復活の歌姫
第三者Side
ワイワイ……ガヤガヤ……
「おぉぉぉおっ!…たきなたきなっ!…凄いよ!…TVの裏側だよ…っ!!」
「落ち着いて下さい、千束。声が入ったらどうするんですか。」
その頃、TV局の某音楽番組のスタジオにて、興奮しながらそう言う千束に対し、たきなは呆れながらそう言って窘 める。
「ねぇ。君達、可愛いね。」
「「ん?」」
「何処の所属?よかったらうちでアイドルデビューしてみない?君達ならコンビでイケると思うんだよねぇ~。」
そんななか、何処からか現れたチャラ男風な男からスカウトを受ける。
「あ、あの……」
「私達は……」
「局の前にある喫茶店でアイスと紅茶奢るからさ。そこで少し話を」
「すいません。彼女達はうちのツヴァイウイングのお付きで来てくれた子達なので、あまり強引な勧誘はやめて頂けませんか?」
そんななか、緒川は笑顔でそう言いながら千束とたきな、チャラ男スカウトマンの間に割って入る。
「つ、ツヴァイウイング!?」
『!?』
そんな緒川の言葉にチャラ男スカウトマンや周囲のスタッフが驚愕の表情を浮かべる。
「お?」
「あ……」
「悪いねぇ……この子らはうちのお抱え なんだ。」
「そういう訳ですから、お引き取りを。」
そんななか、衣装に着替え終えた奏と翼がそう言いながら、千束とたきなの肩を後ろから抱き寄せる。
その際、奏は目が笑っていない笑顔で、翼は鋭い目でチャラ男スカウトマンを睨み付けながらそう言う。
「し、失礼しましたぁ~っ!!」
「二人とも。」
「大丈夫だったか?」
そんな二人に気圧 されたチャラ男スカウトマンは脱兎の如く逃げ出すなか、奏と翼はそう話しかける。
「は、はい……」
「すいません。何かご迷惑をお掛けして……」
「あぁ、良いって良いって。」
「二人には今日一日護ってもらう立場だからな……それを考えれば、これくらい安いものさ……」
申し訳なさそうにそう言って謝罪するたきなに対し、奏と翼は笑顔でそう言う。
「ところでお二人のその格好は……」
「あぁ、今から出演する番組の衣装だ。」
「おぉ!おっとなぁ~♪」
奏と翼の衣装を見て、千束は笑顔でそう言う。
奏は胸元が見える赤いドレス、翼はお腹周りが見える青いドレスを着ていて、動きやすさを重視しているのか、スカートは短く背中が二人とも空いている。
「はは♪ありがとう♪」
「翼さんも、とてもお綺麗です。」
「む。そ、そうか……あ、ありがとう……」
「そろそろ本番でぇーすっ!!」
「お。時間みたいだな……」
「それでは緒川さん、行ってきます。」
「はい。二人の側には私がいますので……」
「頑張って下さぁ~い♪」
「頑張って下さい。」
そうして奏と翼の二人は撮影セットのゲスト席に座る。
すると、番組のオープニング曲と共に黒いスーツにサングラスがトレードマークの司会者が登場する。
「(小声)ふおおおおおっ!?たきな、タモさんだよ!タモさんっ!本物だよっ!!」
「(小声)ち、千束、落ち着いて下さい……っ!!」
司会者を見ながら、興奮しながら小声でそう言う千束に対し、たきなは小声でそう言う。
「(小声)そういえば、仲正さんと蛙坂さんはどうしましたか?」
そんななか、周囲にイチカと来弥がいないことに気付いた緒川が小声でそう尋ねる。
「(小声)二人は今、ロケバスの警護に当たってます。翼さん達がTV局の仕事をしている時に爆発物を仕掛けられる可能性があるので……」
そんな緒川に対し、たきなは冷静にそう説明した。
ワイワイ……ガヤガヤ……
「おぉぉぉおっ!…たきなたきなっ!…凄いよ!…TVの裏側だよ…っ!!」
「落ち着いて下さい、千束。声が入ったらどうするんですか。」
その頃、TV局の某音楽番組のスタジオにて、興奮しながらそう言う千束に対し、たきなは呆れながらそう言って
「ねぇ。君達、可愛いね。」
「「ん?」」
「何処の所属?よかったらうちでアイドルデビューしてみない?君達ならコンビでイケると思うんだよねぇ~。」
そんななか、何処からか現れたチャラ男風な男からスカウトを受ける。
「あ、あの……」
「私達は……」
「局の前にある喫茶店でアイスと紅茶奢るからさ。そこで少し話を」
「すいません。彼女達はうちのツヴァイウイングのお付きで来てくれた子達なので、あまり強引な勧誘はやめて頂けませんか?」
そんななか、緒川は笑顔でそう言いながら千束とたきな、チャラ男スカウトマンの間に割って入る。
「つ、ツヴァイウイング!?」
『!?』
そんな緒川の言葉にチャラ男スカウトマンや周囲のスタッフが驚愕の表情を浮かべる。
「お?」
「あ……」
「悪いねぇ……この子らはうちの
「そういう訳ですから、お引き取りを。」
そんななか、衣装に着替え終えた奏と翼がそう言いながら、千束とたきなの肩を後ろから抱き寄せる。
その際、奏は目が笑っていない笑顔で、翼は鋭い目でチャラ男スカウトマンを睨み付けながらそう言う。
「し、失礼しましたぁ~っ!!」
「二人とも。」
「大丈夫だったか?」
そんな二人に
「は、はい……」
「すいません。何かご迷惑をお掛けして……」
「あぁ、良いって良いって。」
「二人には今日一日護ってもらう立場だからな……それを考えれば、これくらい安いものさ……」
申し訳なさそうにそう言って謝罪するたきなに対し、奏と翼は笑顔でそう言う。
「ところでお二人のその格好は……」
「あぁ、今から出演する番組の衣装だ。」
「おぉ!おっとなぁ~♪」
奏と翼の衣装を見て、千束は笑顔でそう言う。
奏は胸元が見える赤いドレス、翼はお腹周りが見える青いドレスを着ていて、動きやすさを重視しているのか、スカートは短く背中が二人とも空いている。
「はは♪ありがとう♪」
「翼さんも、とてもお綺麗です。」
「む。そ、そうか……あ、ありがとう……」
「そろそろ本番でぇーすっ!!」
「お。時間みたいだな……」
「それでは緒川さん、行ってきます。」
「はい。二人の側には私がいますので……」
「頑張って下さぁ~い♪」
「頑張って下さい。」
そうして奏と翼の二人は撮影セットのゲスト席に座る。
すると、番組のオープニング曲と共に黒いスーツにサングラスがトレードマークの司会者が登場する。
「(小声)ふおおおおおっ!?たきな、タモさんだよ!タモさんっ!本物だよっ!!」
「(小声)ち、千束、落ち着いて下さい……っ!!」
司会者を見ながら、興奮しながら小声でそう言う千束に対し、たきなは小声でそう言う。
「(小声)そういえば、仲正さんと蛙坂さんはどうしましたか?」
そんななか、周囲にイチカと来弥がいないことに気付いた緒川が小声でそう尋ねる。
「(小声)二人は今、ロケバスの警護に当たってます。翼さん達がTV局の仕事をしている時に爆発物を仕掛けられる可能性があるので……」
そんな緒川に対し、たきなは冷静にそう説明した。