プロローグ

廊下・・・

「それじゃあ、梨紗のファーストへの昇格と、たきなの異動のお祝い会をしよっか♪」ガバッ!!

「………」

「わっ……」

廊下に出た後、ヒバナがそう言いながら梨紗とたきなに後ろから抱き着く。

「良いね!今日は梨紗の17歳の誕生日でもあるし♪」

「え?梨紗さん、今日で17歳なんですか!?」

「そうね……フキの一つ上よ。リコリスとしての活動経歴は貴女を含めた皆の方が上だけど……」

続けてエリカが笑顔でそう言うなか、そう尋ねるたきなに対し、梨紗は少しだけ困った表情をしながらそう答える。

「えっと……」

「まぁ、元々今回の任務の報告を終えたら、梨紗の誕生日を祝うつもりだったからな……
今さっき、司令から明日一日の休暇を貰ったし。多少ハメを外しても問題ないだろう。」

「会場は既に寮の食堂を押さえて、厨房の人達にもお願いして食事も少し豪勢にしてもらったよ♪」

「流石にケーキはお取り寄せだけど……」

フキもそう賛成の意を示すなか、ヒバナとエリカは笑顔でそう言う。

「………そこまで準備されているなら、ご相飯に預かりましょうか。」

「いや、一応主役はおまえだからな?」

「「あっはははははははっ!!」」

「………」

そう言う梨紗にフキがそうツッコミを入れるなか、エリカとヒバナが思わず笑い、たきなは目を丸くなる。

そうして五人は寮の食堂に向かっていった。
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