復活の歌姫
TV局、屋内駐車場・・・
「お待たせしました、イチカさん。それと……」
「イチカさんの相方の蛙坂来弥さんですね。はじめまして。」
その頃、TV局の屋内駐車場でロケバスの警護に当たっていたイチカと来弥の元にノアとギターケースを担いだアコがそう言いながら合流する。
「おぉー。ノアちゃんにアコさん、よく来たッスねぇ……」
「はじめまして。蛙坂来弥です。ニンニン。」
そんなノアとアコに以前から梨紗を通じて顔見知りだったイチカが笑顔でそう言うなか、初対面の来弥は丁寧にそう挨拶をする。
「こうやって会うのは初めてッスねぇ……」
「そうですね。いつもは梨紗姉さんのPDI越しでしたから……」
「それで、イチカさんにはこちらを……」
イチカとノアがそう話をするなか、アコがそう言いながらギターケースの中身を見せる。
中には赤と黒のカラーリングのブルパップライフルEM-2とソードが入っていた。
「これが……先輩が……」
「はい。姉さんがイチカさん用に再設計したブルパップライフルEM-2EX、『レッドドラゴン』。そして、姉さんが使用していたソードカートリッジです。」
ノアがそう説明するなか、イチカはレッドドラゴンを手に取ってみる。
「まず、ライフルの方ですが、連射性能と集弾性を大幅に向上させ、ストックの強度を向上させることで近接戦闘能力を向上させることに成功させています。後、グリップ部分を着脱させることでリーダーのソードカートリッジの使用が可能です。」
「ふぅーん……」
続いてのアコからの説明を聞きながら、イチカは各々 の動作を確認する。
「……うん。流石ッスね。これならよりセンパイに応えられそうッス。感謝するッスよ。」
「いえいえ……」
「来弥さんにはこちらを……」
満足気にそう礼を言うイチカにアコがそう返事するなか、ノアがそう言いながら布に包まれた、四本の艶消しされた漆黒のクナイを手渡す。
「来弥さんは元々が忍者の家系であり、忍術が得意とのことなので、ソードの技術をクナイに転用させています。」
「切れ味強度は勿論、ワイヤーも付いていますので、投擲 後に即座に回収できるだけでなく、ワイヤー移動も可能です。回収不可能な時はワイヤーを切断することで内部の自爆装置が作動して、機密を保持することもできます。」
「徹底されてますね……先輩のご期待に応えられるように頑張ります。」
ノアとアコからの説明を聞いて、来弥は神妙な面持ちでそう言いながら四本の特注クナイを受け取る。
「それと、こちらは梨紗姉さんから渡すように言われたお二人のPDIです。」
「?千束先輩やたきなちゃん、千景ちゃんには渡さないんスか?」
「千景さんには研究所に通っていた頃に既にお渡ししております。」
「千束さんとたきなさんは信頼できる方達なのですが、千束さんはリーダーのお母様がご存命だった頃に顔を合わせたことがあるとはいえまだ日は浅く、たきなさんは吹っ切れたとはいえまだ『DA本部に戻る』という選択肢を残したままなので今回は見送るという話になりました。」
首を傾げながらそう尋ねるイチカに対し、ノアとアコはそう説明する。
「なるほど……」
「それと、私達は少し離れた所でサポート出来るように待機しています。移動が始まれば、私達も距離を保ちつつついていきます。」
「今回の件、非常にきな臭い情報が幾つも錯綜しています。Fドックでも急ぎ真偽を確認していますが、まだ何が本当か分かりません。くれぐれも気を付けるよう、リーダーも昨夜から仰ってました。」
二人の説明にイチカがそう言いながら納得するなか、ノアとアコはロケバスから少し離れた位置に停車させている、今回の自分達の『足』である多目的ワゴン車を見ながらそう言う。
「了解ッス。」
「よろしくお願いします。」
そんな二人に対し、イチカと来弥の二人はそう言った。
「お待たせしました、イチカさん。それと……」
「イチカさんの相方の蛙坂来弥さんですね。はじめまして。」
その頃、TV局の屋内駐車場でロケバスの警護に当たっていたイチカと来弥の元にノアとギターケースを担いだアコがそう言いながら合流する。
「おぉー。ノアちゃんにアコさん、よく来たッスねぇ……」
「はじめまして。蛙坂来弥です。ニンニン。」
そんなノアとアコに以前から梨紗を通じて顔見知りだったイチカが笑顔でそう言うなか、初対面の来弥は丁寧にそう挨拶をする。
「こうやって会うのは初めてッスねぇ……」
「そうですね。いつもは梨紗姉さんのPDI越しでしたから……」
「それで、イチカさんにはこちらを……」
イチカとノアがそう話をするなか、アコがそう言いながらギターケースの中身を見せる。
中には赤と黒のカラーリングのブルパップライフルEM-2とソードが入っていた。
「これが……先輩が……」
「はい。姉さんがイチカさん用に再設計したブルパップライフルEM-2EX、『レッドドラゴン』。そして、姉さんが使用していたソードカートリッジです。」
ノアがそう説明するなか、イチカはレッドドラゴンを手に取ってみる。
「まず、ライフルの方ですが、連射性能と集弾性を大幅に向上させ、ストックの強度を向上させることで近接戦闘能力を向上させることに成功させています。後、グリップ部分を着脱させることでリーダーのソードカートリッジの使用が可能です。」
「ふぅーん……」
続いてのアコからの説明を聞きながら、イチカは
「……うん。流石ッスね。これならよりセンパイに応えられそうッス。感謝するッスよ。」
「いえいえ……」
「来弥さんにはこちらを……」
満足気にそう礼を言うイチカにアコがそう返事するなか、ノアがそう言いながら布に包まれた、四本の艶消しされた漆黒のクナイを手渡す。
「来弥さんは元々が忍者の家系であり、忍術が得意とのことなので、ソードの技術をクナイに転用させています。」
「切れ味強度は勿論、ワイヤーも付いていますので、
「徹底されてますね……先輩のご期待に応えられるように頑張ります。」
ノアとアコからの説明を聞いて、来弥は神妙な面持ちでそう言いながら四本の特注クナイを受け取る。
「それと、こちらは梨紗姉さんから渡すように言われたお二人のPDIです。」
「?千束先輩やたきなちゃん、千景ちゃんには渡さないんスか?」
「千景さんには研究所に通っていた頃に既にお渡ししております。」
「千束さんとたきなさんは信頼できる方達なのですが、千束さんはリーダーのお母様がご存命だった頃に顔を合わせたことがあるとはいえまだ日は浅く、たきなさんは吹っ切れたとはいえまだ『DA本部に戻る』という選択肢を残したままなので今回は見送るという話になりました。」
首を傾げながらそう尋ねるイチカに対し、ノアとアコはそう説明する。
「なるほど……」
「それと、私達は少し離れた所でサポート出来るように待機しています。移動が始まれば、私達も距離を保ちつつついていきます。」
「今回の件、非常にきな臭い情報が幾つも錯綜しています。Fドックでも急ぎ真偽を確認していますが、まだ何が本当か分かりません。くれぐれも気を付けるよう、リーダーも昨夜から仰ってました。」
二人の説明にイチカがそう言いながら納得するなか、ノアとアコはロケバスから少し離れた位置に停車させている、今回の自分達の『足』である多目的ワゴン車を見ながらそう言う。
「了解ッス。」
「よろしくお願いします。」
そんな二人に対し、イチカと来弥の二人はそう言った。