ルーミアの秘密ともう一人の半妖
「ちっ!!さっきまでのことはなかったことにしてあげる……今はあいつを仕留めるわよ!!」
「むっ!!二ツ岩マミゾウ……最優先拘束対称ね。一時期は国の総大将だったらしいけど、今の私達なら!!」
・・・フッ・・・
「先手必勝!!」
はたてはそう言いながら、瞬時にマミゾウの背後に移動し、攻撃しようとする。
が、その瞬間、またしてもマミゾウの姿が消える。
「へ!?ま、また消えた!?一体何処に……」
「ほぉ……なかなか速いの。それも子ども騙しの催眠術の恩恵か?」
はたてがそう困惑の声を上げるなか、マミゾウはそう言いながら、はたてと影狼から少し離れた位置に現れる。
「妖術、弐の型、“土竜槍”!!」
ズドドドドドォォォンッ!!
そんなマミゾウに対し、影狼はそう言いながら、地面から五本の“土の槍”を出現させて、攻撃を仕掛ける。
「ふむ。ちょこざいなっと。」
ピタッ!!
が、マミゾウがそう言った瞬間、五本の“土の槍”は動きを止める。
「!?私の“土竜槍”が……止まっただと!?」
「何をそこまで驚く?そう難しいことをした訳じゃないぞい。お主の妖術に同じくらいの妖力をぶつけて、相殺したんじゃよ。儂の後ろには店と怪我人、子どももおる……避けるだけでは危ないからの……」
・・・フッ・・・
「貰ったわ!!」
「おっと。そうはいかんぞい。」
ドカッ!!
「痛あっ!?あ!あんた!!私の携帯電話 、返しなさいよ!!」
「すまんすまん。ほれ。返してやるぞい。」
ズシャァァァンッ!!
「ぐえっ!?」
「……安心せい。その巨大な携帯電話は幻覚じゃぞい。潰されたところでどうってこともな……っと気絶しとるな。はぁ~、まったく、胆の小さい奴じゃのぉ……ぬえでも気絶せんかったのに……」
「この化け狸!!」
はたてを気絶させた後、ため息混じりにそう言うマミゾウに対し、影狼はそう言いながら、両手の爪で素早い動きで斬りかかる。
「ちぃとばっかし強くなった程度でお主らは儂に勝てると本気で思うてたみたいじゃの……阿呆か。狸相手に驕った時点でお主らの負けじゃよ……」
が、マミゾウはそう言いながら、それらの攻撃を全てかわす。
「……あっそう。なら、こっちも奥の手、使わせてもらうわよ……妖術、“月光招来”!!」
影狼がそう言った瞬間、昼間の空が満月の出る夜空に変わる。
「よ、夜になった?……昼間なのに月まで出てる……これも妖術による幻覚なの?」
「………」
「あぁ、そうさ。幻覚さ。だけど、妖怪の中には時間帯と月の満ち欠けによって、昼間には出せない『潜在能力』を引き出せる奴がいるのよ……私のようにね!!妖術、参の型、“狼牙旋風爪”!!」
突然、昼間から夜に変わったことにそう困惑の声を上げる小鈴にそう答えながら、影狼は先程よりも速くなったスピードでマミゾウに肉簿し、紅い光を帯びた爪で斜め十字に斬りかかる。
が、マミゾウはその攻撃をかわしながら、小鈴の隣まで移動する。
「はわっ!?」
「ほれほれ。ここにいたら危ないぞい。もうちょっと後ろへ下がっておれ。」
「はははははっ!!逃がさないよ!!“月光招来”は小さな結界でもあるんだ!!あんたが何時までその子を庇いながらかわせるか、見物だわ!!」
「お、おばちゃん……」
「……安心せい。ちゃんと流れ弾からは護ってやるぞい。まぁ、『見物』というのには同意見じゃがの。それよりも、よく見ておくのじゃぞ……お主の先生の『勇姿』をな……」
「!?」
ズオオオォォォーーーッ!!
