意外な助っ人
「……シュガー……」
「およ?なにさ。あんたも私に文句があるのか?」
「……さっきは私が言い過ぎた………ありがとう……」
「……フンッ!!」
「「………」」
「作戦会議はもう済んだか?態々 、攻撃しないで待ってやってたんだ……今度はそれなりに期待しても良いよね?」
素直にそう感謝の言葉を伝える夜見に対し、照れ臭そうにそう言いながらそっぽを向くシュガーを見て、フランと一輪が静かに笑みを溢すなか、敢えて攻撃しないで、様子を見ていた空がそう話しかける。
「あのさ。バカ鴉。私が最初に言った言葉、覚えてる?」
「あぁ、私が強そうだから、本気で相手してくれるんだろ?私としては早くその『本気』ってのを見たいんだけどなぁ♪」
「……だったら、もう手加減する必要ないよね?」
「よし来い!!今度こそ、キツい一発を私に」
「ちょっと埋まっててくれない?」
「は!?早」
ズガァァァンッ!!
いつの間にか、空の背後に移動していたシュガーはそう言いながら次の瞬間、空を上空から叩き落とし、上半身を地面にめり込ませる。
「さっきまでのはわざと手加減してやってたんだよ。あんましケガさせたり、木っ端微塵にしたりすると、フランがうるさいからね……まぁ、あんたは丈夫そうだから、これくらいじゃ何ともないだろうけどさ……」
「手加減する必要がなくなった瞬間、これか……」
「え?本当に埋まってますけど……参の型を連続で当てた私が言うのもあれですが、これって大丈夫なんですかね?」
「……死んではいないと思うけど、さっきみたいにすぐに起き上がったりはしないだろうな……」
(え?もしかして、ここで私が割って入ってまで助けにくる必要、なかったのでしょうか?)
「オラァー♪動き、止めてやったぞぉー♪早く先に進めー♪」
若干呆れながらもそう言う夜見の言葉を聞いて、一輪がそう思っているなか、シュガーは良い笑顔でそう言う。
「はぁ……普段なら、説教以前に殴りかかってますが……今回は大目にみてあげます……」
「この場は任せるぞ!!シュガー!!無茶だけはするなよ!!」
「お、お気をつけて!!」
「まったく。あなたは誰かを傷つけることに抵抗がないんですか?本当にその考え方には理解に苦しみます……しかし、あなたのその自分に正直な性格が時々、羨ましく思います……私ももっと素直になれれば……いや。今はそんなこと、言っている場合ではありませんね。空さんの足止め、よろしくお願いします……」
そうして夜見、一輪、フランの三人は先に進んでいく。
「素直になれればって何のことだよ……そういえば私、あんましフランだった時のことを覚えてないんだけど……私が持っていない記憶の分はフランが持ってるのかな?」
ズボッ!!
「あいたた……確かにキツい一発こいとは言ったけど、いきなり埋めるとかどうなんだよ……」
「およ?あれでまだ『痛い』のレベルなのか。結構強めに殴ったんだけど……」
「あはははっ!!そりゃそうさ!!なんてったって私は『霊烏路 空 』の戦闘データをベースに様々な妖怪や怪人の戦闘データを掛け合わせて造られた『特別製』だからね!!ちょっとやそっとじゃ壊れないよ!!」
「は?造られた?特別製?おまえ、バカ鴉の『お空』じゃないのか?」
「あ。そういえば、このことは『機密事項』だったっけ。うっかり計画や組織のことも含めて、全部喋っちゃうところだった……まっ、おまえをここで消し炭にすれば良いだけだけどね!!今度は私が攻撃する番だ!!覚悟してよ!!」
「覚悟するのはおまえの方だ!!特別製だか何だか知らないけど、本気の私に喧嘩を売って、勝てると思うなよ!!」
そう言いながら、右手の砲口を向ける空に対し、そう言いながら、戦闘体制を取るシュガーの瞳は普段の黒目からフランやレミリアと同じ赤目に変わっていた。
「およ?なにさ。あんたも私に文句があるのか?」
「……さっきは私が言い過ぎた………ありがとう……」
「……フンッ!!」
「「………」」
「作戦会議はもう済んだか?
素直にそう感謝の言葉を伝える夜見に対し、照れ臭そうにそう言いながらそっぽを向くシュガーを見て、フランと一輪が静かに笑みを溢すなか、敢えて攻撃しないで、様子を見ていた空がそう話しかける。
「あのさ。バカ鴉。私が最初に言った言葉、覚えてる?」
「あぁ、私が強そうだから、本気で相手してくれるんだろ?私としては早くその『本気』ってのを見たいんだけどなぁ♪」
「……だったら、もう手加減する必要ないよね?」
「よし来い!!今度こそ、キツい一発を私に」
「ちょっと埋まっててくれない?」
「は!?早」
ズガァァァンッ!!
いつの間にか、空の背後に移動していたシュガーはそう言いながら次の瞬間、空を上空から叩き落とし、上半身を地面にめり込ませる。
「さっきまでのはわざと手加減してやってたんだよ。あんましケガさせたり、木っ端微塵にしたりすると、フランがうるさいからね……まぁ、あんたは丈夫そうだから、これくらいじゃ何ともないだろうけどさ……」
「手加減する必要がなくなった瞬間、これか……」
「え?本当に埋まってますけど……参の型を連続で当てた私が言うのもあれですが、これって大丈夫なんですかね?」
「……死んではいないと思うけど、さっきみたいにすぐに起き上がったりはしないだろうな……」
(え?もしかして、ここで私が割って入ってまで助けにくる必要、なかったのでしょうか?)
「オラァー♪動き、止めてやったぞぉー♪早く先に進めー♪」
若干呆れながらもそう言う夜見の言葉を聞いて、一輪がそう思っているなか、シュガーは良い笑顔でそう言う。
「はぁ……普段なら、説教以前に殴りかかってますが……今回は大目にみてあげます……」
「この場は任せるぞ!!シュガー!!無茶だけはするなよ!!」
「お、お気をつけて!!」
「まったく。あなたは誰かを傷つけることに抵抗がないんですか?本当にその考え方には理解に苦しみます……しかし、あなたのその自分に正直な性格が時々、羨ましく思います……私ももっと素直になれれば……いや。今はそんなこと、言っている場合ではありませんね。空さんの足止め、よろしくお願いします……」
そうして夜見、一輪、フランの三人は先に進んでいく。
「素直になれればって何のことだよ……そういえば私、あんましフランだった時のことを覚えてないんだけど……私が持っていない記憶の分はフランが持ってるのかな?」
ズボッ!!
「あいたた……確かにキツい一発こいとは言ったけど、いきなり埋めるとかどうなんだよ……」
「およ?あれでまだ『痛い』のレベルなのか。結構強めに殴ったんだけど……」
「あはははっ!!そりゃそうさ!!なんてったって私は『
「は?造られた?特別製?おまえ、バカ鴉の『お空』じゃないのか?」
「あ。そういえば、このことは『機密事項』だったっけ。うっかり計画や組織のことも含めて、全部喋っちゃうところだった……まっ、おまえをここで消し炭にすれば良いだけだけどね!!今度は私が攻撃する番だ!!覚悟してよ!!」
「覚悟するのはおまえの方だ!!特別製だか何だか知らないけど、本気の私に喧嘩を売って、勝てると思うなよ!!」
そう言いながら、右手の砲口を向ける空に対し、そう言いながら、戦闘体制を取るシュガーの瞳は普段の黒目からフランやレミリアと同じ赤目に変わっていた。