命の重さと確執と・・・

「な、なんだ!?あのG装備は!!?」

「何処にも該当データがないぞ!?」

その頃、監視室では突如現れたG装備仮面の男に兵士達が困惑の声を上げる。

パンッ!!

「「「!?」」」

「落ち着きなさい……」

そんななか、リボンズは柏手一つでその場を静める。

地下施設ここでの研究開発データは全て『本部』に送ってあるね?」

「は、はい……」

「なら、もうここは必要ない……速やかに総員、避難を開始しなさい。」

「は、はいっ!!」

「急げっ!!」

リボンズがそう指示しながら専用エレベーターに向かうなか、兵士達は我先にと監視室から出ていく。

「僕の知らない機体だと……それにあのフェイス………太陽炉はないようだけれど………まさか………」

リボンズは険しい表情でそう言いながら、専用エレベーターに乗り込む。

(ブラッディーリーフ、状況が変わった。巫女の奪還に手こずるようであれば、撤退したまえ…あまり時間がないからね。)

(了解しました。)

その後、リボンズは思念波でブラッディーリーフにそう指示を出した。
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