復活の歌姫
第三者Side
ブロロロ……
「さっきの収録のライブ、凄かったですっ!!すっごく興奮しましたっ!!」
「あはは……ありがとう。」
「翼さんも凄くお綺麗でした。」
「そ、そうなのか……ありがとう。」
TV局での収録を終え、イベント会場へと向かうロケバス内にて、千束とたきなは奏と翼とそう話をする。
(フフ……とりあえずは打ち解けているみたいですね……)
そんな四人を見て、緒川は密かにそう思いながら微笑む。
ロボ太Side
「……そろそろ時間だな……」
その頃、吉松から新たな依頼を受けたロボ太は時間を確認してから、そう言いながらパソコン画面を見る。
そこには所々、青いマーキングがされた地図 が表示されている。
「『ウォールナットの抹殺 』と比べれば簡単な仕事だが、報酬 が良いからな……いくぜっ!!」
ロボ太はそう言いながらキーボードを操作する。
すると、画面の地図 に表示されているマーキングの色が『青』から『赤』に変わっていく。
第三者Side
「……ん?」
「どうしたの?たきな。」
「なんか周りの車の動きが遅くなっていっているような……」
その頃、ロケバス内で異変に気付いたたきながそう言いながら窓から外を覗き見る。
「!?これは……」
「どうしました?緒川さん。」
「どうやらこの先で幾つかの信号が『赤』になって渋滞が起き始めているようです……渋滞に嵌まる前に首都高に入ります。」
首を傾げながらそう尋ねる翼に対し、緒川はそう言いながらハンドルを操作し、首都高へと向かう。
「首都高に入って向かうとしても予定より少し時間が遅れそうですね……」
「たきな、梨紗姉達に連絡して。私はイチカちゃん達に連絡するから。」
「はい。」
千束とたきなはそう言いながら、左耳のインカムに手を付ける。
「梨紗さん。こちら、たきなです。」
『たきな?どうしたの?』
「ちょっと幾つかの信号が『赤』になったことで交通渋滞に嵌まりそうになりまして……今は首都高に入って向かう方向で行ってますが……」
『予定より少し遅れるかもってことね。』
「はい。」
『わかったわ。こっちは私から話しておくわ。』
「よろしくお願いします。」
「あ。イチカちゃん?ちょっと予定変更。渋滞に嵌まる前に首都高へ行くよ。」
『了解ッス。』
アコ・ノアSide
『ーーーということなのでよろしくッス。』
「わかりました。」
たきなが梨紗と、千束がイチカと連絡を取り合った後、イチカと来弥の乗るオートスタッグの後方を走っていた多目的ワゴン車を運転していたアコにイチカからの連絡が入る。
「ノアさん。イチカさんからの連絡で渋滞回避のために首都高に乗るそうです。」
「了解です。しかし、渋滞ですか………」
「何か気になることが?」
イチカからの連絡を受けた後、改造された後部座席に他装備と共に設置されたパソコンの前でそう言いながら思案を始めるノアに対し、アコはそう尋ねる。
「確かこの辺りの道は渋滞が起きるような道ではなかった筈………少し調べてみます。」
「それは構いませんが………どのみち乗るしかないのですし、あちらはもう乗ったようですが……」
「それはそうなんですが………なんか引っ掛かりまして………」
カーナビのマーカーを見ながらそう言うアコに対し、ノアはそう言いながらパソコンで調べる。
「!?これは……っ!!」
「ノアさん?」
「間違いありません!これは罠です!
信号機にハックされている形跡があります!!」
「なっ……首都高に乗るように誘導されたっ!?」
「アコさん、私達は下道を行きましょう。
信号機のコントロールは私が取り戻しますっ!!」
「わかったわっ!!」
そうして二人の乗る多目的ワゴン車は一旦下道へと向かった。
ブロロロ……
「さっきの収録のライブ、凄かったですっ!!すっごく興奮しましたっ!!」
「あはは……ありがとう。」
「翼さんも凄くお綺麗でした。」
「そ、そうなのか……ありがとう。」
TV局での収録を終え、イベント会場へと向かうロケバス内にて、千束とたきなは奏と翼とそう話をする。
(フフ……とりあえずは打ち解けているみたいですね……)
そんな四人を見て、緒川は密かにそう思いながら微笑む。
ロボ太Side
「……そろそろ時間だな……」
その頃、吉松から新たな依頼を受けたロボ太は時間を確認してから、そう言いながらパソコン画面を見る。
そこには所々、青いマーキングがされた
「『
ロボ太はそう言いながらキーボードを操作する。
すると、画面の
第三者Side
「……ん?」
「どうしたの?たきな。」
「なんか周りの車の動きが遅くなっていっているような……」
その頃、ロケバス内で異変に気付いたたきながそう言いながら窓から外を覗き見る。
「!?これは……」
「どうしました?緒川さん。」
「どうやらこの先で幾つかの信号が『赤』になって渋滞が起き始めているようです……渋滞に嵌まる前に首都高に入ります。」
首を傾げながらそう尋ねる翼に対し、緒川はそう言いながらハンドルを操作し、首都高へと向かう。
「首都高に入って向かうとしても予定より少し時間が遅れそうですね……」
「たきな、梨紗姉達に連絡して。私はイチカちゃん達に連絡するから。」
「はい。」
千束とたきなはそう言いながら、左耳のインカムに手を付ける。
「梨紗さん。こちら、たきなです。」
『たきな?どうしたの?』
「ちょっと幾つかの信号が『赤』になったことで交通渋滞に嵌まりそうになりまして……今は首都高に入って向かう方向で行ってますが……」
『予定より少し遅れるかもってことね。』
「はい。」
『わかったわ。こっちは私から話しておくわ。』
「よろしくお願いします。」
「あ。イチカちゃん?ちょっと予定変更。渋滞に嵌まる前に首都高へ行くよ。」
『了解ッス。』
アコ・ノアSide
『ーーーということなのでよろしくッス。』
「わかりました。」
たきなが梨紗と、千束がイチカと連絡を取り合った後、イチカと来弥の乗るオートスタッグの後方を走っていた多目的ワゴン車を運転していたアコにイチカからの連絡が入る。
「ノアさん。イチカさんからの連絡で渋滞回避のために首都高に乗るそうです。」
「了解です。しかし、渋滞ですか………」
「何か気になることが?」
イチカからの連絡を受けた後、改造された後部座席に他装備と共に設置されたパソコンの前でそう言いながら思案を始めるノアに対し、アコはそう尋ねる。
「確かこの辺りの道は渋滞が起きるような道ではなかった筈………少し調べてみます。」
「それは構いませんが………どのみち乗るしかないのですし、あちらはもう乗ったようですが……」
「それはそうなんですが………なんか引っ掛かりまして………」
カーナビのマーカーを見ながらそう言うアコに対し、ノアはそう言いながらパソコンで調べる。
「!?これは……っ!!」
「ノアさん?」
「間違いありません!これは罠です!
信号機にハックされている形跡があります!!」
「なっ……首都高に乗るように誘導されたっ!?」
「アコさん、私達は下道を行きましょう。
信号機のコントロールは私が取り戻しますっ!!」
「わかったわっ!!」
そうして二人の乗る多目的ワゴン車は一旦下道へと向かった。