折れぬ心、斬り裂く刀

本殿までの通路、中央付近・・・

「くそっ!!なんだ!?おまえ、一体何処から出てきた!?」

「大丈夫ですか!?夜見さん!!」

「あぁ。シュガーがいち早く気付いてくれたおかげで助かった。けど、こいつはこの国の妖怪じゃない……こんなに強い“力”を持った妖怪は初めてだ!!」

「おまえ……さとりの所のバカ鴉か?」

「バカ鴉?……何のことさ?初対面の奴に失礼だね……あんたらが組織の『計画』に支障をきたしてる『反乱分子』か?」

本殿まで向かう途中、夜見達を襲撃してきた謎の空はそう尋ねてくる。

「NO!!だから、そこを通して♪って言っても、通してくれないんでしょ?」

「あぁ。どのみち部外者をここから先に行かせない。できれば、大人しくお帰り願いたいが、ここまで来たあんた達だ。大人しく帰る気ないんだろ?」

「私の帰る場所はこの国だ……おまえ達に私達の国は渡さない!!」

「目的は何であれ、あなた達を許す訳にはいきません!!戦ってでも、ここは通させてもらいます!!」

「あっそう……だったら全員、ここで焼き払うしかないね!!」

「フフン、やれるもんならやってみなよ……あんたは強そうだから、私も本気でやらせてもらうよ!!」

そう言いながら、右手の砲口を向ける空に対し、シュガーはそう言いながら戦闘体制を取った。
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