魔法使いとの交差
「ーーーっていう訳なんだが、理解できたか?」
「そんなことがあったなんて……」
「それが本当だとして、『マジンラー』はその『賢者の石』を手に入れて、一体何をする気なんだろう?」
『賢者の石』とコヨミに関する晴斗の説明を聞いた後、莉杏はそう言い、ウラタロスは首を傾げながらそう言う。
「その『賢者の石』を使って、人間界を一気に征服しようとしてるのかな?」
「おいおい。いくらなんでもそんなことが」
「可能かもしれませんよ。」
『!?』
首を傾げながらそう言うリュウタロスにモモタロスが呆れながらそう言う最中、いつの間にかデンライナーから降りてきていたオーナーがそう言う。
「?あんたは?」
「はじめまして。操真晴斗君。私はデンライナーのオーナーです。」
「オーナー。さっきの言葉はどういうことですか?」
首を傾げながらそう尋ねる晴斗にそう自己紹介するオーナーに対し、良太郎は首を傾げながらそう尋ねる。
「先程、駅長から連絡がありました。『魔界列車』を動かすことで発生した『時空』の“歪み”……その“歪み”が『魔界』に存在することがわかりました……」
「?『魔界』に……ですか?」
「えぇ。そして、その“歪み”は不安定ながらも、人間界と『魔界』を繋げる、『陰我』とは違う小さな“ゲート”にもなっているらしいのです。」
『!?』
このオーナーの言葉にその場にいた全員が驚愕の表情を浮かべる。
「そんな……それじゃあ、『魔界列車』をどうにかしても、『マジンラー』の侵攻を止められないんじゃ」
「いいえ。“歪み”の“ゲート”は不安定な上に人間界と『魔界』を完全に繋げている訳ではありませんし、『魔界列車』を奪還若しくは破壊さえすれば、復活したイマジン諸とも消滅します。」
困惑の表情を浮かべながらそう言う莉杏の言葉を遮りながら、オーナーはそう説明する。
「が、先程、晴斗君達が話した『賢者の石』……その石の持つ膨大な魔力をエネルギーとして“歪み”の“ゲート”に与えれば……人間界と『魔界』を完全に繋げることが可能です……」
『!?』
「そんな……そうなったら人間界が!!」
「『魔界』から流れ込む魔力と邪気によって耐性のない人間は滅び、イマジンとホラーだけの世界になるのは確実です。」
「……晴斗さん。『賢者の石』は今、何処にあるんですか?」
オーナーの話を聞いた後、良太郎はそう晴斗に尋ねる。
「……ここだよ……」
対する晴斗は自分の胸に手を当てながらそう答える。
『?』
「……『賢者の石』は……コヨミが一番落ち着いて眠れる場所、俺の“精神世界”、『アンダーワールド』に封印したんだ………」
「!?それじゃあ……」
「あぁ。簡単に『賢者の石』が『マジンラー』の手に渡ることはない……」
『賢者の石』のことについて、そう尋ねる良太郎に対し、晴斗はそう答える。
「けど、だからと言って、『マジンラー』が『賢者の石』を諦めるとは思えない。」
「あぁ。きっとまた晴斗を、『賢者の石』を狙ってくる。」
「だとすれば、何らかの対策を立てないとな……」
「あ。そういえば……」
『ん?』
「さっきの奴等を倒した後、拾ったんだけど……」
そんななか、リュウタロスがそう言いながら、黒に赤いラインの入った一枚のチケットを取り出す。
「!?これは『魔界列車』のチケットです!!」
『!?』
「本当ですか!?オーナー!!」
「えぇ!!このチケットがあれば、『魔界列車』を追い、『魔界』に入ることも可能です!!」
「でも、なんで『魔界列車』のチケットが落ちてたんだろう?」
「さっき、倒した怪人達の誰かがうっかり落としたんと違うか?」
「だったら良いんだけど、ちょっとね……」
「何だって良いだろ!!これで『魔界列車』を追って、連中をぶっ飛ばせるんだ!!なぁ!!良太郎!!」
「もう、先輩ときたら……」
「でも、モモタロスの言う通りだね……オーナー……」
「えぇ。すぐにでも『魔界』へ向かいましょう……」
そうして電王&牙狼組は『面影堂』を出て、デンライナー、ゼロライナー、Newデンライナーに乗ろうとする。
「待て。俺も行く。」
が、晴斗がそう言って呼び止める。
「晴斗さん。」
「『マジンラー』の“狙い”が俺の『アンダーワールド』に封印されている『賢者の石』なら、俺も黙って見過ごせないし、俺も一緒に行った方があんたらとしても都合が良いだろ。」
「それはそうですけど」
「俺も行くぜ。」
『!?』
そんななか、頭に包帯を巻いた仁藤がそう言いながら現れる。
「仁藤」
「あぁ、皆まで言うな!!話はさっき聞いたぜ!!『マジンラー』の“狙い”が『賢者の石』なら、俺も黙って見過ごせねぇし、あのガオウってライダーには“借り”を返してぇしな。」
「……オーナー……」
「……仕方ありませんね……もうすでに巻き込んでしまった以上、彼らの乗車も許可しましょう……」
「ありがとう。」
「サンキューッス!!」
「晴斗君。仁藤君……気をつけてね……」
「凛子ちゃん……あぁ……」
「おう!!」
そうして一行は新たに晴斗と仁藤を仲間に加え、『魔界』に向かうことになった。
