エピローグ

『Xマジンラー』、本拠地、玉座の間・・・

「……『妖怪の国』での人工キメラ製造計画は失敗……か……」

何処かの次元にある『Xマジンラー』の本拠地、玉座の間にて、途中まで寅丸達と行動を共にしていた小傘(偽)はそう呟く。

「申し訳ありません。態々あなた様も姿を変えて、牢に閉じ込めた本物の小傘とすり変わっていたというのに……カンナギ総帥……」

「………」

サァァァ

後ろにいた加頭がそう言った瞬間、小傘(偽)の足元から闇が現れ、小傘(偽)を包み込む。

次の瞬間、小傘(偽)は本体の影法師が憑依している、『Xマジンラー』の総帥、レム・カンナギの姿に戻った。

「まぁいい……先に捕らえた人間達の恐怖心や利用した『影の国』のアリス・マーガトロイドや博麗霊夢の『心の闇』から多くのマイナスエネルギーを生み出し、回収できたからな……ところで、時空管理局に逮捕されたDr.ジェイル・スカリエッティの件はどうなっている?」

「あぁ、その件でしたら今、デスガンさんに迎えに行ってもらっています。」

「そうか……」

そう答える加頭の答えを聞きながら、カンナギはそう言いながら玉座に座る。

「彼の頭脳を借りれれば次の計画、『ゼウスproject』を進められる……その時は頼むぞ。加頭……」

「お任せください。総帥。」

座った後、真剣な表情でそう言うカンナギに対し、加頭は頭を下げながらそう言う。

そうして『Xマジンラー』の次なる計画が動きだそうとしていた。
2/2ページ
スキ