復活の歌姫
千束・たきな・ノア・アコ・翼・奏・緒川Side
「もうじきイベント会場です……ッ……!?」
その頃、アコの運転する多目的ワゴン車はイベント会場を目前まで迫る。
が、謎の黒服達が運転する複数の大型車両が道を塞がっていて、黒服達はアサルトライフルを構えながら待ち構えている。
「!?道が塞がれている…!?」
「迂回しないと……!」
「いえ、迂回する余裕はもうありません。アコさん、デグナー砲スタンバイ。」
大型車両と黒服達を見て、たきなと千束が困惑しながらそう言うなか、ノアは冷静にそう指示を出す。
「デグナー、砲?」
「っ!?よろしいのですか!?」
「あの障害物を取り除くにはそれしかありません。私が許可します。」
「…分かりました。デグナー砲、スタンバイ。」
聞き慣れない単語にたきなが首を傾げながらそう言うなか、アコはそう言いながら運転席にあるコンソールを操作する。
ウィンウィンウィン……
次の瞬間、天井部の突起物の一部がシャッターの様に開き……
ガシャンッ!!
そこから砲口が顔を見せる。
「ちょちょ、何する気なのっ!?」
ノア達の会話や駆動音から察して慌てる千束を他所にノアは無線機を手に取り、外部スピーカーに繋げる。
「黒服の皆さんに警告します。五秒以内にそこを退いて下さい。でなければ命の保証はしません。」
「「「「五秒!?」」」」
「5」
千束、たきな、翼、奏の四人がそう困惑の声を上げるなか、ノアはカウントを始める。
「4」
カァァァ……
同時に天井の砲口……『デグナー砲』にエネルギーが充填されていく。
「3」
道を塞いでいる大型車両と黒服達と、デグナー砲との距離が縮まっていく。
「2」
流石にヤバいとわかったのか、黒服達は大慌てで大型車両から離れていく。
「1……デグナー砲、発射!!」
「発射!!」
ズガァァァンッ!!ズガァァァンッ!!
ノアとアコがそう言った瞬間、デグナー砲からオレンジのエネルギー弾が二発程発射される。
ズガガアアアァァァンッ!!
発射された二発のエネルギー弾は無人となった数台の大型車両に着弾し、大破させる。
「「「「………」」」」
「……うっそぉ……」
「突撃しますっ!!」
「強行突破しますっ!!皆さん、しっかり掴まってて下さいっ!!」
たきなと翼、奏と緒川の四人が唖然とし、千束が思わずそう呟くなか、アコとノアはそう言う。
ガッシャァァァンッ!!
キキィッ!!
次の瞬間、アコの運転する多目的ワゴン車は大破した無人の大型車両を押し退けながら、会場の裏口前まで走って停車する。
「………」
裏口前で待機していたサクラはデグナー砲が大型車両を大破させる様を見て、唖然としている。
「……ハッ!ちょっと今のは一体何なんす」
が、すぐさま我に返るや否やサクラは千束達が乗っている多目的ワゴン車に詰め寄る。
ガラッ!!
「!?」
「………」
が、扉が開くや否やノアに『ハイキャパエクストリーム・カスタム』を突きつけられる。
「ッ!!」
サクラはすぐさま左手でノアのハイキャパエクストリームを掴みかかりながら、右手でグロックを引き抜こうとする。
「………」
ガッ!!
「っ!?」
対するノアはサクラの左手を左側に受け流しながら横に回り込み、左膝裏にローキックを食らわせる。
その後、ノアはハイキャパエクストリームを上に放り投げながら、バランスを崩したサクラの右手を後ろに掴み上げて拘束し、
パシッ!!
落ちてきたハイキャパエクストリームを左手で受け止め、銃口をサクラの後頭部に突きつける。
「ちょいちょいっ!?ノアちゃんっ!?」
「失礼。ですが、デグナー砲を見られた以上、DAに報告されれば色々と面倒なので。今、この場で見たことは他言無用でお願いします。」
「ッ……何者っすか?あんた……」
千束が慌てて仲裁に入ろうとするなか、真剣な表情でそう言うノアに対し、サクラは睨み付けながらそう尋ねる。
「私は生塩ノア。鳴護梨紗さんの腹心とだけ名乗っておきます。」
「!?梨紗先輩の……っ!?」
「そうなんだよ。今回だって色々と助けてくれたんだよ。」
「その証拠に護衛対象をこうして無事に連れてくることができました。ですから彼女達のことはどうか……」
ノアが梨紗の関係者だということに困惑の声を上げるサクラに対し、千束とたきながそう言って頼み込んでくる。
「……わかったっすよ。梨紗先輩に迷惑かけたくないですし、このことは黙っていることにするっす。」
「ありがとうございます。では、彼女達を連れて中に入ってくれますか?私達はアレの相手をしますので。」
「え?」
ノアがそう言いながら見つめる先には先程、ノアにタイヤを撃ち抜かれた分以外の追跡車と駆け足で向かってくる黒服達の姿があった。
「もうじきイベント会場です……ッ……!?」
その頃、アコの運転する多目的ワゴン車はイベント会場を目前まで迫る。
が、謎の黒服達が運転する複数の大型車両が道を塞がっていて、黒服達はアサルトライフルを構えながら待ち構えている。
「!?道が塞がれている…!?」
「迂回しないと……!」
「いえ、迂回する余裕はもうありません。アコさん、デグナー砲スタンバイ。」
大型車両と黒服達を見て、たきなと千束が困惑しながらそう言うなか、ノアは冷静にそう指示を出す。
「デグナー、砲?」
「っ!?よろしいのですか!?」
「あの障害物を取り除くにはそれしかありません。私が許可します。」
「…分かりました。デグナー砲、スタンバイ。」
聞き慣れない単語にたきなが首を傾げながらそう言うなか、アコはそう言いながら運転席にあるコンソールを操作する。
ウィンウィンウィン……
次の瞬間、天井部の突起物の一部がシャッターの様に開き……
ガシャンッ!!
