リュメの屋敷内・・・

「よく来てくれたね……流牙……莉杏……」

自分の呼び出しに応じ、来てくれた流牙と莉杏に対し、見た目は少女な魔戒法師、リュメは真剣な表情でそう言う。

「リュメ様。お話というのは？」

「……実は最近、ホラーとは違う『イマジン』という怪人が世界各地で出現して、何故か昼間からも現れるようになったホラーと一緒になって暴れているらしいの……」

「「！？」」

『！？ホラーも昼間から現れるようになっただと！？ありえねぇ！！『陰我』が開くのは夜だけだ！！昼間からは現れる筈がねぇ！！』

このリュメの言葉に流牙と莉杏は驚愕の表情を浮かべ、ザルバはそう困惑の声を上げる。

「信じられないだろうけど、実際に仲間の魔戒法師や魔戒騎士達から多数の報告が出ているわ。」

「もしかして……そのイマジン達が出現してきたことと何か関係が！？」

「えぇ。その可能性が高いね。」

「……あのイマジンという怪人は一体何なんですか？」

動揺しながらそう尋ねる莉杏にリュメがそう答えるなか、流牙はイマジンのことについて、そう尋ねる。

「……イマジンというのは」

「“未来”から来た侵略者よ。」

「「『！？』」」

リュメの言葉の最中、何処からかそう説明する女性の声が聞こえてくる。

二人が振り返ると、そこには一組の男女と一人の怪人がいた。

「！？誰だ！？おまえら！！」ﾊﾞｯ!!

「ッ！！」ﾊﾞｯ!!

一組の男女と一人の怪人を見た瞬間、流牙はそう言いながら戦闘体制を取り、莉杏も戦闘体制を取る。

「待って！！二人とも！！彼女達は味方よ！！」

が、リュメがそう言って二人を止める。

「？味方？」

「ということは彼女達も魔戒法師や魔戒騎士ってことですか？」

謎の一組の男女と一人の怪人が味方だというリュメの言葉に流牙は首を傾げながらそう言い、莉杏も首を傾げながらそう尋ねる。

「いいえ。彼女達は魔戒法師でもなければ、魔戒騎士でもないわ。」

が、対するリュメは真剣な表情でそう答える。

「？魔戒法師でもなければ、魔戒騎士でもない？」

「じゃあ、彼女達は一体何者なんですか？」

そんなリュメの言葉に流牙はまたしても首を傾げながらそう言い、莉杏も首を傾げながら、再度そう尋ねる。

「彼女達は先程話したイマジンを倒す専門家よ。」

「専門家？」

「えぇ。」

「はじめまして。私はハナ。」

「俺は桜井侑斗。こいつは俺の契約イマジンのデネブ。」

「よろしく。」

リュメと流牙がそう話をするなか、彼らを『助っ人』として迎えに来たハナと侑斗、デネブはそう自己紹介をした。