最終決戦

「よっしゃあ!!『魔界列車』はぶっ壊した!!」

「だが、魔王は何処に……」

「あそこだ!!」

『魔界列車』を破壊することに成功した後、デンライナーを運転する電王と空を飛ぶ牙狼がそう言うなか、ウィザードはそう言いながら、マオウバードに乗って、地上に脱出していた魔王を発見する。

発見した後、ウィザードと牙狼は地上に降り立ち、電王もデンライナーを地上に停車させて、降りてくる。

「くっ……」

「へっ!!残念だったな!!」

「『魔界列車』は俺達が破壊した。人間界と『魔界』を繋げる“歪み”も直に消える……」

「諦めて、指輪を返せ。」

地上に降り立ち、魔王と対峙した後、電王、牙狼、ウィザードの三人はそう言う。

「くっ……まだだ……まだ終わらん!!」

が、魔王はそう言いながらマオウバードから『賢者の石』を外し、自分の胸にあるワインレッドの逆三角形の紋章に翳す。

キュウウウ・・・

すると、『賢者の石』が胸の紋章の中に入っていく。

「ぐおォおぉぉオオおォおおぉォォおぉぉおォおおぉオオおォォおぉぉォおぉぉッ!!!」

メキメキメキッ!!

「「「!?」」」

次の瞬間、魔王の身体が変貌しながら、巨大化していく。

「グオオオォォォーーーッ!!!」

次の瞬間、魔王は三つの首を持つ漆黒の狼のホラー、『ケルベロス』に変わった。

「なっ!?指輪を取り込んで、その魔力を吸収したのか!?」

「へっ!!だったらぶっ倒して、取り戻すだけだ!!」

「あぁ!!」

「行くぞ!!良太郎!!流牙!!」

「「あぁ!!」」

そうしてウィザード、電王、牙狼は魔王改めケルベロスとの最終決戦に向かった。
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