間章・備えと思惑
「そうか……それで何にするかい?」
「そうですね……私はカフェラテを。」
「私はブレンドをお願いします。」
「わかった……」
「それで、貴女達がここに来たのってやっぱり……」
「はい。まだ開発中のものもありますが、一先ず仕上がったものをお届けに……」
ミカがそう言いながら淹れ始めるなか、アコがそう言いながらカバンから強化改修を終えたデトニクスとM&Pを取り出し、千束とたきなに手渡す。
「おぉーっ!待ってましたデトニクスー!!」
「っ!?……前より軽い……っ!?」
受け取った新生デトニクスを見ながら興奮した様子で千束がそう言うなか、たきなは新生M&Pの軽さに困惑の声を上げる。
二丁とも艶消しされた傷一つないダークシルバー、見た目に反する軽重性、何らかのアタッチメントが取り付けられるように銃身が変化している。
「それにこの銃身の形状……まさか………っ!?」
「はい。アタッチメントはまだ開発中ですが、梨紗姉さんや千景さんと同じCHGです。」
「材質も同じガンダニュウム合金 を使っています。」
銃身の形状を見ながらそう困惑の声を上げるたきなに対し、ノアとアコはそう説明する。
「ガンダニュウム合金って梨紗姉達が使っているのと同じ金属だよね?こんなに軽くて大丈夫なの?」
「それが特徴の一つ。他の金属と比べて非常に軽い。それでいて強度は比べ物にならない程の強度を持っているわ。」
「それこそ、千束さんのデトニクスを切り裂いたブラッディーリーフの刀を受け止められるぐらい硬いわ。」
新生デトニクスを持ちながらそう尋ねる千束に対し、梨紗と千景はそう説明する。
「そういえば、確かに受け止めていましたね………」
「でも、過信は禁物よ。千景から聞いたけれど、ブラッディーリーフの刀は先日の戦闘で大きな刃こぼれを起こした。向こうも新調してくる可能性が高い……それを頭に入れておいて。」
「了解。梨紗姉。」
「「了解です。」」
「続いてまだ開発中ですが、お二人用のアタッチメントについてです。」
「リーダーや千景さんとは違い、お二人は近接武器の訓練を受けておりません。なので、あくまで護身、身を護ることと相手を殺さずに無力化することの二点に注目しました。」
アコがそう言うなか、ノアが自身のPDIの画面にアタッチメントの完成モデル図を映し出す。
「二人に渡す予定のアタッチメントは、十手 よ。」
「十手、ですか?」
「十手って時代劇とかに出てくるあれだよね?」
「その通りです。これなら警棒のように相手を殴り倒せます。」
「近接武器に対しても、鉤 を上手く使えば、逆に折ることもできるでしょう。」
画面に映る十手を見ながらそう言うたきなと千束に対し、ノアとアコはそう説明する。
「?梨紗さんや郡さんと同じソードじゃ駄目なんですか?」
そんな二人に対し、たきなは首を傾げながらそう尋ねる。
「ソードは一朝一夕で使いこなせるものじゃない。私だって半年近く掛かった………頭の固い貴女が早々に使いこなせるものじゃない。」
「ッ………そんなことーーー」
『自分にソードは使いこなせない』と遠回りにそう言う千景に対し、たきなは反論しようとする。
「……剣で人を斬り殺す……その感覚を甘くみない方が良いわ。銃で撃ち殺すよりも何倍もその手に残る もの………」
「ッ………」
が、真剣な表情でそう言う千景の言葉に思わず黙ってしまう。
「ソードは対G装備用でもあるから私と千景だけで十分よ……ところで弾 の方はどうなってるかしら?」
「そちらもホリィさんが仕上げてくれました……」
そんななか、そう尋ねる梨紗に対し、アコがそう言いながらカバンから大きめの箱を取り出す。
中には弾頭が赤い弾が大量に入っている。
「どうぞ……」
「あ。ありがとうございます。」
「ありがとうございます。」
「……これはフランジブル弾か?」
