復活の歌姫

「梨紗姉さんっ!!」

「リーダー!お待たせしてすいませんっ!!」

「謝らなくて良いわ。ノア、アコ。よく間に合わせてくれたわね。」

その頃、イベント会場から少し離れた古い雑居ビルの屋内駐車場にて、そう言いながら各々それぞれ一つずつギターケースを抱えながら駆けつける二人に対し、梨紗はそう言う。

「………」

かたわらには千景もいる。

「いえいえ……梨紗姉さんの頼みですから……」

「これがお二人の新型ソードです。」

ガチャッ×2!!

対するノアとアコはそう言いながら各々のギターケースを開ける。

すると、ノアのには全体的に白い両刃の細身ほそみの刀身が、アコのには刃だけが黒い両刃の細身の刀身が入っていた。

「これが新型………」

「はい。姉さんの物にはサイコフレームが、千景さんの物には加えて例の………」

「ひなたが言っていた聖遺物ね。」

「大葉刈………私と合っているという話だけれど………」

「ひなたの言葉を信じましょう。」

「えぇ……わかったわ。」

そうして梨紗はノアから、千景はアコから新型ソードが入ったギターケースを受け取る。

「よし。ノアとアコはイチカ達のサポートをお願い。」

「「了解っ!!」」

そうしてノアとアコはその場を後にし、千束やイチカ達のサポートへと向かう。

「それじゃあ、私達もイベント会場の警備に戻りましょうか。あまり遅れるとフキが不審がるでしょうし………」

「了解。姉さん。」

二人と別れた後、梨紗と千景はそう言いながら、受け取ったギターケースを抱えながらイベント会場へと戻っていった。
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