命の重さと確執と・・・
その後、三人は資材搬入口になんとか辿り着くが……
「ちょお…っ!?ここも塞がってるじゃんっ!!」
地上に続いているゲートもまた、崩落した瓦礫で塞がってしまっている。
『すみませんっ!既に監視カメラのネットワークが機能しておらず、現場を把握できなかったもので………っ!!』
「あ、いや、謝らないでよっ!ノアちゃんっ!!」
「ッ………」
(何か………何かないの………っ!?)
特殊無線越しにそう謝罪するノアに千束がそう言うなか、千景はそう思いながら考えを巡らす。
「………神樹様、どうか、私達を導いて下さい………っ!!」
パァァァ……
「「!?」」
そんななか、巫女がそう呟きながら祈りを捧げた瞬間、その身体に再び青白い光が宿る。
パァァァ……
同時に搬入庫の片隅に放置されていた『何か』が、布越しに同じ光を放ち始める。
「ッ!あれは……っ!!」
それに気付いた千束はそう言いながら一目散に駆け寄り、千景も巫女を抱いたまま近寄る。
バサァ……ッ!!
駆け寄った千束が布を勢いよく取ると、後部に大きな機械が鎮座している、黒と鋼の大型バギーが姿を現す。
「何これ?三輪バギー?」
「というより、装甲バギーみたいね………」
「………」
千束と千景がそう言うなか、巫女はその大型バギーに触れる。
ヴゥンッ!!
その瞬間、エンジンが唸りを上げ、機械上部にある、丸く赤いツインアイが開かれる。
ガタガタッ!!
頭部が動き、巫女を見た瞬間、目を細めて嬉しそうに車体を揺らす。
「えぇっ!?ロボットッ!?」
「G装備…!?でも、こんな機体、データでも見たことないわ………!?」
目の前に現れた謎のロボット に千束と千景はそう困惑の声を上げる。
「………千景さん、この子に乗って下さい。」
「わかるの?」
「なんとなくですが………この子ならきっと、私達の“力”になってくれます。」
ドルルルルルルルッ!!
巫女のその言葉に同意するように、ロボット は眼をキリッとさせ、気合いを見せるようにエンジンを唸らせる。
それを見た千束と千景は頷き合うと即座に動く。
千景は巫女を抱えたまま後部に掴まり、千束はバイク部に跨がってハンドルを捻り、エンジンを吹かす。
ドルゥンッ!!ドルゥンッ!!
「うわっ!凄いパワーッ!?………こんなの初めて………っ!?」
「………ねぇ、あなた、あの瓦礫をどうにかできる?」
ロボット のパワーに千束が思わずそう声を上げるなか、千景は地上への道を塞いでいる瓦礫を指差しながら、後ろにいるツインアイに語りかけるように尋ねる。
ウィンウィン……
するとその直後、その問いに応えるように、電子音を鳴らしながらツインアイの後頭部にある二つの半筒状が前部で合わさるように展開されていく。
ガシィィィンッ!!
その姿は正しく砲塔だった。
「うはっ!戦車みたいっ!!」
ドオオオオオオオンッ!!
「「「!?」」」
千束が嬉しそうにそう言った直後、施設全体がまたも大きく揺れる。
ガラガラ……ッ!!
天井が崩れ始め、瓦礫が次々に落ちてくる。
「ッ!錦木さんっ!!何処かにトリガーがある筈よっ!!」
「……あったっ!!」
ハンドル下部に設けられているトリガーを見つけた千束はすぐさま手にかける。
「撃ったらすぐに飛び出すから、しっかり掴まっててっ!!」
ズドォォォォォォォンッ!!
千束がそう言いながらトリガーを押した瞬間、砲塔からエネルギー弾が放たれて障害物を吹き飛ばす。
ドオオオオオオオンッ!!
直後に千束はエンジンを吹かして、一気に加速しながら三人と一機は崩落していく地下施設から飛び出していった。
「ちょお…っ!?ここも塞がってるじゃんっ!!」
地上に続いているゲートもまた、崩落した瓦礫で塞がってしまっている。
『すみませんっ!既に監視カメラのネットワークが機能しておらず、現場を把握できなかったもので………っ!!』
「あ、いや、謝らないでよっ!ノアちゃんっ!!」
「ッ………」
(何か………何かないの………っ!?)
特殊無線越しにそう謝罪するノアに千束がそう言うなか、千景はそう思いながら考えを巡らす。
「………神樹様、どうか、私達を導いて下さい………っ!!」
パァァァ……
「「!?」」
そんななか、巫女がそう呟きながら祈りを捧げた瞬間、その身体に再び青白い光が宿る。
パァァァ……
同時に搬入庫の片隅に放置されていた『何か』が、布越しに同じ光を放ち始める。
「ッ!あれは……っ!!」
それに気付いた千束はそう言いながら一目散に駆け寄り、千景も巫女を抱いたまま近寄る。
バサァ……ッ!!
駆け寄った千束が布を勢いよく取ると、後部に大きな機械が鎮座している、黒と鋼の大型バギーが姿を現す。
「何これ?三輪バギー?」
「というより、装甲バギーみたいね………」
「………」
千束と千景がそう言うなか、巫女はその大型バギーに触れる。
ヴゥンッ!!
その瞬間、エンジンが唸りを上げ、機械上部にある、丸く赤いツインアイが開かれる。
ガタガタッ!!
頭部が動き、巫女を見た瞬間、目を細めて嬉しそうに車体を揺らす。
「えぇっ!?ロボットッ!?」
「G装備…!?でも、こんな機体、データでも見たことないわ………!?」
目の前に現れた謎の
「………千景さん、この子に乗って下さい。」
「わかるの?」
「なんとなくですが………この子ならきっと、私達の“力”になってくれます。」
ドルルルルルルルッ!!
巫女のその言葉に同意するように、
それを見た千束と千景は頷き合うと即座に動く。
千景は巫女を抱えたまま後部に掴まり、千束はバイク部に跨がってハンドルを捻り、エンジンを吹かす。
ドルゥンッ!!ドルゥンッ!!
「うわっ!凄いパワーッ!?………こんなの初めて………っ!?」
「………ねぇ、あなた、あの瓦礫をどうにかできる?」
ウィンウィン……
するとその直後、その問いに応えるように、電子音を鳴らしながらツインアイの後頭部にある二つの半筒状が前部で合わさるように展開されていく。
ガシィィィンッ!!
その姿は正しく砲塔だった。
「うはっ!戦車みたいっ!!」
ドオオオオオオオンッ!!
「「「!?」」」
千束が嬉しそうにそう言った直後、施設全体がまたも大きく揺れる。
ガラガラ……ッ!!
天井が崩れ始め、瓦礫が次々に落ちてくる。
「ッ!錦木さんっ!!何処かにトリガーがある筈よっ!!」
「……あったっ!!」
ハンドル下部に設けられているトリガーを見つけた千束はすぐさま手にかける。
「撃ったらすぐに飛び出すから、しっかり掴まっててっ!!」
ズドォォォォォォォンッ!!
千束がそう言いながらトリガーを押した瞬間、砲塔からエネルギー弾が放たれて障害物を吹き飛ばす。
ドオオオオオオオンッ!!
直後に千束はエンジンを吹かして、一気に加速しながら三人と一機は崩落していく地下施設から飛び出していった。