喰う者同士の闘い

「くっ……」

「「「仁藤(君)(さん)!!」」」

「ふん……この時代のライダーもなかなかやるじゃねぇか……」

ガオウの“タイラントクラッシュ”を食らって変身が強制解除され、倒れ込んだ仁藤に凛子、瞬平、繁の三人がそう言うなか、土煙の中から先程の“セイバーストライク”で少々ぼろぼろになったガオウがそう言いながら現れる。

「くっ……」

「前菜にしてはなかなか愉しめたぜ。ビースト。だが、ここまでだ。」

腹を押さえながら上半身を上げる仁藤に対し、ガオウはそう言いながら歩み寄る。

スガガァンッ!!

「「「「!?」」」」

「ぐわっ!?」

が、何処からか二弾の銀の銃弾が放たれ、二弾ともガオウに命中する。

「なんか嫌な予感がしたから駆けつけてみれば……まさか、仁藤がやられてたとはな……」

「「「晴斗(君)(さん)!!」」」

次の瞬間、晴斗がそう言いながら、ウィザーソードガン・ガンモードの銃口をガオウに向けながら現れ、仁藤に駆け寄る。

「は、晴斗……」

「仁藤。大丈夫か?」

「あぁ、なんとかな……」

仁藤はそう答えながら、晴斗に肩を借りながら立ち上がる。

「そうか……おまえがウィザードだな……」

「そうだけど、あんたは?なんでこんなことをする?」

そう言うガオウに対し、晴斗は睨み付けながらそう尋ねる。

「俺は仮面ライダーガオウ。時間を喰う者だ。」

「はぁ?時間を喰う?」

「気を付けてください!!晴斗さん!!そのライダーは『賢者の石』を狙ってます!!」

そう名乗るガオウの『時間を喰う者』という単語に首を傾げる晴斗に対し、瞬平はそう言う。

「!?『賢者の石』を!?」

「あぁ。俺を生き返らせてくれた奴がそいつを必要としていてな……」

対する晴斗がそう言い、ガオウがそう言うなか、

ポォォォーーーッ!!

「「「「「「!?」」」」」」

空からデンライナー、ゼロライナー、Newデンライナーが走ってくる。

「えぇ!?電車が三つも!?」

「空から!?」

「ふ、二人とも。落ち着いて……」

「よっしゃ!!無事に2014年の日本に着いたみたいだぜ!!良太郎!!」

「うん!!」

空から走ってきたデンライナー、ゼロライナー、Newデンライナーに困惑の声を上げる瞬平と繁に凛子がそう言うなか、デンライナーからモモタロスと良太郎がそう言いながら降りてくる。

その後、デンライナーからウラタロス、キンタロス、リュウタロス、流牙、莉杏、阿号の六人が、ゼロライナーから侑斗とデネブが、Newデンライナーから幸太郎とテディが降りてくる。

「な、なんかいっぱい降りてきましたよ!?」

「何なのかしら?あの人達……」

「ちっ!!電王と牙狼……つうことはネガタロスはやられたか………」

「あ!!良太郎!!あいつ!!」

「!?ガオウ!!」

「やっぱりネガタロスや阿号同様、復活しておったのか!!」

降りてきた良太郎達に瞬平や凛子がそう困惑の声を上げるなか、ガオウの存在に気付いた良太郎達はそう言いながら、臨戦体制に入った。
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