裏切りの影魔理沙

「わっ!?また知らない奴らがいる!!」

「あら?霊夢?」

それから少しした後、小傘とレミリアが霊夢と影魔理沙と合流する。

「レミリア……あんたが無事にここに来たということはなんとかなったみたいね。」

「文字通り、蹴散らしてきてやったわ。私のカリスマにかかれば、ざっとこんなもんよ。」

「変態シスコン吸血鬼が言っても、説得力に欠けるわね。どうせ、ないに等しいカリスマをドブに捨てて、土下座して通してもらったんでしょ?」

「ないに等しいってなによ!?これでもきっちり戦ってきたんですけど!?」

「へぇ~~~(笑)」

「うぅ……たまには信じてくれたって良いじゃない!!」

(レミリアさん、本当に戦ってたんだけどなぁ……)

「ところで、なんであんたがこの国の妖怪を引き連れてるのよ?」

思わず涙目になりながらそう言うレミリアを見ながらそう思う小傘を見ながら、霊夢はそうレミリアに尋ねる。

「だって、あなた達が先に行っちゃったから、道がわからないじゃない。だから、この子にお願いして、案内してもらってたの。」

「お願いって……普通に脅されたんですけど……」

「やだなぁ♪私、脅迫なんてしてないわよ?」

「だってあの状況で『否』なんて言ったらレミリアさん、絶対ガブッといってたでしょ!?」

「だから、あなたにはしないって……もう。皆、私のこと、信じてくれないのね……」

「まぁ、そこらへんについてはどうでもいいわ。それよりも今回の『ジャック』による異変……首謀者と『ジャック』の解除方法、それとその首謀者に協力している黒幕の存在がわかったわ……」

「え!?本当なの!?霊夢!!」

「えぇ、もう一回、説明してもらっていいかしら?こっちの世界の魔理沙。」

「ややこしいから『霧雨』で良いって言ったろ。霊夢。それと、そこのピンクのお嬢さんははじめましてだな。」

「わっ!?真っ黒い魔理沙みたいなのがいる!?あなたも妖怪なの!?」

「悪いが、普通の人間だぜ。まぁ、初めて『影の国』に来た奴にはよく驚かれるけどな。」

「ふ、ふぅ~ん……まぁ、良いけど……なんであなたが首謀者と解除方法、それに黒幕のことまで知ってるのかしら?」

「私がその首謀者に雇われた『雇われ盗賊』だからな。知って当たり前だろ。」

「はぁ!?じゃあ、あなた、私達の敵じゃない!?一体どうなってるの!?霊夢!!」

「今は私達の味方だから大丈夫。後で説明してあげるわ。」

「じゃあ、説明をさせてもらうぜ。」

そうして影魔理沙は事件の首謀者と『ジャック』の解除方法、裏で糸を引いている黒幕のことについて、話し始めた。
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