ノアとアコに淹れたカフェラテとブレンドを出した後、ミカは箱から摘まみ取った一発の弾丸を見ながらそう言った。
「そうですね……私はカフェラテを。」
「私はブレンドをお願いします。」
「わかった……」
「それで、貴女達がここに来たのってやっぱり……」
「はい。まだ開発中のものもありますが、一先ず仕上がったものをお届けに……」
ミカがそう言いながら淹れ始めるなか、アコがそう言いながらカバンから強化改修を終えたデトニクスとM&Pを取り出し、千束とたきなに手渡す。
「おぉーっ!待ってましたデトニクスー!!」
「っ!?……前より軽い……っ!?」
受け取った新生デトニクスを見ながら興奮した様子で千束がそう言うなか、たきなは新生M&Pの軽さに困惑の声を上げる。
二丁とも艶消しされた傷一つないダークシルバー、見た目に反する軽重性、何らかのアタッチメントが取り付けられるように銃身が変化している。
「それにこの銃身の形状……まさか………っ!?」
「はい。アタッチメントはまだ開発中ですが、梨紗姉さんや千景さんと同じCHGです。」
「材質も同じ
銃身の形状を見ながらそう困惑の声を上げるたきなに対し、ノアとアコはそう説明する。
「ガンダニュウム合金って梨紗姉達が使っているのと同じ金属だよね?こんなに軽くて大丈夫なの?」
「それが特徴の一つ。他の金属と比べて非常に軽い。それでいて強度は比べ物にならない程の強度を持っているわ。」
「それこそ、千束さんのデトニクスを切り裂いたブラッディーリーフの刀を受け止められるぐらい硬いわ。」
新生デトニクスを持ちながらそう尋ねる千束に対し、梨紗と千景はそう説明する。
「そういえば、確かに受け止めていましたね………」
「でも、過信は禁物よ。千景から聞いたけれど、ブラッディーリーフの刀は先日の戦闘で大きな刃こぼれを起こした。向こうも新調してくる可能性が高い……それを頭に入れておいて。」
「了解。梨紗姉。」
「「了解です。」」
「続いてまだ開発中ですが、お二人用のアタッチメントについてです。」
「リーダーや千景さんとは違い、お二人は近接武器の訓練を受けておりません。なので、あくまで護身、身を護ることと相手を殺さずに無力化することの二点に注目しました。」
アコがそう言うなか、ノアが自身のPDIの画面にアタッチメントの完成モデル図を映し出す。
「二人に渡す予定のアタッチメントは、
「十手、ですか?」
「十手って時代劇とかに出てくるあれだよね?」
「その通りです。これなら警棒のように相手を殴り倒せます。」
「近接武器に対しても、
画面に映る十手を見ながらそう言うたきなと千束に対し、ノアとアコはそう説明する。
「?梨紗さんや郡さんと同じソードじゃ駄目なんですか?」
そんな二人に対し、たきなは首を傾げながらそう尋ねる。
「ソードは一朝一夕で使いこなせるものじゃない。私だって半年近く掛かった………頭の固い貴女が早々に使いこなせるものじゃない。」
「ッ………そんなことーーー」
『自分にソードは使いこなせない』と遠回りにそう言う千景に対し、たきなは反論しようとする。
「……剣で人を斬り殺す……その感覚を甘くみない方が良いわ。銃で撃ち殺すよりも
「ッ………」
が、真剣な表情でそう言う千景の言葉に思わず黙ってしまう。
「ソードは対G装備用でもあるから私と千景だけで十分よ……ところで
「そちらもホリィさんが仕上げてくれました……」
そんななか、そう尋ねる梨紗に対し、アコがそう言いながらカバンから大きめの箱を取り出す。
中には弾頭が赤い弾が大量に入っている。
「どうぞ……」
「あ。ありがとうございます。」
「ありがとうございます。」
「……これはフランジブル弾か?」
ノアとアコに淹れたカフェラテとブレンドを出した後、ミカは箱から摘まみ取った一発の弾丸を見ながらそう言った。