奪われないために奪うもの
第三者side
森の中の稽古場・・・
スタッ!!
「よぉ!!おまえら!!この仕事 にはおまえらも絡んでくると思ってたぜ!!」
「……なんでおまえがここにいるんだぜ?こっちの世界の私……」
自分達の前にそう言いながら現れた影魔理沙に対し、魔理沙は睨み付けながらそう尋ねる。
「おや?聞いてないのかい?私は『雇われ盗賊 霧雨魔理沙』。そこにお仕事があれば、何処だろうと現れるぜ。」
「仕事……ということはあなたも今回の『ジャック』の件に関係しているということですか?」
「あぁ、あの時のお嬢さんか。悪いが、そういったことは私の仕事の関係上、教えてやることはできないのぜ。」
「ふぅ~ん。仕事上の秘密ねぇ……それをあんたが守ってるとは思えないんだけど……」
首を傾げながらそう尋ねるフランにそう答える影魔理沙に対し、霊夢は怪訝な表情でそう言う。
「ははは!!よくわかってるじゃないか。そっちの世界の『博麗霊夢』さん。あんたとははじめまして……じゃねぇよな。前に『影の国』の古城で一度、顔を合わせてたな……」
「あら?よくわかったわね。私、あの時は人間態じゃなかったし、名前も名乗ってないんだけど……何故、あんたがそこまで知ってるのかしら……?」
「さぁ~て、なんででしょう~?……そこの白黒のお嬢さん……あんたは一体何者なんだぜ?一緒にいる夜見って奴は事前に話は聞いてるから知っているが。また別世界のフラン……って訳でもなさそうだな……」
霊夢からの問いにはぐらかしながらそう言った後、影魔理沙は首を傾げながら、そうシュガーに尋ねる。
「えへへ……皆のアイドル☆シュガーちゃんだよ♪」
「は?……アイドル?……また訳のわからない奴が増えたな。まぁ、それは私にとっては正直、どうでもいいんだぜ。こうして私が再びおまえさん達の前に現れたということがどういうことだかわかるだろ?」
「私はおまえのことは知らないが……私達を邪魔しに来たというのだけはわかるぞ……」
笑顔でそう自己紹介するシュガーに若干引きながらもそう言う影魔理沙に対し、夜見は真剣な表情でそう言う。
「ご名答だぜ。どうだい?リベンジマッチといくかい?そっちの世界の霧雨魔理沙さん?」
「……あの時は妖夢にサポートしてもらったが、一対一でもおまえは私に勝てないというのを教えてやるぜ……」
「いいえ。魔理沙。ここは私に行かせてもらうわ。あなた達は先に行って、ちゃちゃっと黒幕を倒してきなさいな。」
「え?霊夢?どうしたんだよ?急に……」
「……忘れたの?あいつに“貸し”があるのは私も同じよ。あの時はあんたを助けてあげられなかったけど、今度は私があんたを助ける番よ……」
「霊夢………………はっ。そういうことなら、ここはおまえに任せるぜ……」
「えぇ。お先にどうぞ。」
「……頼りにしてるぜ……相棒……」
そうして魔理沙、夜見、フラン、シュガーの四人は霊夢を残し、先に進んでいく。
「……という訳であんたの相手は私よ。」
「う~ん。本当は『外の世界』の私と戦いたかったんだが、まぁいいぜ。おまえさんをぶっ飛ばしてから追いかければいいだけだぜ。」
「あら?ずいぶんと余裕ね。言っておくけど、あんたの実力は前回の古城での戦いで観させてもらったわ……あの程度の実力じゃ、私には通用しないわよ……」
「……だろうな。ナイフや爆弾といった単調な攻撃じゃ、パターンを読まれちまうだろうし。閃光弾もこの前、使ってるのを観られちまってるから通用しにくい……だから、私は“新しい力”を手に入れたんだぜ!!」
「?新しい力?」
「まだ威力の調整はできてねぇが、折角だからおまえさんに見せてやるぜ。」スッ
首を傾げながらそう言う霊夢に対し、影魔理沙はそう言いながら、黒いカードを取り出す。
パァァァ
カードは黒いミニ八卦炉に変わり、影魔理沙はミニ八卦炉を持って構える。
「!?あのミニ八卦炉……それにあの構えは……まさか!?」
「恋符、『マスタースパーク』!!」
ズガアアアァァァンッ!!
次の瞬間、影魔理沙は以前の戦いで魔理沙が自身を倒すのに使ったスペカ、恋符、『マスタースパーク』を放ってきた。
森の中の稽古場・・・
スタッ!!
