それぞれの希望

第三者side

『影の国』、古城、王室・・・

「……戦争はしたくない……か……確かに王女様の言うことは正しい。私も争い事は御免だ……が、このままだと多くの人間が犠牲になってしまう……聖と同じ、『扉と鍵』の管理者である『影の国』の王女様なら、何か良い策を出してくれると期待していたのだが……」

「………」

『影の国』の国の古城の王室にて、夜見は真剣な表情でそう言いながら、『影の国』の管理者で王女でもある、『影の国』のレミリア・スカーレットに助言を求める。

「……手立てが何もない訳ではないわ……」

「!?本当か!?もちろん、私も協力する!!どうすれば良い!?」

「……私としてはあまり『あの子達』を巻き込みたくないんだけど、それでも良いのなら彼女達を頼りなさい。私よりも凄く頼りになる人達よ……外の世界への扉は私が開けてあげる……」
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