ルーミアの秘密ともう一人の半妖
「はぁ……はぁ……」
「どうだい?少しは楽になったんじゃないか?」
「はい。おかげさまで……敵ではありますが、一人の武人として礼を言わせてもらいます……」
「当然のことをしたまでだよ。元気出たみたいで本当に良かった。」
「いやいや!!何しちゃってんの!?ルーミアちゃん!!敵を元気付けて、前向きにさせちゃダメでしょ!!その人、ルーミアちゃんの国を支配しようとしてるんだよ!?」
「……『罪を憎んで、人は憎まず』さ。確かにこの人は敵だよ。でも、人間だって妖怪だって、誰しも心が強い訳じゃない。中途半端な『覚悟』で折れたら、この人は二度と立ち上がれないかもしれない。それだったら、間違っててでも立ち上がらせた方が良いだろ?……確かに私はこの国を救うことは望んでるけど、目の前の誰かが不幸になるのは望んでなんかいないよ……」
「えぇ~……よくわからないなぁ……」
「例え、敵であっても、困ってる人を見過ごせないってことよ。見て見ぬふりをするのは『お互いに手を取り合う世界』とは言えないでしょ?……優しさと負けない自信があるからこそ、できる行動ね……」
真剣な表情でそう言うルーミアの言葉に首を傾げながらそう言うこいしに対し、さとりは笑顔でそう説明する。
「う~ん………?」
「では、ここからは敵同士として、戦わせていただきます。負けても……私を本気にさせたこと、後悔しないでくださいね?」
「勿論だ。私も負けるつもりはないよ。女は度胸だ!!あんたを倒して……私はこの国の皆を助ける!!さぁ、来」
「あ!ちょっと待ってください!!」
「お、おう?どうした?まさか、怖じ気づいたとかか?」
「い、一度、仕切り直させてください……『武人の国』に戦う相手に対して、名乗る『礼儀』がありまして……」
「あぁ、あったね。そんなの……じゃあ、聞いてあげるから、チャチャっとやっておくれよ……」
「はい。では、失礼しまして……ゴホン。この世に蔓延る悪を討ち、儚き者達を正しき道へ導くために……我、いざ、戦場に参らん!!全ては正義の名の元に!!東風谷早苗!!ここに推参!!」
次の瞬間、早苗はそう言いながら、決めポーズを取る。
「「「………」」」
「え~と……何ていうか……リアクションに困るわね……」
「うん。年の割には決め台詞がちょっと……イタイっていうか?」
「へぇ~~~。今はそんなに短くてよくなったのか……昔、小隊と闘り合った時は一時間くらい、一人一人に名乗られたけどさ……」
「マジで!?それ、よく最後まで聞いてあげたね!!ルーミアちゃん!!」
「この世界って……特撮ヒーローの決めポーズを邪魔しちゃいけない決まりでもあるの?」
(ムッ。三人の内、二人に微妙な表情をされましたね……やはり、腕の角度と台詞の抑揚にもう少し改善が必要なようです。まぁ、それは今後の課題として、今は置いておきましょう……)
「……霊夢さん直伝の弾幕と理を塗り替えるサイキック……あなた方、お三方は打ち崩すができますでしょうか……?」
「どうだい?少しは楽になったんじゃないか?」
「はい。おかげさまで……敵ではありますが、一人の武人として礼を言わせてもらいます……」
「当然のことをしたまでだよ。元気出たみたいで本当に良かった。」
「いやいや!!何しちゃってんの!?ルーミアちゃん!!敵を元気付けて、前向きにさせちゃダメでしょ!!その人、ルーミアちゃんの国を支配しようとしてるんだよ!?」
「……『罪を憎んで、人は憎まず』さ。確かにこの人は敵だよ。でも、人間だって妖怪だって、誰しも心が強い訳じゃない。中途半端な『覚悟』で折れたら、この人は二度と立ち上がれないかもしれない。それだったら、間違っててでも立ち上がらせた方が良いだろ?……確かに私はこの国を救うことは望んでるけど、目の前の誰かが不幸になるのは望んでなんかいないよ……」
「えぇ~……よくわからないなぁ……」
「例え、敵であっても、困ってる人を見過ごせないってことよ。見て見ぬふりをするのは『お互いに手を取り合う世界』とは言えないでしょ?……優しさと負けない自信があるからこそ、できる行動ね……」
真剣な表情でそう言うルーミアの言葉に首を傾げながらそう言うこいしに対し、さとりは笑顔でそう説明する。
「う~ん………?」
「では、ここからは敵同士として、戦わせていただきます。負けても……私を本気にさせたこと、後悔しないでくださいね?」
「勿論だ。私も負けるつもりはないよ。女は度胸だ!!あんたを倒して……私はこの国の皆を助ける!!さぁ、来」
「あ!ちょっと待ってください!!」
「お、おう?どうした?まさか、怖じ気づいたとかか?」
「い、一度、仕切り直させてください……『武人の国』に戦う相手に対して、名乗る『礼儀』がありまして……」
「あぁ、あったね。そんなの……じゃあ、聞いてあげるから、チャチャっとやっておくれよ……」
「はい。では、失礼しまして……ゴホン。この世に蔓延る悪を討ち、儚き者達を正しき道へ導くために……我、いざ、戦場に参らん!!全ては正義の名の元に!!東風谷早苗!!ここに推参!!」
次の瞬間、早苗はそう言いながら、決めポーズを取る。
「「「………」」」
「え~と……何ていうか……リアクションに困るわね……」
「うん。年の割には決め台詞がちょっと……イタイっていうか?」
「へぇ~~~。今はそんなに短くてよくなったのか……昔、小隊と闘り合った時は一時間くらい、一人一人に名乗られたけどさ……」
「マジで!?それ、よく最後まで聞いてあげたね!!ルーミアちゃん!!」
「この世界って……特撮ヒーローの決めポーズを邪魔しちゃいけない決まりでもあるの?」
(ムッ。三人の内、二人に微妙な表情をされましたね……やはり、腕の角度と台詞の抑揚にもう少し改善が必要なようです。まぁ、それは今後の課題として、今は置いておきましょう……)
「……霊夢さん直伝の弾幕と理を塗り替えるサイキック……あなた方、お三方は打ち崩すができますでしょうか……?」