シュガー(フラン)の本心

本殿までの通路、中央付近・・・

「……ちっ。ここまでか……後、頼むわ……」

ピチューン

最後の分身であるシュガー(怒)は苦い表情でそう言いながら消滅する。

「逆に追い込まれた気分はどうだい?頼みの分身達まで消えて……ここまで絶望的な目に遭うのはもしかしたら初めてじゃないか?」

カァァァ

不敵な笑みを浮かべながら、そう尋ねる空の胸にある紅い眼は妖しい光を放っていた。

「瀕死かと思ったら、急激に強くなった……一体何をしたんだよ?」

「言っただろ?これが『結界装置』のもう1つの仕掛け。“結界”内で『リンク』している生物から妖力・生命力を吸いとり、“力”に変える、言わば『変換機能』さ。」

「『リンク』?『ジャック』じゃなくてか?っていうか妖力・生命力を吸いとるって……ッ!?おまえ、まさか」

「冥土の土産はここまでだ!!おまえも分身共と同じように消し炭にしてやる!!」

「禁忌」

「焔星、『プラネタリーレボリューション』!!」

ズガアアアァァァンッ!!

シュガーが自身のスペカを使うよりも早く、空は『結界装置』から供給された妖力によって強化された『プラネタリーレボリューション』を放った。
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