命の重さと確執と・・・
「じゃあ、どうしたらぁ~っ!!」
キン……ッ!!
対する千束がそう言うなか、ブラッディーリーフが千景から距離を取るや否や凶星を鞘に納め、構える。
「!?」
(刀を納めたっ!?)
前に刀を納めた時は撤退の意思を示したものだったが、ブラッディーリーフの昂 りつつある闘志の雰囲気やその構えから千景は違うと直感する。
(まさか……)
ドンッ!!
「!?」
「………」
千景がそう考えるなか、ブラッディーリーフは一呼吸で千景の『結界』内まで踏み込み、同時に抜いた凶星による一閃…所謂 『居合斬り』を放ってくる。
「くっ!?」
ガキィィィンッ!!
対する千景は咄嗟に縦に構えたソードCHGで受け止める。
が、そのスピードとパワーの勢いに押され、吹き飛ばされる。
「ちょいちょいちょいっ!?なに今のっ!!?」
「ッ……『居合』です……素早く抜刀すると同時に斬り伏せる……若葉ちゃんの得意技……っ!!」
「早すぎでしょっ!?」
キン……ッ!!
千束がそう困惑の声を上げるなか、まるで次弾を装填するように 凶星を再び納め、構える。
「くっ……!!」
対する千景はすぐさまソードCHGを構える。
が、先程、受け止めた居合の衝撃が強かったのか、僅かに震えてしまう。
「くっ……」
(あの居合を受けるのは得策じゃないわね……)
「ヤバいヤバいヤバいっ!!どうしたら………っ!!」
「千景さん……」
千束が慌てながらそう言うなか、巫女は悲痛な表情でそう言いながら千景の後ろ姿を見つめる。
(このお二人の違い………恐らく前世の記憶の有無。今はともかく、若葉ちゃんは覚えていて、千景さんは覚えていない………この記憶の有無で、その恩恵を受けているのなら………っ!!)
そう思うや否や、巫女は両手を握り、瞳を閉じて祈りを捧げ始める。
「………」
キン……ッ!!
そんななか、千景はソードCHGを納刀し、ブラッディーリーフと同じように構える。
「ほぅ……私の『居合』を、同じ『居合』で対抗するか。」
「………」
「ならば、私の本気の一撃を受けてもらうとしよう……」
ゴォォォ……ッ!!
ブラッディーリーフがそう言った瞬間、鞘に納まっている凶星の刀身から青い炎のような光 が漏れ始める。
「ッ……」
(ここまでの緊張感、現場で味わうのは久しぶりかも……)
辺りが静寂に包まれるなか、千束はそう思いながら冷や汗を拭う。
「!?巫女さん……?」
そんななか、隣で巫女が真剣に祈りを捧げていることに気付いた千束はその様子に目を見張る。
(お願いです。『神樹様』……どうか千景さんを……若葉ちゃんを………っ!!)
一方の巫女はそう思いながら祈りを捧げる。
スッ……
「!?」
「………」
そんななか、隣で千束も見よう見まねで祈りを捧げ始める。
「あ、あの……」
「……私は貴女みたいに祈りで奇跡を起こせないし、銃も切られた今、何もできないけど……せめて一緒に祈らせて。ブラッディーリーフ も含めた、皆が生きて帰れるように………」
「ッ……」
構えながら対峙する二人を見ながらそう言う千束の横顔に、巫女は前世の仲間の一人である、
『桜』が似合う赤い髪と瞳を持つ仲間想いな少女が重なって見えた。
(友柰さん……)
キン……ッ!!
対する千束がそう言うなか、ブラッディーリーフが千景から距離を取るや否や凶星を鞘に納め、構える。
「!?」
(刀を納めたっ!?)
前に刀を納めた時は撤退の意思を示したものだったが、ブラッディーリーフの
(まさか……)
ドンッ!!
「!?」
「………」
千景がそう考えるなか、ブラッディーリーフは一呼吸で千景の『結界』内まで踏み込み、同時に抜いた凶星による一閃…
「くっ!?」
ガキィィィンッ!!
対する千景は咄嗟に縦に構えたソードCHGで受け止める。
が、そのスピードとパワーの勢いに押され、吹き飛ばされる。
「ちょいちょいちょいっ!?なに今のっ!!?」
「ッ……『居合』です……素早く抜刀すると同時に斬り伏せる……若葉ちゃんの得意技……っ!!」
「早すぎでしょっ!?」
キン……ッ!!
千束がそう困惑の声を上げるなか、まるで
「くっ……!!」
対する千景はすぐさまソードCHGを構える。
が、先程、受け止めた居合の衝撃が強かったのか、僅かに震えてしまう。
「くっ……」
(あの居合を受けるのは得策じゃないわね……)
「ヤバいヤバいヤバいっ!!どうしたら………っ!!」
「千景さん……」
千束が慌てながらそう言うなか、巫女は悲痛な表情でそう言いながら千景の後ろ姿を見つめる。
(このお二人の違い………恐らく前世の記憶の有無。今はともかく、若葉ちゃんは覚えていて、千景さんは覚えていない………この記憶の有無で、その恩恵を受けているのなら………っ!!)
そう思うや否や、巫女は両手を握り、瞳を閉じて祈りを捧げ始める。
「………」
キン……ッ!!
そんななか、千景はソードCHGを納刀し、ブラッディーリーフと同じように構える。
「ほぅ……私の『居合』を、同じ『居合』で対抗するか。」
「………」
「ならば、私の本気の一撃を受けてもらうとしよう……」
ゴォォォ……ッ!!
ブラッディーリーフがそう言った瞬間、鞘に納まっている凶星の刀身から
「ッ……」
(ここまでの緊張感、現場で味わうのは久しぶりかも……)
辺りが静寂に包まれるなか、千束はそう思いながら冷や汗を拭う。
「!?巫女さん……?」
そんななか、隣で巫女が真剣に祈りを捧げていることに気付いた千束はその様子に目を見張る。
(お願いです。『神樹様』……どうか千景さんを……若葉ちゃんを………っ!!)
一方の巫女はそう思いながら祈りを捧げる。
スッ……
「!?」
「………」
そんななか、隣で千束も見よう見まねで祈りを捧げ始める。
「あ、あの……」
「……私は貴女みたいに祈りで奇跡を起こせないし、銃も切られた今、何もできないけど……せめて一緒に祈らせて。
「ッ……」
構えながら対峙する二人を見ながらそう言う千束の横顔に、巫女は前世の仲間の一人である、
『桜』が似合う赤い髪と瞳を持つ仲間想いな少女が重なって見えた。
(友柰さん……)