花の確執
「黙れ、小僧。」
「誰っすか?あんた。」
「そいつが千束だよ。」
あの後、司令さんや梨紗さん達と共にたきなさんがいるであろう射撃場の近くまで来ると、そう言う千束さんと知らない女の人、それとフキさんの声が聞こえてくる。
あれ?この感じ、休憩室 でもあったような……
「錦木さん……」
「あはは……また、トラブルッスかね……?」
「今日が初めてですが、千束先輩はトラブルメーカーなんですね。」
私が既視感 を感じているなか、千景さんは頭を抱え、イチカさんと来弥さんは苦笑いしながらそう言う。
「はぁ……私達は休憩室の時 と同じように物陰から見ているから、司令と秘書さんだけで先にどうぞ。」
「ふん……」
そんななか、梨紗さんがそう言いながら二人を射撃場の中へと誘導する。
「!?司令……ッ……」
「いでっ!?」
ちょっとした野次馬根性で千束さん達にバレないように覗いてみると、たきなさんがツーブロックの茶髪のセカンドの方を押し退けながら司令さんの前に出る姿が目に入る。
「先日、銃の正確な取り引き時間の写真を提出し、その後の任務ではリリベルの救援も果たしました……この成果ではまだ本部への復帰は見込めませんか?」
司令さんの前に出た後、たきなさんは真剣な表情でそう尋ねる。
「……復帰?………何の話だ?」
そんなたきなさんを見下ろしながら、司令さんは静かにそう言う。
「え?成果を上げれば、復帰できるんじゃ」
「そんなこと、一言も言った覚えはない。」
「もう『仲間殺し』の席がないってことがわかんないっすかねぇ……」
「おいっ!!」
司令さんに冷たい言葉を浴びせられるたきなさんに追い討ちをかける茶髪のセカンドに対し、千束さんが怒鳴る。
「訓練にいくぞ、サクラ。」
「了解っす。」
あのセカンド ……サクラって言うんだ……
「どうやら彼女がたきなの後任のようね。」
「あぁ~、アレは同期の乙女サクラッスね……本部 に来たのはつい最近ッスけど……」
「もしかして、例の噂の真偽を知らないんでしょうか?」
梨紗さんとイチカさん、来弥さんがそう言うなか、たきなさんがフキさんの腕を掴む。
「……なんだよ?」
「……いえ……」
「……あん時、ぶん殴られたのでまだわかんねぇのか?なら、言葉にしてやる。」
フキさんはそう言いながら、たきなさんの掴んでいる手を払いのける。
「もうDA には必要無 ぇんだよ、おまえ。」
次の瞬間、フキさんはニヒルな笑みを浮かべながらそう言い放ちました。
……なんでしょう、なんか芝居しているような……?
「フキっ!!」
ガンッ!!
そんなフキさんに対し、激昂した千束さんが襟首を掴みながら壁に押しつける。
「なんだぁ?なら、模擬戦でぶちのめしてわからせてやるよ。」
「おぅおぅ良いじゃんっ!!たきなっ!やろうやろうっ!!」
「離せよ。」
「おっとごめん。」
「ッ……」
「あ……」
「たきなっ!!」
そんななか、たきなさんがその場から走り去ってしまいました。
「ぶはははっ!!あいつ、逃げやがったっすよぉ~っ!!」
「ッ……」
「………」
サクラさんが高笑いするなか、千束さんは司令さんを一睨みしてからたきなさんの後を追っていきます。
「おーい。おまえも逃げるっすかぁー?」
「今度の相方は随分とお調子者みたいね?フキ。」
そんな千束さんにサクラさんがそう挑発するなか、梨紗さんがそう言いながら私達と共に物陰から出て来る。
「ッ……梨紗。それにおまえら……また盗み聞きしてたのか……」
「え?『梨紗』?それに『機械の右脚』………まさかっ!?」
「あぁ、『鷹の眼』だ。」
「後、右脚 は義足じゃないわよ。
補助具を着けているの。」
「DA最強と謡 われるリコリスじゃないっすか!お会いできて嬉しいっす!!」
なんか目が輝いてます……
「誰っすか?あんた。」
「そいつが千束だよ。」
あの後、司令さんや梨紗さん達と共にたきなさんがいるであろう射撃場の近くまで来ると、そう言う千束さんと知らない女の人、それとフキさんの声が聞こえてくる。
あれ?この感じ、
「錦木さん……」
「あはは……また、トラブルッスかね……?」
「今日が初めてですが、千束先輩はトラブルメーカーなんですね。」
私が
「はぁ……私達は
「ふん……」
そんななか、梨紗さんがそう言いながら二人を射撃場の中へと誘導する。
「!?司令……ッ……」
「いでっ!?」
ちょっとした野次馬根性で千束さん達にバレないように覗いてみると、たきなさんがツーブロックの茶髪のセカンドの方を押し退けながら司令さんの前に出る姿が目に入る。
「先日、銃の正確な取り引き時間の写真を提出し、その後の任務ではリリベルの救援も果たしました……この成果ではまだ本部への復帰は見込めませんか?」
司令さんの前に出た後、たきなさんは真剣な表情でそう尋ねる。
「……復帰?………何の話だ?」
そんなたきなさんを見下ろしながら、司令さんは静かにそう言う。
「え?成果を上げれば、復帰できるんじゃ」
「そんなこと、一言も言った覚えはない。」
「もう『仲間殺し』の席がないってことがわかんないっすかねぇ……」
「おいっ!!」
司令さんに冷たい言葉を浴びせられるたきなさんに追い討ちをかける茶髪のセカンドに対し、千束さんが怒鳴る。
「訓練にいくぞ、サクラ。」
「了解っす。」
あの
「どうやら彼女がたきなの後任のようね。」
「あぁ~、アレは同期の乙女サクラッスね……
「もしかして、例の噂の真偽を知らないんでしょうか?」
梨紗さんとイチカさん、来弥さんがそう言うなか、たきなさんがフキさんの腕を掴む。
「……なんだよ?」
「……いえ……」
「……あん時、ぶん殴られたのでまだわかんねぇのか?なら、言葉にしてやる。」
フキさんはそう言いながら、たきなさんの掴んでいる手を払いのける。
「もう
次の瞬間、フキさんはニヒルな笑みを浮かべながらそう言い放ちました。
……なんでしょう、なんか芝居しているような……?
「フキっ!!」
ガンッ!!
そんなフキさんに対し、激昂した千束さんが襟首を掴みながら壁に押しつける。
「なんだぁ?なら、模擬戦でぶちのめしてわからせてやるよ。」
「おぅおぅ良いじゃんっ!!たきなっ!やろうやろうっ!!」
「離せよ。」
「おっとごめん。」
「ッ……」
「あ……」
「たきなっ!!」
そんななか、たきなさんがその場から走り去ってしまいました。
「ぶはははっ!!あいつ、逃げやがったっすよぉ~っ!!」
「ッ……」
「………」
サクラさんが高笑いするなか、千束さんは司令さんを一睨みしてからたきなさんの後を追っていきます。
「おーい。おまえも逃げるっすかぁー?」
「今度の相方は随分とお調子者みたいね?フキ。」
そんな千束さんにサクラさんがそう挑発するなか、梨紗さんがそう言いながら私達と共に物陰から出て来る。
「ッ……梨紗。それにおまえら……また盗み聞きしてたのか……」
「え?『梨紗』?それに『機械の右脚』………まさかっ!?」
「あぁ、『鷹の眼』だ。」
「後、
補助具を着けているの。」
「DA最強と
なんか目が輝いてます……