復活の歌姫
「お疲れ様です!奏さん!翼さん!!」
「アリサさんもお疲れ様!!」
「凄かったよ!梨紗姉!!」
「ありがとぉー♪」
「翼さんも奏さんも最後の方しか聞けませんでしたが二人とも、格好良かったですよ。」
「おう♪ありがとうな♪」
「ありがとう。そっちは大丈夫だったの?」
「はい♪ノアちゃんとアコさんも手伝ってくれたおかげで無事に解決できました♪」
「「「………」」」
舞台裏に戻った三人にスタッフや千束達が笑顔で労うなか、千景達Fドック組だけは違和感を覚えていた。
「本当にリーダーですか?あれではまるで……」
「はい………私の記憶にある、お母様と瓜二つです……千景さん。」
「私も同感………感応波も、姉さんの物とは別物。多分、桜花さんと似てる……」
「千景ちゃん、ノアちゃん、アコちゃんもお疲れ様〜!」
そんななか、アリサが三人の元へやって来る。三人は困惑しながらも返事をしようとした時だった。
「アリサ。」
三人の後ろから、低いアルト声が彼女を呼ぶ。そうして現れた黒髪の初老の女性は三人の横を通り、彼女の前に立つ。
「あ、あの。すいません。この人は」
そんな二人の間にすぐさま入ったたきながそう言いながら、アリサのことについて、説明しようとする。
「久し振りだね、シャットアウラちゃん。」
が、アリサは懐かしそうに微笑みながらそう言う。
「そうだな。お前こそ、ここで何をしている?」
「何って……ライブの助っ人かな。」
「私が言いたいのはそうではない。
『娘 』の身体を使って何をしている?」
「え………」
『シャットアウラ』と呼ばれた女性のその言葉に千束を始めとした、当人を除いた全員が絶句する。
娘が『鳴護アリサ』になりきっているのではなく、本人が乗り移っているという俄には信じ難い事態だったことに。
そんな周囲を余所に、『アリサ』は優しく微笑んだまま、『半身 』に告げる。
「シャットアウラちゃん、お願いがあるんだ。」
「お願い?」
「この娘の力になってあげて欲しいの。
きっとこの先、大変だろうから………」
「………まさか、娘も……」
「うん。この娘も私のを継いじゃってる。
だからお願い………」
「…………分かった。お前からの頼みだ、引き受けよう。」
「ありがとう、シャットアウラちゃん……」
「ッ……姉さんっ!!」
『アリサ』が満面の笑みを浮かべると、フッと抜けるように身体が崩れ落ち、咄嗟に千景が受け止める。
「姉さんっ!姉さんっ!!」
「………」
受け止めた後、千景は声を掛けるも梨紗は意識が無いのか目を覚まさない。
「っ、ノアさん。」
「Fドック で検査しましょう。すぐにワゴン車へ。」
「分かったわ。千束さん、たきなさん、悪いけれど私と姉さんは暫く休むわ。」
「う、うん。また何かあったら連絡して。」
千景が千束とそうやり取りする一方、アコはシャットアウラと向かい合っていた。
「鳴護アリサの娘の腹心、天雨アコです。先程の会話の事もありますので、後日また時間と場所を設けてお話出来ますでしょうか?」
「ああ。シャットアウラ・セクウェンツェアだ。
これが連絡先だ。落ち着いたら連絡してくれ。」
「ありがとうございます。必ずご連絡致します。」
そう約束するとアコ達三人は気を失った彼女をワゴン車へと移し、会場を離れたのだった。
「アリサさんもお疲れ様!!」
「凄かったよ!梨紗姉!!」
「ありがとぉー♪」
「翼さんも奏さんも最後の方しか聞けませんでしたが二人とも、格好良かったですよ。」
「おう♪ありがとうな♪」
「ありがとう。そっちは大丈夫だったの?」
「はい♪ノアちゃんとアコさんも手伝ってくれたおかげで無事に解決できました♪」
「「「………」」」
舞台裏に戻った三人にスタッフや千束達が笑顔で労うなか、千景達Fドック組だけは違和感を覚えていた。
「本当にリーダーですか?あれではまるで……」
「はい………私の記憶にある、お母様と瓜二つです……千景さん。」
「私も同感………感応波も、姉さんの物とは別物。多分、桜花さんと似てる……」
「千景ちゃん、ノアちゃん、アコちゃんもお疲れ様〜!」
そんななか、アリサが三人の元へやって来る。三人は困惑しながらも返事をしようとした時だった。
「アリサ。」
三人の後ろから、低いアルト声が彼女を呼ぶ。そうして現れた黒髪の初老の女性は三人の横を通り、彼女の前に立つ。
「あ、あの。すいません。この人は」
そんな二人の間にすぐさま入ったたきながそう言いながら、アリサのことについて、説明しようとする。
「久し振りだね、シャットアウラちゃん。」
が、アリサは懐かしそうに微笑みながらそう言う。
「そうだな。お前こそ、ここで何をしている?」
「何って……ライブの助っ人かな。」
「私が言いたいのはそうではない。
『
「え………」
『シャットアウラ』と呼ばれた女性のその言葉に千束を始めとした、当人を除いた全員が絶句する。
娘が『鳴護アリサ』になりきっているのではなく、本人が乗り移っているという俄には信じ難い事態だったことに。
そんな周囲を余所に、『アリサ』は優しく微笑んだまま、『
「シャットアウラちゃん、お願いがあるんだ。」
「お願い?」
「この娘の力になってあげて欲しいの。
きっとこの先、大変だろうから………」
「………まさか、娘も……」
「うん。この娘も私のを継いじゃってる。
だからお願い………」
「…………分かった。お前からの頼みだ、引き受けよう。」
「ありがとう、シャットアウラちゃん……」
「ッ……姉さんっ!!」
『アリサ』が満面の笑みを浮かべると、フッと抜けるように身体が崩れ落ち、咄嗟に千景が受け止める。
「姉さんっ!姉さんっ!!」
「………」
受け止めた後、千景は声を掛けるも梨紗は意識が無いのか目を覚まさない。
「っ、ノアさん。」
「
「分かったわ。千束さん、たきなさん、悪いけれど私と姉さんは暫く休むわ。」
「う、うん。また何かあったら連絡して。」
千景が千束とそうやり取りする一方、アコはシャットアウラと向かい合っていた。
「鳴護アリサの娘の腹心、天雨アコです。先程の会話の事もありますので、後日また時間と場所を設けてお話出来ますでしょうか?」
「ああ。シャットアウラ・セクウェンツェアだ。
これが連絡先だ。落ち着いたら連絡してくれ。」
「ありがとうございます。必ずご連絡致します。」
そう約束するとアコ達三人は気を失った彼女をワゴン車へと移し、会場を離れたのだった。
