魔王との死闘

『魔界』、“歪み”付近・・・

バチッ!!・・・バチッ!!・・・

『魔界列車』が魔王の手によって『魔界』から人間界に移動したことによって発生した『時空』の“歪み”・・・

ポォォォーーーッ!!

その“歪み”に魔王が運転する『魔界列車』が近づく・・・

『魔界列車』内、操縦席・・・

「もうすぐだ……もうすぐで『魔界』と人間界が完全に繋がり、人間達が滅ぶ……この『賢者の石』の“力”で」

ビィーッ!!ビィーッ!!

「!?なに!?」

魔王の言葉の最中、警告音が鳴り響く。

モニターを見てみると、牙狼とインフィニティードラゴンに変わったウィザードが追ってきていた。

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

ズガアアアァァァンッ!!

牙狼と共に追いついた後、ウィザードは胸にドラゴスカルを具現化させ、強力な火炎放射を『魔界列車』に放ち、命中させる。

「ちぃっ!!小賢しい奴等め!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

魔王はそう言いながら大量のミサイルを放ち、ウィザードと牙狼に向けて、攻撃を仕掛ける。

「「ッ!!」」

魔王が放ってきた大量のミサイルに対し、牙狼とウィザードは思わず身構える。

ズドオオオォォォンッ×3!!

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

「「「!?」」」

が、何処からか三つのビームが放たれ、魔王のミサイルを一掃する。

ビームが放たれた方を見るとデンライナー、ゼロライナー、Newデンライナーが向かってきていた。

デンライナー内、操縦席・・・

「たくっ!!二人で突っ走りやがって……流牙!!晴斗!!ミサイルは俺達が撃ち落としてやるから!!おまえ達はそのまま『魔界列車』をぶっ壊せ!!」

「ありがとう!!皆!!」

「行くぞ!!」

「あぁ!!」

デンライナーを運転しながらそう言う電王にそう言った後、牙狼とウィザードはスピードを上げて、『魔界列車』に向かっていく。

『魔界列車』内、操縦席・・・

「ちぃぃ……次から次へと」

「「はあああぁぁぁーーーっ!!」」

「!?」

ズバァァァンッ!!

苛立ちを露にしながらそう言う魔王の言葉の最中、牙狼とウィザードは牙狼剣とドラゴウィングで左右から同時に『魔界列車』を斬りつけ、攻撃を仕掛ける。

「くっ!!おのれ!!」

魔王はそう言いながら大量のミサイルを放つ。

が、牙狼とウィザードは飛び回ることでかわし、かわし切れない分はデンライナー、ゼロライナー、Newデンライナーがビームで撃ち落としていく。

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

「!?」

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

次の瞬間、ウィザードはドラゴテイルで連続で突貫攻撃を仕掛け、『魔界列車』に多大なダメージを与える。

「くっ!!……こうなったら!!」

魔王はそう言いながら、ウィザードから奪った『賢者の石』を操縦席になっていた、黒と紫が基調になったバイク、マオウバードにセットする。

ガコンッ!!

次の瞬間、『魔界列車』のハッチの上から巨大な砲台が現れ、砲口がウィザード達に向けられる。

「『賢者の石』の“力”で消し飛ばしてくれる!!」

カァァァ

魔王がそう言った瞬間、マオウバードにセットされた『賢者の石』から砲台に魔力が供給され、砲撃を放とうとする。

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

「!?」

ズバァァァンッ!!

が、牙狼が牙狼剣で砲台を斬り裂き、砲撃を阻止する。

「ちぃぃっ!!おのれ!!牙狼!!」

「よっしゃあ!!俺達も行くぜ!!良太郎!!」

(うん!!侑斗と幸太郎も行くよ!!)

『あぁ!!』

『うん!!』

ズドオオオォォォンッ×3!!

デンライナー、ゼロライナー、Newデンライナーからフルパワーでビームが放たれる。

ズガアアアァァァンッ!!

三つのビームは全て『魔界列車』に命中し、先頭車両以外の全ての車両が再起不能になる。

『魔界列車』内、操縦席・・・

ビィーッ!!ビィーッ!!

「くっ!!『魔界列車』がやられたか……だが、我はまだ負けん!!」

ドシュンッ!!

警告音が鳴り響くなか、魔王はそう言いながら、マオウバードで『魔界列車』から脱出する。

ドカアアアァァァンッ!!

次の瞬間、『魔界列車』は爆発し、大破した。
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