魔王との死闘

ガキィィィンッ!!

「「「!?」」」

「!?なに!?」

が、突如、出現した人形ひとかたの光が持つ“光の魔戒剣”によって魔王のマオウガッシャーは受け止められる。

(な、なんだぁ?ありゃあ……)

「光の……人……?」

ガキィィィンッ!!ズバァァァンッ!!

「ぐわっ!?」

モモタロスと良太郎がそう言うなか、光は受け止めていた魔王のマオウガッシャーを弾き上げ、魔王を斬り裂き、退ける。

{………}

魔王を一旦退けた後、光は牙狼の方を向く。

{……おまえの“想い”はしかと受け取った……人間界を守るために……俺とカオルの“力”を受け取れ……!!}

「!?」

パァァァ

光…かつての黄金騎士 牙狼の継承者である冴島鋼牙の“魂”はそう言いながら、牙狼の中に入っていく。

パキィィィンッ!!バサァッ!!

すると、牙狼が負っていた傷が綺麗に無くなり、背中から黄金の翼が出現する。

牙狼は今、かつての継承者、鋼牙とその恋人、カオルの“絆”によって生まれた“奇跡の姿”、『翼人つばさびと牙狼』に変わる。

「!?なに!?」

「流牙さんに……翼が・……!?」

「パワーアップしたのか!?」

翼人牙狼に変わった牙狼に対し、魔王、良太郎、晴斗の三人がそう言うなか、

ドカァァァンッ!!ポォォォーーーッ!!

「「「「!?」」」」

デンライナーが壁を突き破って入ってくる。

「なっ!?」

「よっしゃあ!!なんとか入り込めたぜ!!」

「良太郎!!晴斗さん!!流牙さん!!」

「久しぶりだな。良太郎。」

突っ込んできたデンライナーに魔王がそう困惑の声を上げるなか、『魔王の間』に突入するためにデンライナーに戻り、乗車していたビーストとハナ、鳥のような姿をしたイマジン、良太郎の五人目の契約イマジン、ジークがそう言いながら降りてくる。

(手羽野郎!?)

「ジーク!?どうしてここに!?」

「魔王城前で良太郎達が降りていった後、保健として私達が超特急で連れてきたの!!」

「苦戦しているようだな。良太郎……私の“力”を貸そう……」

ジークがここにいる理由について、ハナがそう説明した後、ジークは真剣な表情でそう言う。

「それじゃあ、俺達もいくか。」

『シャバドゥビタッチヘンシーン!!シャバドゥビタッチヘンシーン!!』

「うん!!いくよ!!ジーク!!皆!!」

((((あぁ(うん)!!))))

「うむ。」

「「変身!!」」

『インフィニティー・プリーズ!!ヒースィーフードー!!ボーザパービュードコーン!!』

『クライマックスフォーム』

パキィィィンッ×2!!

次の瞬間、晴斗と良太郎はウィザード・インフィニティースタイルと電王・超クライマックスフォームに変身する。

「よっしゃあ!!いくぜ!!良太郎!!手羽野郎!!」

(うん!!)

(うむ。)

「仁藤。来てもらってなんだが」

「あぁ、皆まで言うな。行ってこい。晴斗。」

「……サンキュー。」

「行くぞ!!」

そうして牙狼、電王、ウィザードの三人は再び魔王に向かっていった。
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