辿り着いた一つの答え

「寅丸。あの人は一体……」

「安心してください。彼女は私達の味方です。」

「加頭。いや、『Xマジンラー』……これ以上はあなた達の好きにはさせない……」

ホープを見ながらそう尋ねる一輪に寅丸がそう答えるなか、ホープはダークエターナルを睨み付けながらそう言う。

「フフフ……あなたがこちらに来たところで、既に私の部下の怪人達が『結界装置』で弱体化された妖怪達の確保に向かっています。先に捕らえておいた人間達の方は残念ながら、あなたが連れてきた『アクエリアス』の稲荷神とその補佐であるエリーチカとノン、『幻想卿』の二ツ岩マミゾウに救出されてしまいましたが……妖怪達は我々、『Xマジンラー』が頂いていきます……」

「残念だが、貴様達は妖怪達も手に入らない。」

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

そう言う声が聞こえた瞬間、何処からか、二十弾の光弾がダークエターナルに向けて、放たれる。

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

「ぐわあああぁぁぁっ!?」

「すまない。来るのが少し遅れた。」

「!?リヒテルさん!?」

二十弾の光弾を受け、ダークエターナルがダメージを受けているなか、そう言うリヒテルが変身したマンティス・ライダーフォームを始めとする、蒼牙とにとりが変身したディラーネとアクア、阿号、霊夢、魔理沙、影魔理沙の計七人がその場に駆けつける。

「リヒテルさん。それに蒼牙さん……来てくれたんですね……」

「あぁ、紫様からの要請でな。救出した人間と『結界装置』が全て、破壊されたことで『ジャック』から解放された妖怪達は皆、安全な場所に避難して、今は私達の仲間がエリーチカ、ノン、マミゾウと彼女達の仲間と協力して、治療や護衛に就いている。」

「貴様達が貸し与えた怪人達も我らが全て、倒した……貴様達の企みもここまでだ……」

自分達に対して、そう話しかけるホープにマンティスがそう答えるなか、ディラーネはディラーネドライバー・ガンタイプの銃口をダークエターナルに向けながらそう言う。

「ふむ。どうやら人工キメラを生み出す計画は失敗のようですね。まぁ、先に捕らえていた人間達の恐怖心からある程度のマイナスエネルギーを生み出し、回収することはできましたから良しとするとして、部下の怪人達が全滅してしまった今、この人数を相手にするのは流石にキツいですね……」

「!?」

パァァァ・・・カアアアァァァッ!!

対するダークエターナルがそう言った瞬間、影アリスの足元に魔法陣が展開され、その魔法陣から発生した“紅い光の柱”の中に影アリスが呑み込まれる。

「きゃあああぁぁぁーーーっ!?」

「アリス!?」

「ッ!!加頭!!今度は一体何を!?」

「……実験ですよ。ほんのちょっとした……ね……」

カァァァ

ダークエターナルがそう言うなか、影アリスは水晶に入ったマリーゴールドの花に変わり、ダークエターナルの手元に飛んでいく。

「!?あの花は……まさか!?」

「………」ガキンッ!!ヒュッ!!

「!」パシンッ!!

ダークエターナルの手元に飛んでいった花を見て、マンティスがそう言うなか、ダークエターナルは花の根の先に着いている小さな丸い水晶を外し、夜見達の方に投げつけ、夜見がそれをキャッチする。

「!?」

キャッチした水晶の中には小さくなった影アリスが気絶した状態で入っていた。

「!?な、なんで影アリスさんが……」

「これは『砂漠の使徒』という別世界の組織の技術を吸収し、応用したものです……」スッ

水晶の中にいる影アリスを見て、フランがそう困惑の声を上げるなか、ダークエターナルはそう言いながら、予め持参していたデストロイアのスパークドールズを取り出す。

「!?まさか、貴様!!」

「さぁ、実験開始です。」

ダークエターナルが取り出したスパークドールズを見て、ディラーネがそう言うなか、ダークエターナルはそう言いながら先程、手にしたマリーゴールドの花……影アリスから抜き取った『心の花』にスパークドールズを当てる。

カッ!!ドゴォォォンッ!!

すると次の瞬間、二つは融合して、一つの光となって、天井を突き抜けながら飛び出し、

パキィィィンッ!!

「グオオオォォォーーーッ!!」

怪獣、デストロイア、否、デストロイアの姿をしたデザトリアン、デストロイアデザトリアンに変身した。
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