命の重さと確執と・・・
第三者side
「巫女……?」
「ちょいちょいちょいっ!?ということはこの地下 にはリリベルだけでなく、女の子も一人囚われの身になってるってこと……っ!?」
ノアから聞いた『巫女』という単語にたきなが首を傾げるなか、千束が慌ててそう言う。
(助けて下さい……千景さん……っ!!)
「「ッ!!」」
そんななか、梨紗と千景の頭のなかに『巫女』からの『声』が聞こえてくる。
ズズズ……ッ!!
「「「!?」」」
「うぇっ!?」
直後に目の前の廃墟の中を要り組むように生い茂っていた蔦が、まるで道を開けるかのように退いていく 。
『……驚いたな。今さっきまで中はまさに自然のダンジョンのようになっていたから、ドローンで地下への入り口まで案内するつもりだったんだが………』
「……これは囚われのお姫様、いや、巫女様のお導きってことかしら……」
『こちらで掴んだ情報だと、巫女には自然に祈りで干渉できるチカラが備わっているとのことでしたので恐らくそれによるものかと……』
その様子をドローン越しに観たクルミがそう言うなか、そう言う梨紗に対し、ノアがそう推測を述べる。
『……興味深い話だな……後でボクにもその実験とやらの記録を見せてほしいものだ……』
「っていうかなに!?そのトンデモ能力!!」
「俄 に信じがたいですが、目の前で起きている以上、信憑性はありそうですね……」
そんなノアの推測にクルミが興味を示し、千束がそう困惑の声を上げるなか、たきなは真剣な表情で近くの蔦を触りながらそう言う。
「何 れにせよ道のりが少しだけ楽にはなったわ……やることが増えたけど……」
「姉さん、巫女の方は私が……」
「……えぇ、任せたわ。千景。ノアは千景にオペレートしてあげて。」
『はい。梨紗姉さん。』
「……ところで梨紗姉。」
「その子は誰ですか?」
梨紗が千景とノアにそう指示を出すなか、千束とたきなは首を傾げながらそう尋ねてくる。
「私の妹分。DAではない、うちの秘蔵っ子よ。」
『はじめまして。錦木千束さんに井ノ上たきなさん。生塩ノアと申します。』
そんな二人に対し、梨紗は軽くそう説明し、ノアもPDIの画面越しにそう挨拶する。
「はじめましてぇ~♪千束でぇ~す♪」
「井ノ上たきなです。よろしくお願いします。」
「ノアちゃんかぁ~。今度『喫茶店リコリコ』に遊びに来てね♪サービスするから♪」
『は、はぁ……』
「お喋りはそこまでにして、千束とたきなはリリベルの救助をお願い。
今回の対象 であるトラゴスは私が破壊するわ。」
「うぇっ!?梨紗姉!?」
「一人でアレと殺り合う気ですか!?」
「通常のリーオーだけでリリベル がいなかったら、二人にも経験を積ませる意味も込めて手伝ってもらう気だったけど……前にHWSとの戦闘経験があるたきなはともかく、今回が初めての千束にトラゴスはちょっと厳しいからね……」
「うっ……そう言われると何も言えない……」
「それに千束はどちらかと言うと『人命救助』の方が向いてるからね。
『いのちだいじに』………でしょ?」
「梨紗姉……うんっ!!」
優しい笑顔でそう言う梨紗に対し、千束も笑顔でそう言う。
「救助の途中で通常のリーオーに遭遇する可能性もあるけど、ヘリで渡した炸裂弾を上手く使えば、貴女達二人でも問題ない筈よ。
寧ろリリベル が余計なことをしない ように縛り付けてでも外に連れ出してほしい……」
「あぁ~……」
が、その後に続けて言った梨紗の言葉に、千束は思わず苦笑いしながらそう言った。
「巫女……?」
「ちょいちょいちょいっ!?ということはこの
ノアから聞いた『巫女』という単語にたきなが首を傾げるなか、千束が慌ててそう言う。
(助けて下さい……千景さん……っ!!)
「「ッ!!」」
そんななか、梨紗と千景の頭のなかに『巫女』からの『声』が聞こえてくる。
ズズズ……ッ!!
「「「!?」」」
「うぇっ!?」
直後に目の前の廃墟の中を要り組むように生い茂っていた蔦が、まるで
『……驚いたな。今さっきまで中はまさに自然のダンジョンのようになっていたから、ドローンで地下への入り口まで案内するつもりだったんだが………』
「……これは囚われのお姫様、いや、巫女様のお導きってことかしら……」
『こちらで掴んだ情報だと、巫女には自然に祈りで干渉できるチカラが備わっているとのことでしたので恐らくそれによるものかと……』
その様子をドローン越しに観たクルミがそう言うなか、そう言う梨紗に対し、ノアがそう推測を述べる。
『……興味深い話だな……後でボクにもその実験とやらの記録を見せてほしいものだ……』
「っていうかなに!?そのトンデモ能力!!」
「
そんなノアの推測にクルミが興味を示し、千束がそう困惑の声を上げるなか、たきなは真剣な表情で近くの蔦を触りながらそう言う。
「
「姉さん、巫女の方は私が……」
「……えぇ、任せたわ。千景。ノアは千景にオペレートしてあげて。」
『はい。梨紗姉さん。』
「……ところで梨紗姉。」
「その子は誰ですか?」
梨紗が千景とノアにそう指示を出すなか、千束とたきなは首を傾げながらそう尋ねてくる。
「私の妹分。DAではない、うちの秘蔵っ子よ。」
『はじめまして。錦木千束さんに井ノ上たきなさん。生塩ノアと申します。』
そんな二人に対し、梨紗は軽くそう説明し、ノアもPDIの画面越しにそう挨拶する。
「はじめましてぇ~♪千束でぇ~す♪」
「井ノ上たきなです。よろしくお願いします。」
「ノアちゃんかぁ~。今度『喫茶店リコリコ』に遊びに来てね♪サービスするから♪」
『は、はぁ……』
「お喋りはそこまでにして、千束とたきなはリリベルの救助をお願い。
今回の
「うぇっ!?梨紗姉!?」
「一人でアレと殺り合う気ですか!?」
「通常のリーオーだけで
「うっ……そう言われると何も言えない……」
「それに千束はどちらかと言うと『人命救助』の方が向いてるからね。
『いのちだいじに』………でしょ?」
「梨紗姉……うんっ!!」
優しい笑顔でそう言う梨紗に対し、千束も笑顔でそう言う。
「救助の途中で通常のリーオーに遭遇する可能性もあるけど、ヘリで渡した炸裂弾を上手く使えば、貴女達二人でも問題ない筈よ。
寧ろ
「あぁ~……」
が、その後に続けて言った梨紗の言葉に、千束は思わず苦笑いしながらそう言った。