「そんなことがあったなんて……」
「それが本当だとして、『マジンラー』はその『賢者の石』を手に入れて、一体何をする気なんだろう?」
『賢者の石』とコヨミに関する晴斗の説明を聞いた後、莉杏はそう言い、ウラタロスは首を傾げながらそう言う。
「その『賢者の石』を使って、人間界を一気に征服しようとしてるのかな?」
「おいおい。いくらなんでもそんなことが」
「可能かもしれませんよ。」
『!?』
首を傾げながらそう言うリュウタロスにモモタロスが呆れながらそう言う最中、いつの間にかデンライナーから降りてきていたオーナーがそう言う。
「?あんたは?」
「はじめまして。操真晴斗君。私はデンライナーのオーナーです。」
「オーナー。さっきの言葉はどういうことですか?」
首を傾げながらそう尋ねる晴斗にそう自己紹介するオーナーに対し、良太郎は首を傾げながらそう尋ねる。
「先程、駅長から連絡がありました。『魔界列車』を動かすことで発生した『時空』の“歪み”……その“歪み”が『魔界』に存在することがわかりました……」
「?『魔界』に……ですか?」
「えぇ。そして、その“歪み”は不安定ながらも、人間界と『魔界』を繋げる、『陰我』とは違う小さな“ゲート”にもなっているらしいのです。」
『!?』
このオーナーの言葉にその場にいた全員が驚愕の表情を浮かべる。
「そんな……それじゃあ、『魔界列車』をどうにかしても、『マジンラー』の侵攻を止められないんじゃ」
「いいえ。“歪み”の“ゲート”は不安定な上に人間界と『魔界』を完全に繋げている訳ではありませんし、『魔界列車』を奪還若しくは破壊さえすれば、復活したイマジン諸とも消滅します。」
困惑の表情を浮かべながらそう言う莉杏の言葉を遮りながら、オーナーはそう説明する。
「が、先程、晴斗君達が話した『賢者の石』……その石の持つ膨大な魔力をエネルギーとして“歪み”の“ゲート”に与えれば……人間界と『魔界』を完全に繋げることが可能です……」
『!?』
「そんな……そうなったら人間界が!!」
「『魔界』から流れ込む魔力と邪気によって耐性のない人間は滅び、イマジンとホラーだけの世界になるのは確実です。」
「……晴斗さん。『賢者の石』は今、何処にあるんですか?」
オーナーの話を聞いた後、良太郎はそう晴斗に尋ねる。
「……ここだよ……」
対する晴斗は自分の胸に手を当てながらそう答える。
『?』
「……『賢者の石』は……コヨミが一番落ち着いて眠れる場所、俺の“精神世界”、『アンダーワールド』に封印したんだ………」
「!?それじゃあ……」
「あぁ。簡単に『賢者の石』が『マジンラー』の手に渡ることはない……」
『賢者の石』のことについて、そう尋ねる良太郎に対し、晴斗はそう答える。
「けど、だからと言って、『マジンラー』が『賢者の石』を諦めるとは思えない。」
「あぁ。きっとまた晴斗を、『賢者の石』を狙ってくる。」
「だとすれば、何らかの対策を立てないとな……」
「あ。そういえば……」
『ん?』
「さっきの奴等を倒した後、拾ったんだけど……」
そんななか、リュウタロスがそう言いながら、黒に赤いラインの入った一枚のチケットを取り出す。
「!?これは『魔界列車』のチケットです!!」
『!?』
「本当ですか!?オーナー!!」
「えぇ!!このチケットがあれば、『魔界列車』を追い、『魔界』に入ることも可能です!!」
「でも、なんで『魔界列車』のチケットが落ちてたんだろう?」
「さっき、倒した怪人達の誰かがうっかり落としたんと違うか?」
「だったら良いんだけど、ちょっとね……」
「何だって良いだろ!!これで『魔界列車』を追って、連中をぶっ飛ばせるんだ!!なぁ!!良太郎!!」
「もう、先輩ときたら……」
「でも、モモタロスの言う通りだね……オーナー……」
「えぇ。すぐにでも『魔界』へ向かいましょう……」
そうして電王&牙狼組は『面影堂』を出て、デンライナー、ゼロライナー、Newデンライナーに乗ろうとする。
「待て。俺も行く。」
が、晴斗がそう言って呼び止める。
「晴斗さん。」
「『マジンラー』の“狙い”が俺の『アンダーワールド』に封印されている『賢者の石』なら、俺も黙って見過ごせないし、俺も一緒に行った方があんたらとしても都合が良いだろ。」
「それはそうですけど」
「俺も行くぜ。」
『!?』
そんななか、頭に包帯を巻いた仁藤がそう言いながら現れる。
「仁藤」
「あぁ、皆まで言うな!!話はさっき聞いたぜ!!『マジンラー』の“狙い”が『賢者の石』なら、俺も黙って見過ごせねぇし、あのガオウってライダーには“借り”を返してぇしな。」
「……オーナー……」
「……仕方ありませんね……もうすでに巻き込んでしまった以上、彼らの乗車も許可しましょう……」
「ありがとう。」
「サンキューッス!!」
「晴斗君。仁藤君……気をつけてね……」
「凛子ちゃん……あぁ……」
「おう!!」
そうして一行は新たに晴斗と仁藤を仲間に加え、『魔界』に向かうことになった。