命の重さと確執と・・・
矢車side
「……ここか……」
多くのリリベルの仲間が犠牲になった地下研究施設での攻防戦から数日後、数少ない生き残りの一人で現場指揮を任されていたファーストリリベルの矢車はそう言いながらリコリコの前にいる。
その右手には何故かボウルに入った絹ごしの豆腐がある。
「……客はいないみたいだな……」
窓から店内を覗き確認した後、矢車はそう言いながらドアノブに手をかける。
カランカラーン♪
「どう?……姉さん……」
「気持ち良い……ですか……?」
「んっ……んぅ……イイわ……二人とも……あぁ……」
店内に入った後、紅の着物姿の少女に生の右足を、紅白の巫女姿の少女に肩を揉ませながら恍惚 の表情を浮かべる空色の着物姿の少女が目に入る。
「………」
ほんの数日前に重傷を負っていた少女…梨紗が発する妙に艶かしい声と、数日前はパワードスーツに包まれてわからなかった、自身の手にある豆腐のように白く美しい右足に矢車は思わず見惚れ固まってしまう。
カランカラーン♪
「隊長!置いてかないで下さいよって……」
「はいはーい。いらっしゃいませぇ~♪って……」
そんななか、後から矢車を追ってきたセカンドリリベルの影山と、音を聞いて奥から出てきた千束の二人もその何とも言えない状況に思わず固まってしまう。
「………どういう状況?」
「あたしは知らないわよぉ……ひっく……」
が、すぐさま我に返りながらそう尋ねる千束に対し、カウンター席でいつも通りに酒盛りしていたミズキは素っ気なくそう言った。
「……ここか……」
多くのリリベルの仲間が犠牲になった地下研究施設での攻防戦から数日後、数少ない生き残りの一人で現場指揮を任されていたファーストリリベルの矢車はそう言いながらリコリコの前にいる。
その右手には何故かボウルに入った絹ごしの豆腐がある。
「……客はいないみたいだな……」
窓から店内を覗き確認した後、矢車はそう言いながらドアノブに手をかける。
カランカラーン♪
「どう?……姉さん……」
「気持ち良い……ですか……?」
「んっ……んぅ……イイわ……二人とも……あぁ……」
店内に入った後、紅の着物姿の少女に生の右足を、紅白の巫女姿の少女に肩を揉ませながら
「………」
ほんの数日前に重傷を負っていた少女…梨紗が発する妙に艶かしい声と、数日前はパワードスーツに包まれてわからなかった、自身の手にある豆腐のように白く美しい右足に矢車は思わず見惚れ固まってしまう。
カランカラーン♪
「隊長!置いてかないで下さいよって……」
「はいはーい。いらっしゃいませぇ~♪って……」
そんななか、後から矢車を追ってきたセカンドリリベルの影山と、音を聞いて奥から出てきた千束の二人もその何とも言えない状況に思わず固まってしまう。
「………どういう状況?」
「あたしは知らないわよぉ……ひっく……」
が、すぐさま我に返りながらそう尋ねる千束に対し、カウンター席でいつも通りに酒盛りしていたミズキは素っ気なくそう言った。