復活の歌姫

イチカ・来弥Side

ズドォォォンッ!!

「うわっ!?手榴弾だけでなくショットガンまで…っ!?」

イチカの運転テクニックで手榴弾の爆発の直撃を回避した後、続けて放たれたショットガンによる銃撃に対し、来弥はそう困惑の声を上げる。

「ちぃ……っ!厄介ッスね…っ!なんとかこのまま護衛対象から引き離すッスよ…っ!!」

「っ、了解。適度に牽制します…っ!!」

ブロロロロロロロッ!!

そうして二人を乗せたオートスタッグはその場から走り去る。

「すいません。ムツキ室長……外しました……」

「いーよ、いーよ。別に……にしてもあの二人、やるねぇ……面白くなってきた……っ!!」

ブロロロロロロロッ!!

後ろでHK FABARM FP6ショットガンを構えながらそう言うハルカに対し、ムツキはそう言いながら運転しているバイクのギアを上げ、イチカと来弥を追跡する。

「ッ!!」

ババァンッ!!ババァンッ!!

「うわっ!?」

「おっと!!」

その直後、来弥がTMPで銃撃し、ムツキとハルカはその弾丸を回避しながら追跡を続ける。

『イチカさん、来弥さん、ノアです。』

そんななか、イチカと来弥にノアからの連絡が入ってくる。

「イチカッス。今はあまり話す余裕はないッスね。」

『わかりました。では、そのまま返事はなしで聞いて下さい。護衛対象及び護衛二人はこちらと合流しました。これから会場に向かいます。お二人は敵戦力を制圧。何処の勢力か調べて下さい。以上です。』

ノアはそう指示を出すや否や連絡を切る。

「……なら、遠慮はしないで良いッスね……来弥!誘導して迎撃するッスよ!!」

「了解ですっ!!」

そうしてイチカと来弥が乗るオートスタッグはギアを上げ加速する。

「おっ!スピード上げたね♪
でも、逃がさないよっ!!」

「しかし、あの二人は一体何者でしょうか?
どうみても“普通”のJKじゃないですよね?」

「さぁーね。捕まえて吐かせれば良いんじゃない?」

そんな二人を見て、ムツキとハルカの二人もそう話しながら、同じようにバイクのギアを上げ加速した。
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