「よぉ!!おまえら!!この
「……なんでおまえがここにいるんだぜ?こっちの世界の私……」
自分達の前にそう言いながら現れた影魔理沙に対し、魔理沙は睨み付けながらそう尋ねる。
「おや?聞いてないのかい?私は『雇われ盗賊 霧雨魔理沙』。そこにお仕事があれば、何処だろうと現れるぜ。」
「仕事……ということはあなたも今回の『ジャック』の件に関係しているということですか?」
「あぁ、あの時のお嬢さんか。悪いが、そういったことは私の仕事の関係上、教えてやることはできないのぜ。」
「ふぅ~ん。仕事上の秘密ねぇ……それをあんたが守ってるとは思えないんだけど……」
首を傾げながらそう尋ねるフランにそう答える影魔理沙に対し、霊夢は怪訝な表情でそう言う。
「ははは!!よくわかってるじゃないか。そっちの世界の『博麗霊夢』さん。あんたとははじめまして……じゃねぇよな。前に『影の国』の古城で一度、顔を合わせてたな……」
「あら?よくわかったわね。私、あの時は人間態じゃなかったし、名前も名乗ってないんだけど……何故、あんたがそこまで知ってるのかしら……?」
「さぁ~て、なんででしょう~?……そこの白黒のお嬢さん……あんたは一体何者なんだぜ?一緒にいる夜見って奴は事前に話は聞いてるから知っているが。また別世界のフラン……って訳でもなさそうだな……」
霊夢からの問いにはぐらかしながらそう言った後、影魔理沙は首を傾げながら、そうシュガーに尋ねる。
「えへへ……皆のアイドル☆シュガーちゃんだよ♪」
「は?……アイドル?……また訳のわからない奴が増えたな。まぁ、それは私にとっては正直、どうでもいいんだぜ。こうして私が再びおまえさん達の前に現れたということがどういうことだかわかるだろ?」
「私はおまえのことは知らないが……私達を邪魔しに来たというのだけはわかるぞ……」
笑顔でそう自己紹介するシュガーに若干引きながらもそう言う影魔理沙に対し、夜見は真剣な表情でそう言う。
「ご名答だぜ。どうだい?リベンジマッチといくかい?そっちの世界の霧雨魔理沙さん?」
「……あの時は妖夢にサポートしてもらったが、一対一でもおまえは私に勝てないというのを教えてやるぜ……」
「いいえ。魔理沙。ここは私に行かせてもらうわ。あなた達は先に行って、ちゃちゃっと黒幕を倒してきなさいな。」
「え?霊夢?どうしたんだよ?急に……」
「……忘れたの?あいつに“貸し”があるのは私も同じよ。あの時はあんたを助けてあげられなかったけど、今度は私があんたを助ける番よ……」
「霊夢………………はっ。そういうことなら、ここはおまえに任せるぜ……」
「えぇ。お先にどうぞ。」
「……頼りにしてるぜ……相棒……」
そうして魔理沙、夜見、フラン、シュガーの四人は霊夢を残し、先に進んでいく。
「……という訳であんたの相手は私よ。」
「う~ん。本当は『外の世界』の私と戦いたかったんだが、まぁいいぜ。おまえさんをぶっ飛ばしてから追いかければいいだけだぜ。」
「あら?ずいぶんと余裕ね。言っておくけど、あんたの実力は前回の古城での戦いで観させてもらったわ……あの程度の実力じゃ、私には通用しないわよ……」
「……だろうな。ナイフや爆弾といった単調な攻撃じゃ、パターンを読まれちまうだろうし。閃光弾もこの前、使ってるのを観られちまってるから通用しにくい……だから、私は“新しい力”を手に入れたんだぜ!!」
「?新しい力?」
「まだ威力の調整はできてねぇが、折角だからおまえさんに見せてやるぜ。」スッ
首を傾げながらそう言う霊夢に対し、影魔理沙はそう言いながら、黒いカードを取り出す。
パァァァ
カードは黒いミニ八卦炉に変わり、影魔理沙はミニ八卦炉を持って構える。
「!?あのミニ八卦炉……それにあの構えは……まさか!?」
「恋符、『マスタースパーク』!!」
ズガアアアァァァンッ!!
次の瞬間、影魔理沙は以前の戦いで魔理沙が自身を倒すのに使ったスペカ、恋符、『マスタースパーク』を放ってきた。