マミゾウはそう言った瞬間、凄まじく、禍々しい妖気が辺りを包み込んだ。
「むっ!!二ツ岩マミゾウ……最優先拘束対称ね。一時期は国の総大将だったらしいけど、今の私達なら!!」
・・・フッ・・・
「先手必勝!!」
はたてはそう言いながら、瞬時にマミゾウの背後に移動し、攻撃しようとする。
が、その瞬間、またしてもマミゾウの姿が消える。
「へ!?ま、また消えた!?一体何処に……」
「ほぉ……なかなか速いの。それも子ども騙しの催眠術の恩恵か?」
はたてがそう困惑の声を上げるなか、マミゾウはそう言いながら、はたてと影狼から少し離れた位置に現れる。
「妖術、弐の型、“土竜槍”!!」
ズドドドドドォォォンッ!!
そんなマミゾウに対し、影狼はそう言いながら、地面から五本の“土の槍”を出現させて、攻撃を仕掛ける。
「ふむ。ちょこざいなっと。」
ピタッ!!
が、マミゾウがそう言った瞬間、五本の“土の槍”は動きを止める。
「!?私の“土竜槍”が……止まっただと!?」
「何をそこまで驚く?そう難しいことをした訳じゃないぞい。お主の妖術に同じくらいの妖力をぶつけて、相殺したんじゃよ。儂の後ろには店と怪我人、子どももおる……避けるだけでは危ないからの……」
・・・フッ・・・
「貰ったわ!!」
「おっと。そうはいかんぞい。」
ドカッ!!
「痛あっ!?あ!あんた!!私の
「すまんすまん。ほれ。返してやるぞい。」
ズシャァァァンッ!!
「ぐえっ!?」
「……安心せい。その巨大な携帯電話は幻覚じゃぞい。潰されたところでどうってこともな……っと気絶しとるな。はぁ~、まったく、胆の小さい奴じゃのぉ……ぬえでも気絶せんかったのに……」
「この化け狸!!」
はたてを気絶させた後、ため息混じりにそう言うマミゾウに対し、影狼はそう言いながら、両手の爪で素早い動きで斬りかかる。
「ちぃとばっかし強くなった程度でお主らは儂に勝てると本気で思うてたみたいじゃの……阿呆か。狸相手に驕った時点でお主らの負けじゃよ……」
が、マミゾウはそう言いながら、それらの攻撃を全てかわす。
「……あっそう。なら、こっちも奥の手、使わせてもらうわよ……妖術、“月光招来”!!」
影狼がそう言った瞬間、昼間の空が満月の出る夜空に変わる。
「よ、夜になった?……昼間なのに月まで出てる……これも妖術による幻覚なの?」
「………」
「あぁ、そうさ。幻覚さ。だけど、妖怪の中には時間帯と月の満ち欠けによって、昼間には出せない『潜在能力』を引き出せる奴がいるのよ……私のようにね!!妖術、参の型、“狼牙旋風爪”!!」
突然、昼間から夜に変わったことにそう困惑の声を上げる小鈴にそう答えながら、影狼は先程よりも速くなったスピードでマミゾウに肉簿し、紅い光を帯びた爪で斜め十字に斬りかかる。
が、マミゾウはその攻撃をかわしながら、小鈴の隣まで移動する。
「はわっ!?」
「ほれほれ。ここにいたら危ないぞい。もうちょっと後ろへ下がっておれ。」
「はははははっ!!逃がさないよ!!“月光招来”は小さな結界でもあるんだ!!あんたが何時までその子を庇いながらかわせるか、見物だわ!!」
「お、おばちゃん……」
「……安心せい。ちゃんと流れ弾からは護ってやるぞい。まぁ、『見物』というのには同意見じゃがの。それよりも、よく見ておくのじゃぞ……お主の先生の『勇姿』をな……」
「!?」
ズオオオォォォーーーッ!!
マミゾウはそう言った瞬間、凄まじく、禍々しい妖気が辺りを包み込んだ。