喰う者同士の闘い

「くっ!!」チャッ!!

変身したガオウに対し、凛子はすぐさま拳銃を取り出し、構える。

「お?なんだ?やる気か?なら、ウィザードを喰う前の前菜なりに楽しませてくれよ。」スッ

対するガオウはそう言いながら、ガオウガッシャーを取り出し、構える。

「さぁ、食事の時間だ。」

ガオウがそう言いながら、三人を襲おうとした瞬間、

ドカァァァンッ!!

「「「!?」」」

「!?なに!?」

プラモン・グリフィンが現れ、ガオウに体当たりして、攻撃を妨害する。

「ライダーがライダーでも怪人でもねぇ奴を襲うとかマジねぇよなぁ……」

「「「仁藤(君)(さん)!!」」」

「よっ。」

次の瞬間、ガオウの後ろから仁藤がそう言いながら入ってくる。

「仁藤さん!!この人は」

「あぁ、皆まで言うな!!こいつが“敵”だってことはなんとなくわかる……」

ガオウのことについて、言おうとした瞬平を手で制しながら、仁藤はそう言いながらドライバーオンリングを取り出し、右手の中指に嵌める。

「あ?なんだ?てめぇ……」

そんな仁藤に対し、ガオウは振り向きながらそう尋ねる。

「俺は仁藤功介。又の名を……」

『ドライバーオン!!』

対する仁藤はそう答えながら、ドライバーオンリングをベルトに翳し、ビーストドライバーを展開し、左手の中指にビーストリングを嵌める。

「!?そのベルトは!?」

「変ー身!!」

ビーストドライバーを見て、ガオウがそう困惑の声を上げるなか、仁藤は変身ポーズを取り、ドライバーの左側面に付いているシリンダーに差し込み、そのまま回転し、中央部の扉を展開する。

『セット・オープン!!L・I・O・N!!ライオーン!!』

パキィィィンッ!!

次の瞬間、仁藤は黄色い六角形の魔法陣を通過し、『古の魔法使い』、仮面ライダービーストに変身した。

「仮面ライダービーストだ!!」

「ほぅ……まさか、この時代にウィザードの他にも仮面ライダーがいたとはな……」

((((この時代?))))

変身したビーストを見て、そう言うガオウの『この時代』という単語に対し、ビースト、凛子、瞬平、繁の四人はそう思いながら首を傾げる。

「よくわからねぇが、晴斗に会いたいんなら、俺を倒すしかねぇぜ。」

「ふん。面白い。なら、ウィザードを喰う前の前菜はてめぇにするとするか。」

「喰う、前菜ってなんか俺とキャラが被るなぁ……あ。ここじゃ闘りにくいから、表で闘ろうぜ……」

「確かに……良いだろう。」

そうしてビーストとガオウは一旦『面影堂』から出て、凛子、瞬平、繁の三人も『面影堂』から外へ出た。
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