命の重さと確執と・・・

第三者side

ドォンッ!!ドォンッ!!

「いたっ!リリベルだっ!!」

時を遡って少し前、恐らく大試験場と思われる広い空間に出た直後、六人の軍服を着た少年達を見つけた千束がそう声を上げる。

「!?G装備が三体もっ!!」

「瓦礫を盾代わりにして凌いでいたみたいね……トラゴスにリーオー二体を相手によく持った方だわ……」

同時に砲撃を行っているトラゴスとその近くを陣取っている二体のリーオーに気付いたたきながそう言うなか、梨紗はそう言いながら炸裂弾をへカートに込めて構える。

「先ずはトラゴスの攻撃力を削る……」

そう言いながら狙うはトラゴスの右肩の砲塔……

ズドォォォンッ!!

次の瞬間、梨紗のへカートから炸裂弾が放たれる。

ドカァァァンッ!!

放たれた炸裂弾はトラゴスの右肩の砲塔の砲口に入り、炸裂して砲塔を破壊する。

「よっしゃっ!!」

「流石です、梨紗さん。」

「こちらリコリスのウイング01、後は私達が引き継ぐ!!」

トラゴスの右肩から上がる煙を見て、千束とたきながそう言うなか、梨紗は特殊無線でそうリリベル達に言う。

「それじゃあ、二人は手筈通りにリリベルを……たきな、へカートこの子を預かっといて。」

「!?今回は使わないんですか?」

「可哀想だけど今回、へカートこの子が活躍できるのは最初だけよ。」

へカートをたきなに預けた後、梨紗はそう言いながらサッチェルバックからCHGを引き抜く。

変形させ、右腰に差している鞘に納まっているソードと連結させてから引き抜く。

「三機程度ならなんとかなる………リリベルの連中をお願いね。」

次の瞬間、梨紗はそう言いながら三機のG装備に向かって駆けていった。
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