ウォールナットを逃がせ!!
ブロロロ……ッ!!
「ん?」
「?高速を乗るのでは?」
その頃、着ぐるみの運転する軽自動車が車の交換場所に向かうための高速道路を素通りしたことに梨紗とたきなは首を傾げながらそう言う。
『どうした?』
「いや。こっちの台詞なんだけど……」
「ッ!?ウォールナット、手を離してみて。」
そう尋ねる着ぐるみ に千束がそう聞き返すなか、梨紗がそう指示する。
言われた通りに手を離すと、ハンドルが勝手に動いているのがわかる。
「……やられたわね……」
『車を乗っ取られたみたいだ。』
「「!?」」
「えぇーーっ!?ちょちょちょっ!!?」
〈ケケケケケッ!!
ブォンッ!!
「うわっ!?」
「「ッ……!?」」
「くっ……!!」
次の瞬間、ディスプレイに人を小馬鹿にしたロボットの顔が表示される。同時にアクセルが踏まれ、スピードが上がる。
「向こうにもハッカーが……っ!?」
『ロボ太か……腕を上げたな……』
「関心している場合か!?」
「これ……何処に向かっていると思う?」
『まぁ、このまま海にでも突っ込むのが定石だろうな。』
千束がそうツッコミを入れるなか、そう尋ねる梨紗に対し、着ぐるみ は冷静にそう答える。
「……そう……」
(マズいわね……私達やクルミだけなら最悪海に落とされても脱出して、そのまま死んだ風に偽装できる。けど、ミズキさんは血糊が仕込んでいる着ぐるみが仇 になってそれが難しい……)
「回線の切断を!」
『いや。今、制御を取り戻してもすぐにロボ太に上書きされるだろう。』
梨紗がそう考えているなか、そう言うたきなに対し、着ぐるみ は冷静にそう言う。
ロボ太'sルーム・・・
「へっ!その通りだ!ウォールナット!!」
軽自動車内・・・
「じゃあ、どうしたらぁ~!?」
『こちらの作業完了と同時にネットを物理的に切れれば良いんだが……』
「……退いて。」
『え?』
「早く!」
「ッ!井ノ上さん!」
「ッ!はいっ!!」
梨紗の意図を汲み取った千景とたきなは梨紗と着ぐるみの背凭 れを倒す。
「ほら早く!!」
「これ、代わりにしっかり持ってて。」
その後、千景は着ぐるみを引っ張って助手席に座らせ、梨紗はそう言いながらスーツケースを持たせて押し退けるようにして運転席に座る。
「ウォールナット、作業完了のタイミングを教えて。後はこっちがなんとかする。」
『わ、わかった。』
ロボ太'sルーム・・・
『じゃあ、制御を取り戻すぞ。3……2……』
「ふっふ~ん♪無駄だよぉ~♪」
ロボ太はそう言いながらキーボードに手を掛ける。
軽自動車内・・・
『1。』
ピィィーッ!!
ドォンッ!ドォンッ!
着ぐるみ がそう言いながら制御を取り戻した直後、梨紗はハンドルを片手にサッチェルバッグから取り出したCHGでカーナビやアンテナ等といったネットに繋がる端末を撃ち抜く。
ロボ太'sルーム・・・
ビィーッ!ビィーッ!
「はぁっ!?」
同時に車の制御を担っていた一台のディスプレイがエラーを起こし、ロボ太は困惑の声を上げる。
軽自動車内・・・
「ちょおっ!?」
キキキィィィッ!!
「うわっ!?」
千束がツッコミを入れようとした瞬間、梨紗はハンドルを大きく切り車内が揺れる。
バァンッ!ドォンッ!カタァーンッ!
直後に梨紗は運転席のドアを開け、後方から追尾していたドローンを撃ち落とす。
ロボ太'sルーム・・・
ザァー……
ダァンッ!!
「クッソォ……ッ!!」
ルーター兼カメラの役割をしていたドローンも撃ち落とされたことにロボ太は悔しそうな声を上げた。
「ん?」
「?高速を乗るのでは?」
その頃、着ぐるみの運転する軽自動車が車の交換場所に向かうための高速道路を素通りしたことに梨紗とたきなは首を傾げながらそう言う。
『どうした?』
「いや。こっちの台詞なんだけど……」
「ッ!?ウォールナット、手を離してみて。」
そう尋ねる
言われた通りに手を離すと、ハンドルが勝手に動いているのがわかる。
「……やられたわね……」
『車を乗っ取られたみたいだ。』
「「!?」」
「えぇーーっ!?ちょちょちょっ!!?」
〈ケケケケケッ!!
ブォンッ!!
「うわっ!?」
「「ッ……!?」」
「くっ……!!」
次の瞬間、ディスプレイに人を小馬鹿にしたロボットの顔が表示される。同時にアクセルが踏まれ、スピードが上がる。
「向こうにもハッカーが……っ!?」
『ロボ太か……腕を上げたな……』
「関心している場合か!?」
「これ……何処に向かっていると思う?」
『まぁ、このまま海にでも突っ込むのが定石だろうな。』
千束がそうツッコミを入れるなか、そう尋ねる梨紗に対し、
「……そう……」
(マズいわね……私達やクルミだけなら最悪海に落とされても脱出して、そのまま死んだ風に偽装できる。けど、ミズキさんは血糊が仕込んでいる着ぐるみが
「回線の切断を!」
『いや。今、制御を取り戻してもすぐにロボ太に上書きされるだろう。』
梨紗がそう考えているなか、そう言うたきなに対し、
ロボ太'sルーム・・・
「へっ!その通りだ!ウォールナット!!」
軽自動車内・・・
「じゃあ、どうしたらぁ~!?」
『こちらの作業完了と同時にネットを物理的に切れれば良いんだが……』
「……退いて。」
『え?』
「早く!」
「ッ!井ノ上さん!」
「ッ!はいっ!!」
梨紗の意図を汲み取った千景とたきなは梨紗と着ぐるみの
「ほら早く!!」
「これ、代わりにしっかり持ってて。」
その後、千景は着ぐるみを引っ張って助手席に座らせ、梨紗はそう言いながらスーツケースを持たせて押し退けるようにして運転席に座る。
「ウォールナット、作業完了のタイミングを教えて。後はこっちがなんとかする。」
『わ、わかった。』
ロボ太'sルーム・・・
『じゃあ、制御を取り戻すぞ。3……2……』
「ふっふ~ん♪無駄だよぉ~♪」
ロボ太はそう言いながらキーボードに手を掛ける。
軽自動車内・・・
『1。』
ピィィーッ!!
ドォンッ!ドォンッ!
ロボ太'sルーム・・・
ビィーッ!ビィーッ!
「はぁっ!?」
同時に車の制御を担っていた一台のディスプレイがエラーを起こし、ロボ太は困惑の声を上げる。
軽自動車内・・・
「ちょおっ!?」
キキキィィィッ!!
「うわっ!?」
千束がツッコミを入れようとした瞬間、梨紗はハンドルを大きく切り車内が揺れる。
バァンッ!ドォンッ!カタァーンッ!
直後に梨紗は運転席のドアを開け、後方から追尾していたドローンを撃ち落とす。
ロボ太'sルーム・・・
ザァー……
ダァンッ!!
「クッソォ……ッ!!」
ルーター兼カメラの役割をしていたドローンも撃ち落とされたことにロボ太は悔しそうな声を上げた。