命の重さと確執と・・・

第三者side

「……梨紗からFドックへ。」

クルミに情報を送った後、梨紗はPDIを操作して、今度はFドックに通信を繋げる。

(Fドック………?)

(何処と連絡しているんだろう………?)

「あぁ、ノア?今から送る座標にある施設をハッキング、データを徹底的に洗い出して…大丈夫、戦闘オペレートはクルミに任せてあるから……」

近くで聞いていたたきなと千束がそう思いながら首を傾げるなか、梨紗はそう通信の相手であるノアに指示を出す。

「えっ………」

「はぇっ!?」

(えっ!?梨紗姉の人脈、どうなっているのっ!!?)

「それじゃあ、お願いね。」

困惑している二人を他所に梨紗はそう言いながら通信を終え、PAユニットを装着する。

「二人とも、早く支度しなさい。今回はかなり急ぎだから。」

「姉さん、先に車へ行ってるわね。」

PAユニットを装着した梨紗がそう言って急かすなか、制服に着替えた千景がそう言いながら更衣室を出ていく。

「うわぁ………出た、千景の早着替え………」

「っ、急ぎますよっ!!」

千束とたきなはそう言いながら急いで着替え、二人の後を追った。
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