デンライナー内・・・

『しかし、まさか時を超える列車に乗るとはな……流牙……』

「あぁ。俺も未だに驚いてるよ。ザルバ。」

「えぇ～と、流牙さん。その指輪は？」

良太郎達と一緒にデンライナーに乗って、2014年の日本に向かっているなか、ザルバとそう話をしている流牙に対し、良太郎はザルバのことについて、そう尋ねる。

「あぁ、こいつはザルバ。俺のサポートとかをしてくれているんだ。」

『よろしくな。』

対する流牙はそう言いながらザルバを紹介し、ザルバはそう挨拶する。

「僕達と似たような関係かな？モモタロス。」

「さぁな……」

そんなザルバを見ながら、良太郎とモモタロスがそう話をするなか、

ドカァァァンッ！！

『！？』

突如、“衝撃”がデンライナーを襲い、デンライナーは急停車する。

「な、なんだぁ！？」

デンライナーが急停車したことに一同は困惑しながら、デンライナーから降りる。

すると、大量のイマジンとホラーがデンライナーを取り囲んでいた。

「ちくしょお……またこのパターンかよ！！」

「どうやら私達が『魔界列車』を追っているのを『マジンラー』は気付いているみたいね。流牙。」

「あぁ。」

「ん？ちょっとあれ！！」

デンライナーを取り囲む大量のイマジンとホラーのことについて、モモタロスがそう言い、莉杏と流牙がそう話をするなか、ウラタロスがそう言いながら、ある方を指差す。

見てみるとそこにはネガデンライナーがあった。

「！？あれはネガデンライナー！！ということは」

「そういうことだ。久しぶりだな。」

『！？』

良太郎の言葉の最中、ネガデンライナーからネガタロスがそう言いながら、鎧の男を伴って降りて出てくる。

「君も復活したんだね……ネガタロス……」

「あぁ。『あのお方』のお陰でな……」

「ん？おい。隣におるのは誰や？」

真剣な表情でそう言う良太郎にネガタロスが不敵な笑みを浮かべながらそう言うなか、キンタロスがネガタロスの隣にいる鎧の男のことについて、そう尋ねる。

「！？あいつは！？」

「！？どうして！？」

そんななか、流牙と莉杏が鎧の男を見ながら、そう困惑の声を上げる。

ネガタロスの隣にいた鎧の男の“正体”はかつて流牙達が倒した、自らを造った亡き魔戒法師の“夢”を実現させるために、全ての人間を殲滅しようとした悲しき『人型魔導具』・・・阿号だった・・・