そこから砲口が顔を見せる。
「ちょちょ、何する気なのっ!?」
ノア達の会話や駆動音から察して慌てる千束を他所にノアは無線機を手に取り、外部スピーカーに繋げる。
「黒服の皆さんに警告します。五秒以内にそこを退いて下さい。でなければ命の保証はしません。」
「「「「五秒!?」」」」
「5」
千束、たきな、翼、奏の四人がそう困惑の声を上げるなか、ノアはカウントを始める。
「4」
カァァァ……
同時に天井の砲口……『デグナー砲』にエネルギーが充填されていく。
「3」
道を塞いでいる大型車両と黒服達と、デグナー砲との距離が縮まっていく。
「2」
流石にヤバいとわかったのか、黒服達は大慌てで大型車両から離れていく。
「1……デグナー砲、発射!!」
「発射!!」
ズガァァァンッ!!ズガァァァンッ!!
ノアとアコがそう言った瞬間、デグナー砲からオレンジのエネルギー弾が二発程発射される。
ズガガアアアァァァンッ!!
発射された二発のエネルギー弾は無人となった数台の大型車両に着弾し、大破させる。
「「「「………」」」」
「……うっそぉ……」
「突撃しますっ!!」
「強行突破しますっ!!皆さん、しっかり掴まってて下さいっ!!」
たきなと翼、奏と緒川の四人が唖然とし、千束が思わずそう呟くなか、アコとノアはそう言う。
ガッシャァァァンッ!!
キキィッ!!
次の瞬間、アコの運転する多目的ワゴン車は大破した無人の大型車両を押し退けながら、会場の裏口前まで走って停車する。
「………」
裏口前で待機していたサクラはデグナー砲が大型車両を大破させる様を見て、唖然としている。
「……ハッ!ちょっと今のは一体何なんす」
が、すぐさま我に返るや否やサクラは千束達が乗っている多目的ワゴン車に詰め寄る。
ガラッ!!
「!?」
「………」
が、扉が開くや否やノアに『ハイキャパエクストリーム・カスタム』を突きつけられる。
「ッ!!」
サクラはすぐさま左手でノアのハイキャパエクストリームを掴みかかりながら、右手でグロックを引き抜こうとする。
「………」
ガッ!!
「っ!?」
対するノアはサクラの左手を左側に受け流しながら横に回り込み、左膝裏にローキックを食らわせる。
その後、ノアはハイキャパエクストリームを上に放り投げながら、バランスを崩したサクラの右手を後ろに掴み上げて拘束し、
パシッ!!
落ちてきたハイキャパエクストリームを左手で受け止め、銃口をサクラの後頭部に突きつける。
「ちょいちょいっ!?ノアちゃんっ!?」
「失礼。ですが、デグナー砲を見られた以上、DAに報告されれば色々と面倒なので。今、この場で見たことは他言無用でお願いします。」
「ッ……何者っすか?あんた……」
千束が慌てて仲裁に入ろうとするなか、真剣な表情でそう言うノアに対し、サクラは睨み付けながらそう尋ねる。
「私は生塩ノア。鳴護梨紗さんの腹心とだけ名乗っておきます。」
「!?梨紗先輩の……っ!?」
「そうなんだよ。今回だって色々と助けてくれたんだよ。」
「その証拠に護衛対象をこうして無事に連れてくることができました。ですから彼女達のことはどうか……」
ノアが梨紗の関係者だということに困惑の声を上げるサクラに対し、千束とたきながそう言って頼み込んでくる。
「……わかったっすよ。梨紗先輩に迷惑かけたくないですし、このことは黙っていることにするっす。」
「ありがとうございます。では、彼女達を連れて中に入ってくれますか?私達はアレの相手をしますので。」
「え?」
ノアがそう言いながら見つめる先には先程、ノアにタイヤを撃ち抜かれた分以外の追跡車と駆け足で向かってくる黒服達の姿があった。
