い妹を叩いたりして……痛くない訳ないでしょう?私はそのままのあなたも大好きよ……だから、そんなこと、言わないで……』

『……ごめんなさい。』

『フフ……じゃあ、仲直りしたし、一緒に朝ごはんを食べましょう。咲夜。よろしくね。』

『あ。はい!!畏まりました!!』

・・・なんだこれ?・・・『走馬灯』ってやつか?・・・今まで思い出せなかった、私がフランだった頃の記憶の一部・・・私・・・死んじゃったのかな・・・?

・・・普段はバカみたいなことしか言わないけど・・・いつも私の気持ちをまっすぐに受け止めてくれる・・・どんなに悪いことしても、嫌いにならないで愛してくれる・・・

そんな『レミリアお姉様』のことが・・・私は大好きだよ・・・
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