シュガー(フラン)の本心

「!避けろ!!おまえら!!」

ズガァンッ!!

「きゃんっ!?」

シュガー(怒)がそう言った瞬間、空が放った弾幕はシュガー(喜)に命中し、シュガー(喜)は消滅する。

「……しつこいね。でも、今のがおまえの最後の攻撃だよ。本体の私に当てられなくて、残念だったね……」

「……確かに今ので私の機体に残された妖力は0になった……動かなくなるのも時間の問題さ……」

「おまえらがこの国を狙う目的は何だ?スペカモドキについても、おまえ自身についても話してもらおうか。」

「聞いたところでどうなる?言っただろ。私がここに来ている時点でこの国の運命は変えられないんだと……これから私にやられるおまえらは特にね……」

「まだ勝つ気でいるのか?それとも、まだ隠している『奥の手』でもあるのか?」

「……この国の東西南北の四ヶ所には組織が『ジャック』の術者に提供した『結界装置』がある。『結界装置』というのは所謂凸レンズみたいなもので特殊なサイキックや妖術の効果を“結界”内にばら蒔いたり、逆に集めたりすることができる……だから、この国全体の妖怪を『ジャック』で支配できてるって訳……」

「……なるほど……だったら、『ジャック』の術者をさっさと倒して、その結界装置も全部、ぶっ壊してやる!!」

「しかし、今回の計画に参加しているメンバーで術者も知らされてない、『結界装置』の別の使用法と『真の目的』を知っているのは……組織の正式メンバーと怪人達……そして、その組織に計画の要として造られた私だけなんだよね……『結界装置』の別の使用法を今、教えてやるよ……」
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