リベンジと強敵(とも)

「?流牙さん?莉杏さん?」

「あいつを知ってるのか?」

ネガタロスと一緒にいる阿号を見て、困惑の声を上げる流牙と莉杏に対し、良太郎とモモタロスがそう尋ねる。

「あぁ。あいつは阿号。大昔に造られた人型魔導具だ。」

「造られた?」

「人間じゃねぇのか?」

「あぁ。あいつは以前、自分を造った魔戒法師の“夢”である『ホラーのいない世界』を作るために、強大なホラーの腕の“邪気”を使って、全ての人間を殲滅しようとしていた。」

「!?全ての人間を!?」

「でも、流牙がなんとか説得して思い止まらせたの。でも、腕に残っていたホラー、デゴルの“意思”に身体を乗っ取られて、最終的には……ッ……」

かつてのラインシティでの最終決戦の時のことを思い出したのか、莉杏は思わず歯噛みする。

「……その阿号がどうして……」

「フフフ……こいつは俺達と同じように『あのお方』の“力”によって甦ったのさ……」

「……おまえ達を排除する……」

パキィィィンッ!!

阿号は無表情でそう言いながら、黒い鎧武者のような姿の戦闘モードに変わる。

『!?』

「変身した!?」

「それじゃあ、俺もいくか……変身!!」

『ネガフォーム』

パキィィィンッ!!

阿号が戦闘モードに姿を変えたことに電王組が驚くなか、ネガタロスもネガ電王に変身した。

「こっちもいくぜ!!良太郎!!」

「うん!!侑斗と幸太郎、流牙さんも!!」

「「「あぁ!!」」」

「「「変身!!」」」

『ソードフォーム』

『アルタイルフォーム』

『ストライクフォーム』

パキィィィンッ×4!!

良太郎とモモタロス、侑斗、幸太郎、流牙の五人も電王・ソードフォームとゼロノス・アルタイルフォームとNew電王と牙狼に変身する。

「俺、参上!!」

「最初に言っておく……俺はかーなーり強い!!」

「行くぞ!!テディ!!俺達はカウント0からが本番だ!!」

『あぁ!!』

「………」

「来い。電王。」

「牙狼……排除する……」

そうして一同はネガ電王と阿号率いる大量のイマジン&ホラー軍団に向かっていった。
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