『面影堂』・・・

「この世界とは違う“異世界”、『魔界』から人を喰らいにくる魔獣、ホラーと時空の“歪み”によって復活した“未来”からの怪人、イマジンが手を組んで結成した組織、『マジンラー』………」

「はい。その『マジンラー』が一連の事件を起こしています。」

晴斗達と共に『面影堂』に入った後、良太郎達は自分達のことと『マジンラー』のことを説明した。

「晴斗君が持っている『賢者の石』を狙ってきた、仁藤君が戦ったあのガオウって仮面ライダーもその『マジンラー』の一員、いや、幹部だったの？」

良太郎達の説明を聞いた後、凛子はガオウのことについて、そう尋ねる。

「はい。あいつは以前、『時間』そのものを破壊しようとしたライダーで僕達が倒した相手なんですけど………」

「私やネガタロス同様、『奴』が『時空』を歪ませることで復活させた………」

そんな凛子に対し、良太郎と阿号はそう答える。

「？『奴』？」

「……『魔界列車』を動かした奴だ……名前までは知らないが……」

「！？『魔界列車』を動かした……」

「じゃあ、そいつが全てを仕組んだ“黒幕”ってことか。」

「あぁ。」

「しかし、『マジンラー』はなんで『賢者の石』を狙ってきたんでしょうか……」

『魔界列車』を動かし、『マジンラー』を誕生させた“黒幕”について、そう言う晴斗に阿号がそう答えるなか、瞬平はそう言う。

「あの……失礼ですが、『賢者の石』というのは？」

そんななか、『賢者の石』のことについて、莉杏がそう尋ねる。

「……『賢者の石』は『生と死を逆転させる』魔法を使うこともできる、世界を呑み込む程の魔力を秘めた究極の魔法石だ……」

そんな莉杏に対し、晴斗がそう答える。

「！？生と死を逆転させる！？本当にそんなことができるんですか！？」

「使う際、膨大な魔力を必要とするけど……できる……不完全ながらもそれで生き返った娘を……俺達は知っている……」

思わずそう困惑の声を上げる莉杏を初めとする電王＆牙狼組に対し、晴斗はそう言いながら『賢者の石』で不完全ながらも生き返り、最終的には守れなかった少女、コヨミのことについて、説明した。