全ての黒幕

「良いね。超良いね。」

「へっ!!あんがとよ!!」

その後、ウィザードと電王は互いに協力しながらイマジンやホラー、グールを倒していく。

ズドドドドドッ!!

「「!?」」

ズガガガガガァンッ!!

そんななか、何処からか、数弾の紫の“炎弾”が放たれ、ウィザードと電王はその“炎弾”を受ける。

「ぐわぁっ!?」

「な、なんだぁ!?」

“炎弾”を食らい、ダメージを受けたウィザードと電王がそう言いながら、“炎弾”が放たれた方を見ると、『魔界』でネガタロスや牙王に命令を出していたスーツの男がいた。

「晴斗!!良太郎!!」

そこに牙狼がそう言いながら、駆けつけてくる。

「来たか。ウィザード。電王。そして……牙狼……」

「誰だ?てめぇは……」

「ファントム……じゃないな……」

不敵な笑みを浮かべながらそう言うスーツの男に対し、電王がそう言い、ウィザードがそう言うなか、

「貴様……ホラーだな……」

「いかにも……我が名はドレッド……『魔界』を統べる者なり……」

真剣な表情でそう言う牙狼に対し、スーツの男改めドレッドは不敵な笑みを浮かべながらそう名乗る。

「『魔界』を統べる者だぁ?」

「つまりおまえが今回の一連の事件の黒幕か?」

「いかにも……」

「ということは貴様を倒せば、この事件は解決ってことか……」

電王とウィザードがそう言い、ドレッドが不敵な笑みを浮かべながらそう答えるなか、牙狼はそう言いながら、牙狼剣を構え直す。

「フフフ……そう慌てるな。牙狼よ……今から面白いものを見せてやる……」

ボォォォ・・・ッ!!

が、ドレッドが不敵な笑みを浮かべながらそう言った瞬間、ドレッドを囲うように十数個の紫の火の玉が展開される。

バシィィィンッ!!

次の瞬間、紫の火の玉は合体し、紫のライダーベルトとなって、ドレッドの腰に装着される。

「!?」

「なっ!?」

「なにぃっ!?」

(ライダーのベルト……まさか!?)

「………」スッ

ドレッドの腰に装着されたライダーベルトを見て、牙狼、ウィザード、電王の三人がそう驚くなか、ドレッドは全体的に黒く、赤のラインが入ったライダーパスを取り出す。

「変身。」

『ダークネスフォーム』

パキィィィンッ!!

ドレッドがそう言いながらセタッチした瞬間、ドレッドは漆黒の牙狼のような仮面に首から下が漆黒のマントに包まれた仮面ライダーに変身した。

「!?」

「な、なんだ!?あのライダー!?」

「!?黒い……牙狼……?」

「フフフ……この姿の名は仮面ライダー魔王……」

変身したドレッド改め魔王の姿にそう驚くウィザード、電王、牙狼の三人に対し、魔王はそう名乗った。
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